相手の考える力を刺激する『オープンクエスチョン』/私らしいキャリアと育児の両立を実現するコーチングスキル Vol.3

ノートを書く子どもの手 お役立ちコラム

1人の社会人として、1人の母親として、1人の女性として、自分らしく人生を楽しみたい!
そんなあなたの日々の生活を支えてくれているものの1つとして『コーチングスキル』があります。

自分らしくキャリアと子育てを両立するための力強いサポーターとしてとても役立つこのスキルをコラムを通してお届けしています。

第三回目となる今回は「相手の考える力を刺激する!オープンクエスチョン」についてお伝え致します。

 

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子育てママでも仕事ができる

相手の考える力を刺激するコーチングスキル『オープンクエスチョン』

普段の会話の中で、何気なくしている相手への質問。この質問の仕方を少し意識するだけで、職場や家庭でのコミュニケーションをより円滑にすることができます。

 

『クローズド』クエスチョンと『オープン』クエスチョン

質問は大きく『クローズドクエスチョン』と『オープンクエスチョン』に分類できます。

クローズドクエスチョン

「はい」か「いいえ」で答えられる質問。

  • 例:「カレーライスは好きですか?」
    この質問に対してはカレーライスが好きかどうかの二択「はい」か「いいえ」で答えるのでクローズドクエスチョンになります。

 

オープンクエスチョン

答えが限定されない質問。 「いつ」「どこで」「誰と」など、相手は具体的な答えを返す必要があります。

  • 例:「この前行ったカレー屋さんどうだった?」
    この質問に対しては「カレーライスは美味しかったし、店員さんも感じが良かったよ」「私にとってはちょっと辛すぎたかな〜」「本格的なインドカレーでナンが美味しかったよ!」など、答える内容や答え方は様々で、こちらの質問は「オープンクエスチョン」になります。クエスチョンマーク

 

オープンクエスチョンで自分に問いかける

オープンクエスチョンはクローズドクエッションと比べると、ちょっと考える必要がありますよね。

例えばあなたがこれから新しく仕事を始めようとするとき。
「ハローワークに行ってみようかな?」とクローズドクエスチョンで考えるのではなく、「生き生き働くためにはどんなことができるかな?」とオープンクエスチョンで思考してみましょう。
そうすることで「仕事を探す=ハローワークに行く」以外に

  • 友人に話を聞いてみる
  • 興味のある業界の本を読んでみる
  • インターンシップに申し込む
  • 求職サイトに登録する

など、様々な選択肢が浮かんできます。「本当にやりたいことを見つけるために自分探しの旅に出る!」…なんて答えもあるかもしれません。自分自身で気づき、行動に移すきっかけが生まれます。

意図的なオープンクエスチョンによって深く思考し自由に答えを探すことができるようになるのです。

 

より良いコミュニケーションを生むオープンクエスチョン

仕事でもオープンクエスチョンを意識して取り入れてみましょう。会話、職場環境、仕事の質の向上に繋がりより良いコミュニケーションが生まれます。

職場で同僚に進捗状況を聞きたいとき

  • クローズドクエスチョン:「頼んでいた仕事やってくれた?」「終わった?」「問題なかった?」
  • オープンクエスチョン:「進捗状況を教えてもらえますか?」「どこまでどんな風に進んでるかな?」「次はどこをどんな風に変更したらいいと思う?」

クローズドクエスチョンでは、時に相手が少し息苦しく感じられたり、言いたいことが言えなかったりすることも…。
しかしオープンクエスチョンでの問いかけは質問された側が自ら考えるきっかけとなり、質問に答えていく中で、新たな気づきや視点を得ることができ自発的な行動へと繋がりやすいです。

 

子どもの考える力を刺激するオープンクエスチョン

育児にもオープンクエスチョンを意識して活用することで、子どもの考える力を刺激することができます。

「歯磨き終わった?」「おもちゃ片付けた?」など、子どもとの日々はついついクローズドクエスチョンが多くなりがち。
「歯磨きの進み具合はどんな感じ?」「まだ片付けてないおもちゃはどれくらいある?」といったように、オープンクエスチョンにすれば、子ども自身で答えを探すことができるようになります

子どもに宿題をしてほしいとき

  • クローズドクエスチョン:「宿題やったの?」
  • オープンクエスチョン:「宿題の進み具合は今どんな感じ?」

たとえ宿題が終わってなくても「今からやろうと思っていたところ」「まだ手をつけてないよ〜」「半分までは終わったところ」など、質問に対して、子どもは少なくとも何かしら答えを導き出さなければなりません。

ママがオープンクエスチョンで尋ねることは、子どもが自ら考え発言や行動をする助けになるのです。これは子どもの考える力や成長を促進することにも繋がります。

 

子どもがなかなか服を着ないとき

  • クローズドクエスチョン:「パジャマに着替えた?」「まだ裸なの?」
  • オープンクエスチョン:「今、着替えはどんな感じですか〜?」

筆者はお風呂あがりに息子がパジャマに着替え終えるまで、毎日少なくとも10回はクローズドクエスチョンで息子に声をかけていました。
ある夜、ふとオープンクエスチョンで尋ねてみたところ、息子は遊ぶ手を止めて少し考えてから「まだパジャマ着てないよ〜」と答えながら、すぐに着替え始めたのです。質問を変えたら息子の行動が変わったことに驚くとともに、オープンクエスチョンで問いかけた後、数秒でしたが息子が思考したのか分かりました。

そして、もう一つ普段と違ったのは筆者と息子の会話の雰囲気でした。
「まだ裸なの?」「もうパジャマ着た?」こんな風にクローズドクエッションでは問いただすようになってしまい、私もついついイライラモードになりがち…。対してオープンクエスチョンでは穏やかに問いかけることができました

「オープンクエスチョンで言ってみるか!」「どう伝えてみようかな?」「さて、今日はどんな反応を見せるかな?」
こんな風に自分自身が一呼吸置いてから子どもに問いかけることで、ママに心の余裕が生まれ子育てのストレス軽減に繋がります笑う親子

 

まとめ:考える力を刺激する『オープンクエスチョン』

ぜひ家庭で、職場で、オープンクエスチョンを使ってみましょう!

オープンクエスチョンを通して、考える力が刺激され、自ら話す中で新たな気づきや発見を得るきっかけとなり、それが自発的な行動へと繋がっていく。そして、質問する側も一呼吸置いてから問いかけることで、気持ちに余裕ができ肩の力がふっと抜けて楽になります

子どもとの掛け替えのない時間をより豊かにするために、ぜひ育児にもオープンクエスチョンを活用してみて下さい。

 

兼平麻季さん

兼平麻季 / Kanehira Maki

国際線客室乗務員 × 国家資格キャリアコンサルタント × シングルマザー

国際線客室乗務員として15年間勤務。
女性の自分らしい魅力的なキャリアを応援するAAC Life Coachingのライフキャリアコーチ/キャリアコンサルタントとして活動中。
2019年:一般社団法人日本コーチング教育振興協会認定コーチ資格取得
2021年:国家資格キャリアコンサルタント資格取得

シングルマザーとして息子と共に自分らしい人生を歩む決断をした自身の経験から、女性が自分らしい道を、自分で決めて、自分の足で歩むための応援/サポートがしたいという想いで、AAC Life Coachingの代表ライフキャリアコーチとして起業。(A:Active A:Attractive C:Challenging)
現在は国家資格キャリアコンサルタントの資格も活かし、女性のその人らしいキャリアを応援/サポートするサービス提供や、厚生労働省「働き方改革関連法説明会」運営スタッフ、また客室乗務員の経験を活かし就労希望者向けの「ビジネスマナー講座」や「Web面接対策講座」などのサービスも提供中。

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