今日からできる!『子どもの偏食』を少なくするコツ/嫌いな食べ物を「食べられる!」に変える『食育』vol.2

朝食を食べる子どもと見守る父 教育

私たちの健康を支える食事。育児中の方は子どもが元気に成長するよう食事の栄養バランスには特に気を遣いますよね。

毎日、献立を考え、買い物へ行き、料理をする。でも、忙しい仕事や家事の合間をぬってせっかく作った料理を子どもが食べてくれない・・・なんてこともしばしば。
いらいらしたり、落ち込んだり、子どもの健康を考えると不安になったり。誰にでもそんな経験があるはずです。

このコラムでは3回に分けて子どもの食についてのお悩みを解決できるコラムをお届けしています。第一回目は『なぜ子どもには嫌いな食べ物があるのか?についてお伝えしました。

第二回の今回は実践編。『苦手・嫌いな食材を少なくするためにはどうしたらよいのか?』についてです。

 

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子どもの偏食は『味付け』と『食卓』で減らせる!

子どもの偏食を減らすために、気を付けるべきタイミングが2回あります。それは調理の味付け時食事をする時。それぞれのタイミングでのコツをお伝えします。

 

味つけのコツ

調理する際にできる味つけの工夫です。食材の味が苦手な場合は、これから紹介する方法をぜひ試してみてくださいね。

【1】苦手・嫌いな味をマスキングする

『味のマスキング』とは、苦手・嫌いな味を調味料で隠す(包み込む)ことです。

「素材の味を感じて欲しい!」「なんでも調味料をかけるようになったら困る」

そんなママパパの気持ちも痛いほどよく分かります。

そのような考えももちろん大切ですが、まずは「食べられた!」「食べてみたら美味しかった!」という成功体験をさせてあげることに注目してみるのも、たまにはいいかもしれませんね。フライパンでの調理風景

マヨネーズは子どもが嫌いな苦味を隠すのにとっても便利な調味料です。そのままディップしてもいいし、炒める時に油の代わりとして使用することもできます。
小さいお子さんでマヨネーズをそのままあげるのが不安な場合は、子ども用のものを使用するか、無糖ヨーグルトと混ぜてご使用ください。

 

【2】好きな食材と混ぜる

お子さんの好き嫌いについて「嫌いなものばかりで全くご飯を食べません」と相談を受けることがあります。
でもよく話を聞いてみると、食べてくれる食材が3つ4つあったりします。好きでなくてもいいので、食べられるものがあればぜひそれを利用しましょう!

例えば「ふりかけご飯か、納豆ご飯しか食べません」という場合。

まずお伝えしたいのは、ご飯を食べてくれるなんて最高です!ということ。あまり神経質にならずに子どもの偏食と付き合いましょう。ごはんとみそ汁

それでも野菜を食べて欲しい場合は、ご飯にすりおろしたニンジンを混ぜて炊いてみてはいかがでしょうか?ポテトサラダにふりかけをかけてみてもいいですね!お魚やお肉は、細かくして納豆に混ぜてみるのはどうでしょうか?

こんな風に好きなものや食べてくれる食材があれば、それを利用して食べられる食材のバリエーションを増やしてみてださいね。

 

【3】出汁を利用する

日本人に馴染みのある出汁には、様々な旨味成分が入っています。例えば、かつお出汁には旨味成分の『イノシン酸』がたくさん含まれています。出汁

旨味成分は味をまろやかにし、例えばピーマンなどの苦味を抑える効果があります。トマトの酸味が苦手な場合はトマトを煮る際にかつお出汁を少し加えてみると酸味を抑えることができます。

余談ですが、トマトペーストは作って冷凍しておくと、ドリア、野菜や鶏肉を焼いたときのソース、トマトペンネなどに使えます。忙しい子育て世代にはとてもおすすめ!です。

味付けは、塩・コショウ・コンソメなどの調味料に頼りがちですが、出汁の旨味成分での味付けにもぜひチャレンジしてみてください

 

食卓でのコツ

次は食卓で食事をする時にできることをお伝えします。

【1】大人が一緒に楽しく食べる

子どもの偏食を減らしたい方は、まず大人が一緒に楽しく食卓を囲むところから始めてみてください。
誰も手をつけない料理よりも、家族が「美味しいね」「幸せだね」と笑顔で食べている料理の方が美味しそうに見えますね。食事をする親子

 

【2】食べなくても出し続ける

初めて見た時は手を付けなかった食材でも、何度も何度も食卓で見ることにより『見慣れたもの』となり、子どもは親近感を持ちます。すると自然と「食べてみようかな?」という気持ちになることが多いです。

「今日も食べないかな…。でもママが食べるところを見てくれるだけで100点!」という気持ちでトライしてみてくださいね。

 

【3】楽しいアクションを入れる

子どもの苦手な食材を食べる時『ワンアクション』を入れることで、簡単に楽しい食卓を演出する事ができます

例えば、ニンジンやダイコンが苦手なお子さんには、柔らかく煮たスティック状にしたものをドレッシングなどにディップして食べるのがおすすめです。ママやパパはニンジンを手に持ったら「チョン、チョン、パクッ!」とリズムに合わせて食べて見せましょう。それだけで楽しい気分になりますね!幼児食

他にも、お子さんの目の前で「パラパラパラ〜」と言いながら、ほうれん草のおひたしにかつお節をかけてみたり、魚を調理してほぐしたものに青のりをかけてみる。こんな些細なワンアクションでも、楽しい気分を作ることができます。

最初は大人がやって見せて、お子さんも興味を持ったら一緒にやってみましょう

 

まとめ

子どもの偏食を減らすための味付け時と食事の時のコツは簡単に取り入れられます!早速今日から試してみてください。

お子さんの偏食について悩んでいるお母さん、お父さんは、どうか不安がらず自信を持って、まずはお子さんと楽しくご飯を食べることを意識してみてくださいね

次回コラムでは「子ども一緒に楽しむ食事作り」についてです。ママパパの負担をできる限り少なく、でもお子さんは楽しく料理できるようなポイントをお伝えしますね。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。みなさんがお子さんと楽しい食事時間を過ごせますように!

木村 有花/Yuka Kimura

食育知育の専門家。2児の母。
出産前は子ども向けのロボット製作&プログラミング教室に勤務し、アクティブラーニング、プログラミング教育、STEAM教育などの普及に従事。長男の食に悩んだことをきっかけに、ママパパ向けの離乳食教室を始める。現在は食育・知育についてInstagramで発信するとともに、モンテッソーリ乳幼児教室に勤務。
2020年度のオンライン講座にはのべ500組以上の親子が参加。ママパパが子どもと楽しく穏やかに過ごせるよう、そして子どもが素直に健やかに成長できるよう活動中。

【保有資格】
離乳食アドバイザー
幼児食アドバイザー
AMI(国際モンテッソーリ協会)アシスタント教師(0~3歳)
モンテッソーリクッキング認定講師 など

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