運動会やお遊戯会などイベントをきっかけに我が子に成長して欲しい、成長した姿を見たい、と思いますよね。
イベントの本番が近くなれば、練習の疲れやプレッシャーを感じたり、練習時間のために遊びが制限されがちな毎日となり、子どもたちもストレスを感じやすくなります。
今回は、子どもの心が揺らぎがちなこの時期に、家庭内でどのようにサポートできるのか、色彩心理の観点から考えてみましょう。
目次
色タイプ別、子ども心をくすぐる声かけ集
色彩心理では、子どものタイプや今の心の状態に寄り添って言葉を選び、声をかけていきます。
そうすることで「私は私のままでいいんだよね」といった自己肯定感だったり、「私にもできる」といった自己効力感が育まれるからです。
Vol.3のコラムも参考にしながら、子ども心をくすぐり、自信を持たせる言葉を色タイプ別にまとめてみました。
簡単に上の図を説明します。
色のエネルギーには強弱があり、方向性があります。
ここでいう方向性とは、例えば何か質問した時、早い反応で答えを出すことを『外向き』とします。反対に何か質問した時に、よく考えてから答えを出すことを『内向き』としています。
お子さんは何タイプ?タイプ別の声掛けポイント
各10色の丸の中には代表的な特長を○○タイプと表し、代表的な色タイプをピックアップして、参考にしてほしい声かけをまとめてみました。
レッドタイプ はりきりタイプの子
- 「一生懸命がんばってるね」
- 「がんばっているからできたんだね」
オレンジタイプ いきいきタイプの子
- 「いつも楽しそうだね」
- 「お手伝いしてくれてありがとう」
イエロータイプ わくわくタイプ
- 「おもしろい事をよく知ってるね」
- 「とてもいいアイデアだね」
グリーンタイプ おっとりタイプ
- 「いつもよく気がつくね」
- 「何でも知ってるんだね」
ブルータイプ しっかりタイプ
- 「約束を守れてえらいね」
- 「先生の話をよく聞いてるんだね」
パープルタイプ ひたすらタイプ
- 「○○ちゃんが一番最高だったよ」
- 「いつもよく考えているんだね」
子どもの成長を後押しする環境づくり
子どもたちの成長に欠かせない、挑戦や冒険をするという経験。
子どもが安心して外で頑張るためには、信頼できる大人たちが安定した安全基地のような環境を整えてあげることが重要です。
子どもが不安を感じた時に戻れる居場所をつくってあげることで、自信を持って新しいことに挑戦したり、独立心を育むことができます。
そのために声かけはとても大切な要素のひとつとなります。
ついこんなことを言ってしまってませんか?
外出前の準備がなかなか進まない時、何度言ってもおもちゃの片付けをしてくれない時など、「早くしなさい」「まったくもう」「ありえない」とついついママの不満や苛立ちがつい言葉に出てしまう事ってありますよね。ですが、その時のことを振り返ってみると、実はお子さん自身の問題ではなく、ママ自身の体調が悪かったり、仕事が順調じゃなかったり、夫婦喧嘩したばかりだったり…。
誰だって毎日ご機嫌でいたいものですが、そうはいかないもの。
それは子どもたちも同じで、イベントが多い時期や新しいことに挑戦するような時期は、疲れやストレスを抱えがちです。
だからこそ、その子のタイプ別や今の心の状態に寄り添った心地のよい声かけがあると、安心する言葉がけを考えるきっかけになると考えています。
最後に…ママがしんどい時は周りに頼ってもいい!
色タイプ別診断はいかがでしたか?
子どもたちの成長をたくさん間近で見ることができる秋の様々なイベント。そこへ向かって頑張る子どもたちも、サポートするご家族も、忙しい毎日に心が揺らぐこともあるでしょう。
色彩心理を使ってお子さんのタイプや心の状態を知ることで、少しでも寄り添う声かけが出来ると、ママも心穏やかに見守ることが出来るかもしれませんよ。
それでもしんどいと感じるとき、ぜひ周りに頼ることも意識してみてください。誰かに助けを求める勇気こそが愛でもあるのだから迷惑だなんて思わないで。
私たちはお互いに影響しあって生きています。筆者は、スーパーで子どもを抱っこしながら大荷物を持っている時、見知らぬ人から「大変ね、大丈夫?」と声をかけてもらって、泣けるほど嬉しかった感覚がいまだに忘れられません。
真面目で優しいママこそ、人に頼ることに罪悪感を持ちがちですが、皆さん本音は頼りたいし頼られたいのです。
同じように育児の大変さを経験した私も、このコラムを通してあなたの日々の育児に対して、ふっと心が軽くなるお手伝いができたのであれば、嬉しく思います。
とみたえみ/Emi Tomita
カラー通訳専門家・ゆるりすとライフコーチ
沖縄移住21年。
身内がいない子育てと、3.11で家族が被災し心が不安になり、色彩心理、アドラー心理学を学ぶ。
娘が5歳の時、吃音を発症するが、色を手がかりにして言葉にならない心の声を聴いていくと、症状が緩和する。
47歳で色彩心理カウンセラーになり、5年間で1,300組以上の母子カウンセリング、29名のカラーセラピストを育成。
沖縄の風に身を任せ、自由な心を育みながら、わかちあいとフラットな世界を実現する、ゆるりすとライフを提唱。
2024年6月12日開催 「不登校からはじまる、いきかた選択肢」主催