かわいいわが子との暮らし。笑顔で子育てをしたい!子どもと一緒にたくさん遊んであげられる優しいお母さんやお父さんになりたい!
だけど、理想とは違って、毎日を過ごすことにただただ疲れ果ててしまったり、時には大きな声で怒ってしまったり、思い通りにならないことだらけ…。そんな悩みをもつ人も多いのではないでしょうか。
そこで、ママもパパも笑顔で子育てするための考え方のヒントや具体的なアドバイスをお伝えします。
ママもパパも笑顔で子育てするために
愛情をたっぷり受けて育つことが、とても大事な乳幼児期。そのために、まずは大人が笑顔でいることが大切です。
教育先進の国、オランダで生まれた幼児教育のメソッドと、私自身の子育て経験を元に、お伝えしますね。
1 子どもの「できる」をみつけよう
子どもの「できない」探しではなく、「できる」をみつける視点で子育てをしてみましょう。
子育てとは「できないことをできるようにさせてやること」と思ってしまうと、できないことにばかりに目が行きがちです。
「もうそろそろ、これくらいのことはできるようになってほしいのにな」「だめ!また同じことばっかりして…」1歳を過ぎると、そんなふうに困ることも増えてきますが、それは同時にお子さんにできることが増えてきたから。
もちろん子どものことを心配し大切に想うがゆえの言葉だとは思いますが、「だめ!」という言葉をかけて育った子と、「すごいね!嬉しいね!」という言葉をかけて育った子、どちらが自己肯定感の高い子に育つでしょうか?
- 名前を呼んだら、こっちを向くことができた!
- 「う~う~」と声を出すことができた!
- 「嫌なことがある」と泣いて伝えることができた!
- 誰にも譲りたくないお気に入りのおもちゃができた!
「すごいね!」「嬉しいね!」と、ぜひ温かな優しい言葉のシャワーをたっぷりかけて育ててあげてください。
習慣化されるまでは難しいかと思いますが「できる」探しへと視点をかえ、声かけも意識して変えてみましょう。「しっかり育てなきゃ!」肩に力の入っていた大人の気持ちも少し軽くなっていきます。
できることの先にしか、新しい「できる」はないのです。
2 まずは子どもに寄り添う
子どもとの暮らしの中では、そばで寄り添い一緒に遊んだり、おむつを替えたり食事をしたりお世話をしてあげることも、もちろん大事です。
でも時には、少し離れて見守ることも大事。そのバランスや使い分けを知っていると楽になります。
本を読みたい。集中して食事をつくりたい。少し横になりたい。終始「ママ!ママ!」「パパ!パパ!」とならずに、少しの間でいいから離れて一人で機嫌よく遊んでいてほしい。
そんな時、ありますよね。
ポイントは、まず子どもに寄り添う!ということ。
オランダの幼児教育法ピラミーデ(ピラミッドメソッド)では、この子どもに寄り添うことを「ニアネス」とよび、子どもから距離をおくことを「ディスタンス」とよびます。
突発的な用事でない限りは、先にニアネスタイム!
10分~15分。家事をする手をとめて、スマホを触るのをやめて、時間を決めてゆったりと抱っこやスキンシップをとったり、一緒に遊んだりしてあげてください。
満たされると、その後は少しの間離れても機嫌よく遊んだりして待つことができます。
1歳前後の子どもは、発達段階的に必ずうまくいくとは限りませんが、このバランスのとり方を知っておくと後々とても役にたちます!
例えば、幼稚園や保育園から帰宅したらすぐに家事をしたい気持ちをおさえて、タイマーをかけて「15分、一緒に遊ぼう!それが終わったら、ごはんつくるからね!」と約束してみましょう。
親にとっても子にとっても、それが心地のよいルーティンになっていきます。
身体いっぱい遊ばなくても大丈夫!
15分、お膝にお子さんをのせて一緒にテレビや動画を見てもいいし、元気いっぱいに遊びたい!タイプのお子さんであれば、家に帰る前に同じく15分!と決めて公園遊びに付き合っても構いません。
ぜひ試してみてお子さまに合う方法を見つけてくださいね。
3 個を満たす大切さを知ろう
子どもたちがのびのびと、その子らしく自立した人生を送れるようになるためには、愛情をたっぷり注ぎ安心して乳幼児期を過ごせるようにすることが重要です。
そのためには大前提として、ママとパパが心身共に元気でいることが必要です。
子どものため!家族のため!と、頑張りすぎてはいませんか?笑顔で子どもとの暮らしを楽しむためには、まず大人の「個を満たす」ことが大事です。
それが、友人とランチに行くことの人もいるでしょうし、1人でドラマや映画を見ることの人もいるでしょうし、仕事の人もいると思います。
あなたの「個が満たされる」好きなことはなんですか?
子どものためにも我慢せずに、まずは、自分自身の個を満たす方法を考えてみてください。
子育てライフ。大変なことも多いですが、どうか無理せず、お子さんだけでなく自分自身のことも大事に労って褒めてあげる時間をとってあげてくださいね。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!お互い育児を楽しみましょうね。
宝田 ひか里/Hikari Takarada
一般社団法人あそびの先生協会 代表理事
元幼稚園教諭。おもちゃコーディネーター®。息子3才・娘0才の時にオランダの幼児教育法ピラミーデと出会い、ティーチャー資格取得。そのわかり易さと理論の奥深さに魅了され、講座の構築と自身の子育てに取り入れ9年目。子どもと育ち総合研究監修の元、「あそびの先生」の講座・プログラムを構築し、2016年に一般社団法人を設立。