子育てとはまた違った幸福感を味わえる! イキイキと仕事をする姿を見せていきたい(栗山 朋子さん)/私らしい生き方・働き方

栗山 朋子さん親子 インタビュー
栗山 朋子(くりやま ともこ)さん
フリーランスのアナウンサー、ライター、講師

三重県在住。夫、長女8歳、長男5歳の4人家族
フリーのアナウンサー、ライター、絵本読み聞かせ講座の講師、こどもアナウンス発声協会のアナウンサー会員としての仕事などで活躍中。
フリーになって約3年。

 

ヤクルトレディになりたい

産後復帰する事例がなかった職場

私は大学卒業後、故郷の大阪を離れ、三重県の放送局にてアナウンサーとして働き始めました。在職中は、ニュースや情報番組、映画番組(俳優さんや監督さんへのインタビュー)をはじめ、高校野球、ラグビーなどのスポーツ中継、企業のトップや政治家の方々との対談番組など多岐に担当させてもらいました。

朝から夜10時くらいまで勤務し、災害時には呼び出されるなど、休みも勤務時間も不規則でしたが、とにかく楽しく仕事をしていました。

一人目の娘を出産したのが35歳、育休1年を経て、再び、アナウンサーとして復帰。
子どもを出産して現場復帰した人は私が初めてで、何が不安要素になるかどうかすら、わからない状況でした。後輩女性たちのためにも、働く母親としての先駆けを目指しましたが、同僚から好意的に捉えられていなかったかもしれません。

栗山 朋子さん
ラジオ収録時の様子

 

娘の一言がフリーランスに踏み切るきっかけ

激務の中、不妊治療もしていたので、心身ともにダウンし、結果数か月休みをいただくことになってしまいました。しかし、その間に奇跡的に二人目となる息子を授かりました。

息子の育休から復帰する段階で、元の部署には戻れず異動となりました。結果、休みやすくなったことは有難かったのですが、復職して数か月後に娘から言われた「お母さんは、もう声のお仕事はしないの?」との言葉がどうしても引っ掛かり始めました。

栗山 朋子さん親子

もう少し無理をしない形で、子どもたちに寄り添いながらイキイキと明るく働く姿を見せたいとの想いが募り、娘の小学校入学のタイミングで、18年間勤務した会社を辞めてフリーランスというスタイルで働く形となりました。

 

職場の理解や協力

現在、まだ小さな子どもがいるということで、取材現場などで、夕方近くになると「お迎え、大丈夫?」と声をかけてくださったりしてくださるのは、とてもありがたいと感じています。内心、心配なことがあっても明るく大丈夫です!と言って、空気をこわさないようにしています。

子どもの行事に関しては、会社員時代も休みなどをとりやすくありがたかったです。

今はフリーランスなので、子どもの行事があるときには、仕事を引き受けないようにしています。在宅ワークのときは、看病しながら仕事に取り組み、出ていく必要のある外せない現場仕事の際は、事前に家族とスケジュール調整することで乗り切っています。

栗山 朋子さん仕事風景雑誌取材時の様子

 

仕事をしながら家事をこなす大変さ

会社員時代はとにかく時間のやりくりが大変で、洗濯乾燥機やルンバなどの家電に助けてもらいました。また、すでにある程度調理、カット済みの宅配調理を利用したりもしました。

会社と自宅が近かったので、昼休みに夕ご飯の準備をしながら昼ご飯を食べて会社に戻る、という荒業もこなしていました。フリーランスの今は、自分で時間の配分もできるので、午前に仕事であれば、午後に家事をする、午後に出先での仕事となれば、午前中に夕ご飯を作ってから出かけるなどして対応しています。

料理イメージ写真

突然やってくる子どもの病気に備えを

私が会社員時代からフリーランス含め、一貫して大変だなと感じるのは「子どもの病気」です!

子どもの病気イメージ

会社員時代、子どもはいつ病気になるかわからないので、とにかくかなり前倒しで仕事を仕上げていました。仕事量は変わらないのに時短勤務で保育園へのお迎えとなると、自分の中で優先順位をつけて早く終わらせるべきものから仕上げる、業務の同時進行など、スピードアップを図りました。

さらに、これまで自分だけが理解しているような仕事内容も、あらゆる人と情報を共有しておき、代理で仕事を進めてもらうことも可能にしておくようリスク管理も徹底しました。

また、アナウンサーという仕事柄、体調管理には気をつけていました。

 

家族のスケジュールを事前に把握し仕事を整えていく

フリーランスとなっている現在、両親は大阪にいて頼れない状況なので、不規則な勤務体系である主人と、三重県内で今も現役で花の仕事をしている義母と連携してやりくりをしています。

ライターとして放送原稿や雑誌記事を書く場合は、在宅ワークですので子どもの看病をしながら、また私自身の体調が悪くても何とかパソコンの前に座って仕事ができます。しかし、司会やアナウンス、講師の仕事はフリーランスですので、信用が何よりも重要で、私が現場に出向くことが必須だと思っています。

ですので、主人や義母とのスケジュールを照らし合わせ、子どもに何かあったときにバックアップできる体制を事前に作れる日に、仕事をお引き受けしています。

タイムスケジュールイメージ

事前に家族のスケジュールを照合する大変さはありますが、何かあっても大丈夫という気持ちで仕事に臨めるのは安心です。

 

両立を応援してくれる家族に感謝

そのように私の仕事や働き方について、家族が本当に理解し協力をしてくれていることに感謝しています。

会社を辞めた直後はほとんど家にいましたが、主人も義母も「絶対家にじっとしている人ではないぞ」という風に思っていたようです。

実は、義母も長年NTTに勤務したあと40代で早期退職し、いけ花、押し花、フラワーアレンジなど花の仕事をしているので、女性が自分の好きなことを生業にするということの先駆者でもあることから、かなり背中を押してもらっています。

お花イメージ写真

最近嬉しくも大汗をかいたことがありました。

主人が、私の誕生日の4日前に、新しいお財布をプレゼントしてくれたときのこと。
「ありがとう。でも、ちょっと早くない?」と言ったら、「結婚記念日も兼ねているから」と返され、10日前の結婚記念日をすっかり忘れていたことに気付きました。
「ヒィ~」と、あんなに息を吸い込んだのは、後にも先にもないかも。もう、大反省。覚えていてくれて、ありがとう。忘れていて、すみません…。

 

子どもたちにも知ってほしい仕事の楽しさ、やりがい

今の仕事をしていて良かったことは、自分の「好き」を仕事にして、子どもたちのそばでイキイキと仕事をしている姿を見せられていることです。

栗山 朋子さん仕事風景試写会司会(一番左)の様子

子どもたちに母親として必要とされていることで十分に幸せではありますが、会社員時代に培ってきたことを少しでも活かすことができ、仕事としてお声がけいただき必要とされることは、さらに幸せなことですし、やりがいを感じることでもあります。

また子どもたちが、私が携わっている「話す、書く仕事」に興味を持ち「これって、お母さんの声やね!」「お母さんが書いてる雑誌、売ってたよ!」と言ってくれるのですが、そのたびに、家にいる私とは違う一面を感じてくれているのではないか、また、そのことがきっかけで外に目を向ける、社会に関心を持ってくれるといいなと思っています。

実際娘は、将来家族ができてもずっと働いていたいなと話しています。娘が大きくなった頃には、今よりももっと女性が柔軟にライフステージに合わせた働き方ができるようになっていることを切に願っています。
栗山 朋子さん親子

 

今は準備にもあて、新たなステージを目指して

今は、まだ子育てメインで、自分の出来る範囲で細々とお仕事をさせてもらっています。しばらくは、子どもたちの傍らにいながら、イキイキと仕事をする姿を見せたいと思っています。

そして、子どもたちが成長し手が離れていったとき、さらに次のステージに進めるよう、新たな企みに向け、今のうちに新たに勉強するなどして下準備をしていきたいと思っています。
栗山 朋子さん仕事風景絵本テーマの講座の様子

『子育て』は立派なスキルの一つ

私は改めて、「子どもを育てる」ということ以上に大変で責任のある仕事はないんじゃないかなと思っています。

そんな「子育て」という大仕事を毎日している母親は日々鍛えられ、フレキシブルな対応やリスク管理を、知らないうちに身につけていて、世の中にある様々な仕事に十分対応できるスキルを持っています。

会社の仕事のほうが楽やん!と思ったこともしばしば。育休復帰後、仕事の段取り力やリスク管理能力などは子育てのおかげでアップしたと感じたものです。

栗山 朋子さん仕事風景絵本読み聞かせボランティアの様子

子ども以外から必要とされる経験をしてみると、また違った幸福感を味わえると思います。

自分の「好き」と自分の「できる」が交差するところで何かを見つめ直し、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?
栗山 朋子さん

 

一日のタイムスケジュール

06:30 起床~メールチェック、お茶・朝食づくり
07:20 娘、起床
08:00 娘が登校、息子と主人が起床
09:00 主人出社、息子、保育園へ(主人が送る)
09:30 朝の体操と朝ごはん
10:30 そうじ、洗濯
11:00 スーパーに買い物
11:30 夕ご飯の準備
12:30 取材などの仕事へ
17:00 帰宅して、洗濯物など整頓
17:30 学童、保育園へのお迎えへ
18:00 宿題などをみる
19:30 お風呂
20:00 晩ごはんを食べる
22:00 みんなで就寝
ヤクルト「いつもあなたと」