この連載では、「働きたいママが安心して最初の一歩を踏み出せるように」という想いを込めて、ママが知っておきたい働き方とお金の最新情報、『就業支援』や『子育て支援』について、体験談を交えながら全4回にわたってお届けします。
第1回目は『ママが働くことは安心できる生活への第一歩!「教育費」「住居費」「老後資金」にいくらかかる?』というテーマでお伝えしました。
第2回目は、主に未就園児のお子さんを育てているママのために、無料で就職支援を行っている施設や就職準備セミナーの情報など、『ママのための就職支援サービス』についてお伝えしました。
そうして実際にママが働きたいなと思った時、
「子どもはどこに預けようかな…」「どんな預け先があるのかな…」
まず頭に浮かぶのはお子さんのことではありませんか?
コラム第3回目では、主に未就園児のママのために『子育て支援サービス』や『新しい働き方』について、実際にサービスを利用しながら働いているママの声を交えながらお伝えします。
目次
子育てと仕事を両立したいママのための子育て支援
お子さんの預け先がないママが安心して子育てと仕事の両立ができるよう、市町村や企業などが運営する子育て支援サービスがたくさんあります。
ご家庭の状況やママの働き方に合った子育て支援サービスを見つけられるよう、一例をご紹介します。
子育て支援サービスの一例
教育・保育の場 | 幼稚園、保育所、認定こども園、地域型保育 |
地域の子育て支援 | 一時預かり、ファミリー・サポート・センター、子育て短期支援 |
働くママにおすすめの子育て支援サービス
次に保育所以外の預け先として、幼稚園の預かり保育、ファミリー・サポート・センターをご紹介します。
幼稚園の預かり保育
令和元年10月1日から幼児教育・保育の無償化が始まり、要件を満たせば幼稚園の預かり保育も無償化の対象となりました。
幼児教育・保育の無償化はじまります。(内閣府)
預かり保育は正規の保育時間の開始前や終了後に、園で子どもを預かってもらうことです。実施状況は園により異なっています。
預かり保育の無償化の注意点(2020年12月時点)
- 『保育の必要性の認定』を受ける必要がある(就労、妊娠・出産など)
- 預かり保育料月額11,300円までが無償化の対象となる
実際に利用しているママの声<幼稚園の預かり保育>
ここで実際に幼児教育・保育の無償化以降、幼稚園の預かり保育を利用して働いているママの声をご紹介します。
良いところ
- 預かり保育料が高額になることを気にせずに利用できるようになり有難い
- 無償化以前よりも長時間預かってもらえるようになったので助かっている
困るところ
- 長期休暇中は預かり保育料が高くなるため、働き方によっては無償化の上限額を超えてしまうこともある
- 園の行事との兼ね合いで預かり保育が実施されない日があり、預け先に困ることがある
上記はあくまでも、預かり保育を利用しているママ達それぞれの感想です。ママの働き方やお住まいの自治体・園の運営方法によって状況が異なりますので、詳細についてはお住まいの自治体・園の運営方法を確認なさってくださいね。
幼児教育・保育の無償化や預かり保育について調べたい場合はそれぞれ
『幼保無償化 お住まいの自治体名』 『預かり保育 お住まいの自治体名』
このように検索してみてくださいね。
ファミリー・サポート・センター
ファミリー・サポート・センターは育児を手伝ってもらいたい会員(依頼会員)と育児を手伝いたい会員(提供会員)をマッチングしてくれる場所です。
子育て援助活動支援事業(ファミリー・サポート・センター事業)について (厚生労働省)
市区町村で実施しているため、お子さんを預ける時にかかる料金は各市区町村、時間帯、内容によって異なります。
こんな時に利用できます
- 保育施設への送り迎え
- 保育施設の時間外に子どもを預かってほしい
- 子どもが病気の時に預かってほしい(一部地域で実施)
実際に利用しているママの声<ファミリー・サポート・センター>
こちらも、実際にファミリー・サポート・センターを利用して働いているママの声をご紹介します。
良いところ
- 育児を手伝ってくれる提供会員(候補者)の方と事前に面談できるため安心(面談後、ファミリー・サポート・センターを通じて断ることもできる)
- 幼稚園の預かり保育で対応しきれない時間帯にも子どもを預けられる
- 提供会員の方と親しくなり、子育ての相談をすることができるため助かっている
困るところ
- 子どもが戸惑ったり、提供会員さんとの相性が合わなかったりすることがある
- 預ける時間と働く時間によっては、利用料(支出)が時間給(収入)を上回ることもある
上記はあくまでも、ファミリー・サポート・センターを利用しているママ達それぞれの感想です。ママの働き方や自治体の運営方法によって状況が異なりますので、詳細については自治体の運営方法を確認なさってくださいね。
お住まいの地域のファミリー・サポート・センターついて調べたい場合は
『ファミリー・サポート・センター お住まいの自治体名』
で検索してみてくださいね。
子育てと仕事を両立するための「新しい働き方」
ここまでで子育て支援サービスについてお伝えしてきました。
しかしながら、実際にはママの就職先とお子さんの預け先を同じタイミングで探すことがうまくいかない場合もあるかもしれません。
そんな時にママの就職先とお子さんの預け先を同時に見つけられる『新しい働き方』として、企業内に保育園や託児スペースなどの保育施設が併設されている職場で働くという選択肢もあります。
実際に利用しているママの声<保育施設が併設されている職場>
良いところ
- 子育てママの同僚が多いため、仕事の話だけでなく育児の相談ができる
- 子どもの病気による欠勤、遅刻、早退等への理解がある
- 職場と離れている保育施設へ送迎しなくてよいため、時間的・体力的な余裕ができる
困るところ
- 公共交通機関を使っての子連れ通勤を負担に感じることもある
- 出勤前に子どもがぐずってしまい、スムーズに出勤できないことがある
上記はあくまでも、保育施設が併設されている職場で働いているママ達それぞれの感想です。ママの働き方や職場によって状況が異なりますので、詳細については企業の運営方法を確認なさってくださいね。
「働きたいけれど、預け先が見つからない…」「預け先が見つからないから、働けない…」このような悩みごとや困りごとを、まずは周囲の人や公的機関に相談することが、あなたが仕事を始めるきっかけになるかもしれません。
ひとりで抱え込まず、ぜひ相談をしてみてくださいね!
次回のコラムではママのための知っトク情報をお伝えします。
子育てと仕事を両立したいママのお役に立つことができれば嬉しく思います。
やまみち みき/Miki Yamamichi
マイライフエフピー®認定講師
マイライフエフピー®認定ライター
しあわせなくらし代表
兵庫県神戸市在住。幼稚園に通う子どもを育てながら、「女性のお金の専門家」として活動中。
「夢や好きなことを大切にして、幸せに暮らせるママがいっぱいの世界を作りたい!」という想いで、お金の不安やモヤモヤを解決するお手伝いを行っている。子育て中のママに向けて、身近なお金の情報を発信中。
公式HP:
しあわせなくらし