寝ない。食べない。笑わない。
その子育ての悩み、お母さんの育て方が悪いせいではありません！
子どもはみんな、お父さんともお母さんとも違う、オリジナルの個性を持って生まれてくるのです。
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目次
育て方だけで子どもの性格は決まらない！ 生まれ持った『個性』
勉強をしないとテストで良い点は取れない。甘いものを食べすぎるとニキビができる。
そんな経験から「私の育て方が悪かったから、子どもがいうことを聞かない」と考えてしまうお母さんは少なくありません。
しかし、その考えは誤りです。
実は子どもは、生まれたときから『気質』と言われる個性を持っています。
泣き声が大きい、小さい。人見知りをする、しない。よく寝る、なかなか寝ない。
それらの傾向は生まれ持った『気質』によるもので、決してお母さんの接し方だけで決まるものではないのです。
子どもが持って生まれてくる気質は大きく5つのタイプに分類することができます。
お子さんのタイプを把握しておくと、子育てがグッと楽になりますよ。
知ってるだけで役に立つ！子育てに『気質心理学』を取り入れてみよう！
これからお話しする5つの気質に優劣はありません。
例えば、動き回るのが大好きな子を「元気がいい」と言うこともあれば「落ち着きがない」ともいう見方も。『いい子』や『悪い子』がいるわけではなく、どの子も素敵な才能と、お母さんを困らせる要素を両方持っているのです。
子育てに一生懸命なお母さんほど、子どもの困った部分に目が行きがち。うまくいかない部分ばかりが目について、視野が狭くなってしまうのですね。
『気質』という視点を持つことで、良い部分にも目を向けることができ、視野を広く持てるようになります。
どこで見分ける？5つのタイプそれぞれの特徴を知ろう
それでは５つのタイプの特徴と、接し方のポイントをご紹介します。
楽しいことが大好き！ エンジェルタイプ
いつも機嫌がよくにこにこしている。よく食べ、よく眠る。あまり泣かないので、筋肉の発達が遅め。おむつ外れは時間がかかる。
POINT マッサージやおむつ体操を積極的に取り入れましょう。楽しい雰囲気がやる気のもと。
几帳面な優等生 テキストタイプ
授乳や睡眠が規則的。赤ちゃんの頃は育児書通りに育つ。話し始めるのが早く、大人の行動を真似るのが得意。完璧主義で失敗を避けたがる。
POINT お手本を見せてあげましょう。上手にまねて、自信を持ってできることが増えます。
行動力No.１ アクティブタイプ
ずっと手足を動かしている。いつもキョロキョロ。好奇心旺盛で行動力がある。言葉の発達は遅めなので、口より先に手が出てしまうことも。
POINT 十分に体を動かせる環境を用意しましょう。体に触れながら話すのがおすすめ。
おとなしいけど芯がある デリケートタイプ
小さな音や光に敏感。眠りが浅く、すぐに起きてしまう。人見知りが強い。観察力に優れているので、小さな違いに気がつく。優しく気配り上手。
POINT 静かな場所で寝かせましょう。音楽やダンスなど芸術に触れると才能を発揮します。
大人顔負けの職人肌 ネガティブタイプ
怒ったようにそり返って泣く。抱っこしても泣き止まない。こだわりが強く癇癪(かんしゃく)持ち。大きくなると責任感が強く、コツコツ努力ができる。
POINT 泣くのは不安だから。お腹の中にいるときのようにぎゅっと抱っこしてあげましょう。
気質でわかる我が子のトリセツ。初めての保育園も安心して預けられる。
お母さんと子どものタイプが違った場合、ぐずる理由がわからないことがあります。お母さんの感覚だけでは察しきれない部分も、気質を知っておくことで対応できるようになります。
つまり『我が子のトリセツ』になるのですね。
例えば、初めて保育園に預けるとき。
「人見知りが激しすぎて、誰かに預けるなんて絶対に無理」と思っているお母さんは「それは子どもがデリケートタイプだからだ」と理解しましょう。そして園の先生にも「この子は音や光に敏感です。優しく小さな声で話しかけてあげてください」などと伝えることができると、子どもが先生に慣れる大きな手助けになります。
やる気の出し方やトイトレの進め方などにも気質は大きく関係してきます。赤ちゃんのうちから気質をつかんでトリセツを持っておくと、子育てにおいて困ったときの道標になりますよ。
本連載では、寝かしつけ、お手伝い、愛情の伝え方について、子どものタイプ別に最適な方法をご紹介していきます。
まずは今回の５つの気質の特徴から、お子さんがどのタイプに当てはまりそうかチェックしてみてくださいね。
竹内 エリカ／Erika Takeuchi
わたなべ ゆみ／Yumi Watanabe
海外在住9年目のバツイチ駐在妻。異文化の中での子育て経験から、駐在ママへの支援の必要性を実感。オンラインで世界中の駐在ママと交流を始める。これまでに13ヶ国延べ80組の親子と関わる。波瀾万丈な人生経験と専門知識に基づくアドバイスが人生観を変えると評判。6歳と3歳の子どもを在宅教育中。様々な子育て応援サイトにてコラム執筆している。
・わたなべゆみInstagram
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