「うちの子、同じ遊びばかりしている」「お友だちと遊ぶと、いつも自分で決めたがる」
お子さんの遊ぶ姿を見て、そんなふうに悩んだことはありませんか?
実は、何気ない「遊び方」には、その子ならではの個性が隠れています。
今回は、いつもの遊びを少し違った角度から見つめ直し、お子さんの才能や“その子らしさ”を見つけるヒントをご紹介します。
まずは、子どもを4タイプに分けてみましょう!
「うちの子は、どのタイプかな?」と思った方は、以前ご紹介した簡単なカラータイプ診断も参考にしてみてください。
カラータイプでは、個性を大きく「決断」「堅実」「創造」「協調」の4つの傾向から見ていきます。
もちろん、子どもを4つのタイプにきっちり分けるものではありません。
いくつかのタイプをあわせ持っていたり、成長や環境によって変化したりすることもありますので、“今の傾向”として楽しみながら見てみてくださいね。
①【決断タイプ】「やってみたい!」チャレンジすることが楽しい
行動力があり、「やってみたい!」と思ったらすぐに動きたい決断タイプ。
遊びでも、競争したり、目標にチャレンジしたり、「できた!」という達成感を味わったりすることを楽しむ傾向があります。
公園では「どっちが先にあそこまで行ける?」と走り出したり、「一番高いところまで登る!」と挑戦したり。自分で遊び方を決めたり、お友だちを誘って遊びを始めたりする子もいるでしょう。 「また勝ち負けにこだわっている」「何でも自分で決めたがる」そんなふうに見える姿も、その子のチャレンジ精神や行動力の表れかもしれません。
安全を見守りながら、「やってみたい!」という気持ちを応援してあげるといいですね。


②【堅実タイプ】お気に入りの遊びをじっくり楽しむ
慎重に考えながら、コツコツ取り組むことが得意な堅実タイプ。 新しい遊びを次々に試すより、お気に入りの遊びを何度も繰り返したり、パズルや積み木などにじっくり取り組んだりすることを楽しむ傾向があります。 ルールのある遊びでは、決められた遊び方や順番を大切にする姿が見られることも。
大人からすると「また同じ遊び?」と思うことがあるかもしれません。 でも、その子にとっては、繰り返すことも楽しみの一つ。「前よりできた」という小さな達成感を積み重ねているのかもしれません。 次の遊びへ誘う前に、本人が満足するまでじっくり楽しむ時間も大切にしてみてください。
③【創造タイプ】「こんなの思いついた!」自由な発想を楽しむ
好奇心が旺盛で、自由な発想を楽しむ創造タイプ。
お絵描きや工作のほか、身近なものから空想をどんどん膨らませ、自分だけの世界をつくって遊ぶことも。
積み木がおうちになったかと思ったら、次の瞬間には宇宙船に。箱や紙、空き容器など、大人には「これで何をするの?」と思うようなものから、新しい遊びを生み出すこともあります。 見本通りに完成させることより、「こんなの思いついた!」と自分なりに工夫することが楽しい子も多いです。
また、好きなことに夢中になると、周りの声が耳に入らないくらい、自分の世界に没頭することもあります。そんなときは、無理に声をかけたり遊び方を教えたりせず、そっと見守ってあげるのもいいですね。
ひと区切りついたら、「何を作ったの?」「おもしろいね!」と、その子ならではの発想を一緒に楽しんでみてください。
【協調タイプ】「好きな人と一緒」がうれしい
人とのつながりを大切にする協調タイプ。一人で遊ぶより、「ママも一緒にやろう」「○○ちゃんと遊びたい」と、自分の好きな人や安心できる人と一緒に遊ぶことを楽しみます。おままごとやお店屋さんごっこでは、役になりきって相手とのやりとりを楽しんだり、ぬいぐるみのお世話をしたりする姿も。遊びの中でも、相手の気持ちを気にかける様子が見られることがあります。
一方で、初めて会うお友だちや慣れない場所では、すぐに輪に入らず、少し様子を見ることもあります。協調タイプにとっては、「何をして遊んだか」だけでなく、「誰と一緒に遊んだか」も大切。
安心できる人との時間を大切にしながら、新しい人や場所には、その子のペースで慣れていけるよう見守ってあげたいですね。
「好きな遊び」から、その子らしさを見つけよう
ここまで4つのタイプをご紹介しましたが、「決断タイプだから外遊び」「創造タイプだから工作」と決まっているわけではありません。
大切なのは、遊びの種類だけでタイプを判断しないことです。 たとえば同じ公園遊びでも、競争することが楽しい子もいれば、砂場でじっくり何かを作りたい子もいます。思いついた遊びを次々と試したい子もいれば、お友だちと一緒にいることが何より楽しい子もいます。
そう考えてみると、
「どうしてみんなと同じように遊ばないの?」「また同じことしてるの?」「どうして自分で決めたがるの?」
と思っていた姿も、少し違って見えてくるかもしれません。
「この子は、ここが楽しいんだ」「こういうときに夢中になるんだ」
そんなふうに見てみると、いつもの遊びの中から、その子が大切にしていることや得意なことが見えてきます。


今日の遊びを、ちょっとだけ観察してみませんか?
私自身も2人の子育てを振り返ってみると、子どもたちの遊び方には、それぞれの個性がよく表れていたように思います。当時は、「兄妹でも好きな遊びが違うな」ぐらいに思っていましたが、今振り返ってみると、何をして遊ぶかだけでなく、“どう遊ぶか”にもその子らしさが表れていたのだと感じます。
今日、お子さんが遊んでいるときに、“何をしているか”だけでなく、“どんなふうに遊んでいるか”を少し観察してみてください。
一番になりたい。
じっくり完成させたい。
自由に思いついたことをやってみたい。
大好きな人と一緒に楽しみたい。
遊びの中には、子どもがまだ言葉ではうまく伝えられない、その子なりの「好き」や「大切」がたくさん表れています。
「何して遊ぶのが好き?」から、もう一歩先へ。
いつもの遊びを少し違う角度から眺めてみることが、わが子の新しい一面や“その子らしさ”を知るきっかけになるかもしれません。


小田中 美穂/Miho Kodanaka
カラータイプ教育アドバイザー/キャリアコンサルタント
2児の母としての子育て経験をきっかけに、行動色彩心理学(カラータイプ)を学び、兵庫県三田市にて自宅サロン「Happy Homing(帰りたくなる家)」を主宰。
子育てをする中で、「どうしてこの子に伝わらないんだろう」「頑張っているのに、うまくいかない」そんな親としての葛藤を経験したことから、“子どもとの違いを知るコミュニケーション”を学び始める。
現在は、親子関係や思春期の関わり、進路・自己肯定感をテーマに、保護者向け講座や個別相談、教職員研修、キャリア教育授業などを実施。これまでのサロン来訪者は延べ2,000名を超える。
「家がホッとできる場所になること」「ママ自身が、自分を責めすぎないこと」をテーマに、今日からすぐに取り入れられる実践的なコミュニケーションを発信中。
兵庫県を中心に活動しながら、オンラインでも全国の保護者をサポートし、子どももママも“自分らしく安心して過ごせる関係づくり”を大切にした保護者支援を行っている。

















