時間がなくてもこれだけは! 平日の子どもとの過ごし方 /おうちでできる育脳あそび vol.6

手をつなぐ子ども 教育

お家で過ごすことが多くなった昨今。
子どもと何をして遊ぼう・・・とあなたの悩みも尽きないものですよね。

このコラムでは60年以上の歴史を持つ「七田式」が研究・実践してきた右脳教育を株式会社しちだ・教育研究所 代表取締役 社長の七田先生に家での過ごし方についてお伺いしましたので、ご紹介いたします!
育脳あそびの中で右脳を刺激しながら、ぜひお子さんの成長を楽しんでみてくださいね。

第六回目となる今回は「時間がなくてもこれだけはしてほしい! 平日の子どもとの過ごし方」です。

 

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子育てママでも仕事ができる

時間がなくてもこれだけは! 子どもとの過ごし方 2つ

子どもとの時間が作りやすい週末には、家族でお出かけしたり、日頃できないことをして家族で遊んだりするといいのですが、では、平日はどう過ごしたら良いのでしょう? 朝は時間との闘いで忙しく、夜は夜であれもこれもと、やることがあって忙しい…。バタバタしているうちに気付いたら一日が終わってる、なんていう方も多いのではないでしょうか。

そこで毎日の習慣としてオススメしたいのが『お手伝い』『読み聞かせ』です。

 

子のためにも、親のためにもなる『お手伝い』

今は幼いわが子も、いつかは独り立ちします。一人で生活すると、すべての家事をこなさなければいけませんが、急にできるようにはなりません。やっていなかったことは、いくつになってもできないものです。

人間「やるしかない!」という状況になれば、何でも一通りできるようになります。しかし切羽詰まった状況ではなく、もっとスマートに楽しみながら『お手伝い』の中で、できることを増やしていきたいものです。台所に手をのばす子ども

 

ほめられると『自己効力感』アップ

子どもに手伝わせると、もたもたして余計に手間がかかります。親は自分でやりたくなりますが、そのままでは何もできるようにはなりません。根気強く待ってみれば、意外にできることもあるものです。

お手伝いをすると、子どもをほめることができるのがポイントです!「うちの子は特にほめるところがありません」と言う方には、特にオススメです。

親にほめられて、うれしくない子どもはいません。「手伝ってくれてありがとう。お母さん、助かったわ!」と言われると、うれしくて、また何かお手伝いをしたくなるものです。

子どもが親の役に立った自分を感じるとき、『自己効力感』が高まります。自分は、人の役に立つことできる人間なんだと、自分の存在に自信を持つようになります。

 

楽しくお手伝いをさせる声かけ

子どもが自らすすんで楽しく手伝いをするためには、どんなふうに声をかけたら良いでしょうか?私の実体験をお伝えします。

  • 掃除・洗濯
    私が洗濯物をたたむのを手伝っていたら母はいつも「タオルをたたむのと、掃除機をかけるのは兄さん(私)がいちばんうまい!」とほめてくれました。
    母の作戦とも知らず「そうかな…?」と思いながら悪い気はせず、洗濯物をいそいそと丁寧にたたみ、終わったら掃除機も「僕がするよ」とすすんでかけていました。洗濯もの
  • 果物を切る
    父はおやつに時々りんごをむいてくれました。私には妹と弟がいるので、1個のりんごを6等分すると、2切れずつしか食べることができません。「もっと食べたい!」と父に言うと思いがけない言葉が返ってきました。「自分でむくなら、家にあるりんごを全部食べていいよ!」と。
    それを機に私はりんごを自分でむくようになりました。最初から上手にはできませんでしたが、今では1個のりんごの皮を途中で切らずにむききることができます。わが家で果物をむくのは私の仕事です。りんご

 

親もラクに楽しい時間を過ごせるようになる

どんなに健康に自信のあるお母さんでも、体調のいい日ばかりではありません。熱があったり、頭が痛かったりして、家事をするのが辛い日もあるでしょう。そんなとき日頃お手伝いをしているお子さんは強力な助っ人になります。

平日はなかなか時間が取れないかもしれませんが、今は手間がかかっても将来のことを考え少しずつわが子に経験を積ませましょう。成長するにつれてお手伝いのレベルを上げていくと、少しずつ高度なこともできるようになります。週末には、お菓子作りや手の込んだ料理などを子どもに手伝ってもらって作ると、とてもいい時間になりますよ。

 

よいことずくめの『読み聞かせ』

もう一つ、やっていただきたいのが『読み聞かせ』です。寝る前に3冊、時間にして15分。毎日が難しければ、1日おきでもかまいません。寝る前の15分を親子のハッピータイムにしましょう。

子どもへ愛情を伝えられる

読み聞かせで一番良いのは、親から子へ愛情を伝えられるからです。たいていのことは「ながら」でできるのですが、読み聞かせはそうはいきません。

親がやらなければいけないこと、やりたいことをすべて後回しにして、わが子の「読んで!」に答える時間。だから子どもは親の愛を感じ最高にハッピーになるのです。 ハートの飾り

 

学力の基本が身につく

それだけではありません。絵本の読み聞かせで、語彙は増えるし、イメージ力はつくし、読解力はつくし、集中力はつくし…学力の基本が身につきます。いいことずくめなのでやらない理由はありません。

就学前に絵本を読んでもらっていたお子さんと、そうでないお子さんとでは、大きな差ができます。近所に図書館があれば大いに利用して、ぜひ本好きなお子さんに育ててあげてください。本 挿絵

 

読めるようになっても続ける

お子さんが自分で読めるようになっても小学3年生までは読み聞かせをしましょう。1日15分程度、児童書なら1週間かけて1冊でいいので絵の助けがなくてもストーリー展開の楽しさが分かるまでは続けてあげてくださいね。

 

最後に

今は大変なことばかりかもしれませんが、育児ができるのはあっという間の短い期間。それが、振り返るとかけがえのない大切な思い出になります。

今しかないこの時期を、ぜひ親子で楽しんでくださいね。

 

 

七田厚さん
七田 厚/Ko Shichida
株式会社しちだ・教育研究所 代表取締役
七田式主宰。1963年、島根県生まれ。東京理科大学理学部数学科を卒業。七田式の創始者、七田眞の次男。七田式教室は、国内約230教室に加えて、世界16の国と地域に広がっている。著書に、『七田式 0~6歳の週末右脳あそび』(WAVE出版)、『お父さんのための子育ての教科書』(ダイヤモンド社)、『七田式 頭が鋭くなる大人の算数ドリル』(青春出版社)などがある。

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