子育ての合間に、自分のペースで働きたいと、ママならみんな思いますよね。
「子どもが小さいうちは仕事をするのは無理かな…」「パートに出ても保育園のお迎えで時間的制約が…」など、働くことをためらってしまうでしょう。
しかし、現在は在宅でできる仕事がたくさんあります。
このコラムでは、ママにおすすめの仕事を3回に分けて紹介していきます。第1回目の今回は「在宅編」として、家にいながらできる仕事についてお伝えします。
目次
在宅ワークのメリット
在宅で働くことには、通勤時間がゼロで、その分家事や育児に時間を使える、子どもの急な発熱にも対応しやすい、自分のペースで仕事ができるなど、ママにとっての魅力がたくさんあります。
特に個人事業主として働く場合は、自分の得意なことを活かせる上に、時間の融通が利きやすいのが大きなポイントです。保育園や幼稚園の送り迎えの時間に合わせたり、子どもが寝ている間に集中して作業したりと、ライフスタイルに合わせた働き方ができます。
ママにおすすめの在宅ワーク5選
子育て中のママが始めやすい在宅ワークにはさまざまな種類があります。自分の得意なことや興味のあることから選ぶと長続きしやすいでしょう。ここでは特に始めやすく、子育てと両立しやすい5つの仕事をご紹介します。

1. ライターやエディターのお仕事
「文章を書くのが好き」というママにぴったりなのが、ライターやエディターのお仕事です。ウェブサイトの記事やブログ、商品説明文など、文章を書く仕事はインターネット上にたくさんあります。
以前は出版社での経験や、ライターとしての数年間の実績がないと仕事を獲得するのは難しかったのですが、今はクラウドソーシングサイトなどで初心者でも始められる案件が多数あります。子育ての経験や前職の知識を活かした専門分野を選べば、より高単価の仕事も狙えるでしょう。
おすすめポイント
- 特別な資格は不要で、パソコンとインターネット環境があれば始められる
- 案件ごとに請け負うので、家庭の状況に合わせて量を調整できる
- 経験を積むと単価アップが見込める
2. デザイン関連のお仕事
「絵を描くのが好き」「色の組み合わせを考えるのが得意」というママには、デザイン関連の仕事がおすすめです。バナー制作やロゴデザイン、SNS用の画像制作など、幅広い仕事があります。
スマホアプリや無料のデザインツールで、簡単にデザインがつくれるサービスも増えており、専門的な技術がなくても、センスと努力次第で仕事を得ることができます。
おすすめポイント
- 自分の感性を活かせる創造的な仕事
- 子どもの行事などの制作経験を活かせる
- 初心者向けのデザインツールも充実している
3. WEBマーケティング関連のお仕事
「分析が得意」「トレンドに敏感」というママには、WEBマーケティング関連の仕事が向いています。SNS運用やコンテンツマーケティング、SEOなど、インターネットを活用した販促活動に関わる仕事です。
子育てをしながらもSNSを活用している方は多いでしょう。その経験は立派なスキルになります。また、ネットショッピングが好きなママなら、その経験を通じて培った消費者視点も大きな武器になります。

おすすめポイント
- 日常生活で培った消費者視点が活かせる
- SNS運用などの個人的な経験がそのまま役立つ
- 成果が数字で見えるのでやりがいを感じやすい
4. 事務・サポート系のお仕事
「几帳面な性格」「人をサポートするのが好き」というママには、事務やサポート系の仕事が向いています。データ入力やスケジュール管理、経理事務など、正確さと丁寧さが求められる仕事です。
特に「バーチャルアシスタント」と呼ばれる、オンラインで秘書業務を行う仕事は、在宅ワーカーの中でも需要が高まっています。子育てで培った「段取り力」や「マルチタスク能力」は、このような仕事にピッタリです。
おすすめポイント
- 比較的短時間でも取り組める案件が多い
- 家事や育児で培った管理能力が活かせる
- 特定のクライアントと長期的に働ける関係も築きやすい
5. プログラミング・IT関連のお仕事
「論理的な思考が得意」「新しいことを学ぶのが好き」というママには、プログラミングやIT関連の仕事も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
現在はオンラインで学べる教材も充実していますし、未経験からでも始められる仕事があります。例えばホームページ制作やWordPressによるブログ構築など、比較的取り組みやすい分野もあります。
おすすめポイント
- スキルが身につくと高単価の仕事も可能
- 問題解決力が磨かれる
- オンラインコミュニティで情報交換しながら学べる
在宅ワークを始める前に確認しておきたいこと
在宅ワークに興味が湧いてきた方へ、実際に始める前に確認しておきたいポイントをご紹介します。
作業環境の確認
- パソコンとインターネット環境は整っているか
- 集中できる作業スペースはあるか
時間の確保
- まとまった作業時間はとれるか
- 締め切りのある仕事に対応できる時間的余裕はあるか
スキルの確認と学習計画
- 自身のスキルで始められる仕事は何か
- 新しく学ぶ必要があるスキルはあるか
事務手続きの準備
- 個人事業主としての基礎知識
- 請求書の発行方法
仕事獲得のポイント
在宅ワークの最初のハードルは「どうやって仕事を取るか」という点です。ここでは、効果的な仕事獲得方法をご紹介します。

クラウドソーシングサイトの活用
- 初心者向けの小さな案件から始める
クラウドワークスやランサーズ、ママワークスなどのクラウドソーシングサービスに登録し、まずは低単価でも実績を作る。 - 提案文は丁寧に書く
自分の強みや経験を具体的に記載し、なぜその仕事に適しているかをアピールする。
ポートフォリオの作成
- 自分の作品サンプルを用意する
ライターなら自分で書いた記事、デザイナーなら自作のデザイン見本を作成しポートフォリオをまとめる。 - 無料ツールを活用する
CanvaやGoogle Docsなど、無料ツールを使ってサンプル作品を作る。
スキルアップの継続
- オンライン学習サイトの活用
UdemyやProgateなどのオンライン学習サービスで基礎スキルを磨く。 - 専門分野を絞る
得意な分野(育児、美容、健康など)に特化すると差別化しやすい。
つながりの構築
- SNSでの発信
XやInstagramなどで自分の活動を発信し、認知を広げる。 - 身近な人への営業
知り合いのお店やママ友の小さなビジネスなど、身近なところから実績を作る。
何より大切なのは、「無理のないペースで始める」ことです。子育てと両立させるためには、自分のキャパシティを見極めることが重要です。最初から高い収入を目指すより、まずは小さな案件から経験を積んでいくことをおすすめします。
在宅ワークで理想の働き方を実現しよう
在宅ワークの魅力は「自分のペースで働ける」ことです。育児の状況に合わせて仕事量を調整できるので、子育て中のママにとって理想的な働き方と言えるでしょう。

「子育てだけでなく、自分自身の時間や収入も持ちたい」「社会とのつながりを保ちたい」そんな気持ちを叶えるために、在宅ワークは大きな選択肢になります。子育ての経験や前職のスキル、趣味で培った能力など、すべてが仕事に活かせる可能性を秘めているのです。
次回は、ママにおすすめの仕事「事務作業編」として、オフィスワークや短時間でできる事務系のお仕事についてご紹介します。自分に合った働き方を見つけて、充実した毎日を送りましょう!

三好夏枝/Natsue Miyoshi
大阪経営クリニック株式会社 代表取締役
メーカー勤務の傍ら、結婚・出産後の働き方と資産形成に不安を感じ、個人事業主として不動産の大家業を開始して、資産形成に着手。
その後、大阪経営クリニック株式会社を設立し、個人事業主や小規模事業者の売上アップ支援、ライティング業を軸に活動。「自分らしく輝く大人」を増やすことで、子どもたちが「大人になって働くことは楽しい」と将来に希望が持てる地域・社会づくりを目指している。