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小さな命が教えてくれる、大切なこと
子どもの成長にとって、一緒に暮らすペットの存在は、とても特別なものです。
犬や猫は、言葉の代わりに、しぐさや表情で子どもに「生きることの尊さ」「思いやる気持ち」「命の重み」など、多くのことを静かに伝えてくれます。
今回は、ペットと共に育つ子どもたちがどんな成長を遂げていくのか、5つのエピソードとともにご紹介します。

1. 思いやりの心は、そっと育まれていく
「大丈夫かな?」の気づきが優しさの芽に
子どもはまだ、小さな心の中に湧き上がる感情をうまく言葉にできないこともあります。
でも、大好きなペットの変化には驚くほど敏感です。
「お腹すいたかな?」「暑くないかな?」
そんなふうに、犬や猫の小さな仕草や表情を観察しながら、自然と相手を気遣う心が育まれていきます。
おもちゃをそっと持っていったり、寝ている間は静かにそばに座ったり…。
言葉を超えた“やさしいまなざし”のやりとりが、思いやりの芽を静かに育てていきます。
この「相手の気持ちを想像する力」は、やがて友達関係や人間関係の中でも、大きな財産となっていきます。

2. 命の重みを、肌で知る
生きることのリアルを、そっと教えてくれる存在
病気や老い、別れ——。
子どもはペットを通して「命は永遠ではない」という現実に、幼いながらに出会います。
たとえば、元気だったペットが病気になり、少しずつ弱っていく姿を見ること。
一緒に動物病院に通ったり、介護を手伝ったり…。
その一つ一つの経験が、子どもの心に「今を大切にする」という深い学びを刻みます。
やがてお別れの時が訪れても、その悲しみの中で「愛するとはどういうことか」「思い出は心に残り続けること」も学び取っていくのです。
命と向き合った経験は、生涯の“心の軸”となって子どもを支えてくれます。

3. 「私が守る」その想いが責任感になる
小さなお世話が、大きな成長に
「お水を替えなくちゃ」「ごはんはあげた?」「お散歩行こう!」
日々のお世話は、子どもに“役割”という小さな責任感を与えてくれます。
最初は忘れてしまったり、失敗したりしても、少しずつ「できること」が増えていく。
その積み重ねが、自己肯定感や自信へとつながっていきます。
「自分がしてあげたことで、この子が喜んでくれる」
この実感こそが、子どもにとってとても誇らしく、内面の成長を静かに後押ししていきます。

4. 寄り添うぬくもりが心を支えてくれる
言葉はいらない。背中に触れる安心
転んで膝をすりむいた日。
友達とケンカして落ち込んだ日。
そんなとき、ペットは何も言わずにそばにいてくれます。
丸まった背中をそっと撫でるだけで、不思議と涙が止まったり、安心できたり。
子どもにとって、ペットは“心のセラピスト”のような存在です。
ストレスや不安をやわらげ、自己調整力(レジリエンス)を育ててくれる存在でもあるのです。
特に現代の子どもたちにとって、こうした心の支えはますます貴重になっています。

5.「家族になる」――愛と信頼の成長物語――
ペットと共に過ごす時間は、まさに「家族とは何か」を体感する日々でもあります。
違いがあっても、言葉が通じなくても、共に暮らし、支え合い、愛し合う。
子どもたちはこうした体験の中で、人との関係でも「信頼」「共感」「思いやり」といった大切な感情を自然と身につけていきます。
そして、大人になってからもきっと、その経験は人生のあらゆる場面で優しく背中を押してくれるはずです。

小さな命と過ごす日々は、一生の宝物になる
ペットは、子どもの心を育ててくれる“もうひとりの先生”のような存在。
愛する喜びも、別れの悲しみも、すべてが「生きる力」となって、子どもの未来を豊かに照らしてくれます。
私たち大人は、その尊い時間をそっと支え、見守っていけたら素敵ですね。
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片岡まこ/Mako Kataoka
ウェルビーイングディレクター/Mako & Co.代表
3歳児の母。保護犬・保護猫と暮らしながら、「やさしく、しなやかに生きる」をテーマに、日々の暮らしや仕事にウェルビーイングの視点を届けている。
東京タワー展望台を貸し切った「ASAYOGA」や、文化服装学院でのウェルビーイング講義、企業研修、住宅や商業施設の空間プロデュース、著名人のパーソナルセッションなど、心と身体の“整え方”を多方面から提案。
ミス・インターナショナル(2015)ファイナリストとしての経験をもとに、表現や発信の場でも活動。ミサワリフォームコンテストでのグランプリ受賞など、住まいや空間づくりの分野でも実績を重ねている。
どんなときも「誰かの味方でいたい」という想いを胸に、仕事と子育てを両立しながら、等身大で活動中。