西川 晴子(にしかわ はるこ)さん
兵庫県在住。夫、長女6歳、長男2歳の4人家族。
日本ヴォーグ社認定 尼崎市武庫之荘ポーセラーツサロン『Ranunculus(ラナンキュラス)』主宰、ギフトバスケット Monamie et Cesta認定講師。
自宅でのレッスンを中心に、随時イベントにてワークショップや幼稚園の親子学級の講師や、作品のオーダー販売も行う。活動を始めて5年目。
目次
今、自分にできることをコツコツ積み上げよう! 好きなことを仕事にする夢を実現
結婚と出産を経て自宅サロンの夢を実現
私は、もともとは現在とはまったく違う仕事をしていました。
新卒で大手旅行会社に就職し約6年間、国内・海外の旅行販売を担当しました。旅行も人とコミュニケーションをとることも好きで仕事は楽しかったです。
結婚してから約1年間、家庭と仕事の両立を試みましたが、残業が多く主人とも休みが合わない中で毎日葛藤していました。人に弱音を吐いたり頼ったりすることがあまり得意ではなく、その結果、自分で抱え込みすぎて体を壊してしまい、退職を決めました。
体調が回復してから「自分は次のステージで何をしたいか?」を模索していた頃、雑誌の記事で、真っ白な器にシール感覚で使える転写紙を切り貼りして、電気炉で焼成し、オリジナルの食器やインテリア雑貨を作るクラフト、ポーセラーツのサロンを見つけました。かわいらしいハンドメイド作品に魅了され、いつかマイホームを建てる時に、自宅をサロンにして教えることが出来たら…と、夢がふくらみました。
実際にポーセラーツサロンへ足を運びレッスンを受講してみると、先生が育児と仕事を両立している様子が分かり、漠然としていた夢が具体的な目標に。
その後、ポーセラーツ講師の資格を取得。資格取得中に妊娠が分かり、つわりがひどく大変な時期もありましたが、出産前に何とか卒業できました。大きなお腹を抱えてレッスンへ通ったことも今となればよい思い出です。その後マイホームを建てるのと同時に、自分のサロンをオープンしました!
子育て真っ只中! 試行錯誤しながらのサロン運営
サロンがオープンした当初、長女はまだ2歳。育児を最優先に試行錯誤しながら教室の運営をしました。
程なくして、第二子を妊娠。産後しばらくはサロンをお休みにしていました。
再開するとき不思議と不安はありませんでしたね。周りに同じような先生がいるのを見ていましたし、勤務先は自宅兼サロンなので、自由がきき自分の生活スタイルに合わせて働くことができます。まずは育児に比重を置いてマイペースで頑張ってみようと思えたんです。
生徒様に確認した上で、子ども同席でレッスンする日もあります。
赤ちゃんの頃は、床にごろごろさせて遊ばせたり、寝かせていたり、おんぶをしたり。
大きくなり話ができるようになると生徒様との会話に入ってきたり、ママと遊びたいなど自己主張したりするようになってきました。
レッスン中、作業の合間に世話をしたりあやしたりすることもありますが、生徒様のご理解があり、子どもにも優しくお声掛けくださるので、本当に感謝しております。長女も長男もあまり人見知りがなく育っているのは、小さな時からたくさんの生徒様とお話しているからだと思っています。
隙間時間の積み重ねが、少しずつ形に
そんな生活を送る中、「小さい子どもがいる中で、どうやって作品作りをしているのですか?」とよく聞かれますが、単純に「隙間時間の積み重ね」に尽きます。
家事育児の合間に、キッチンやリビングで立ちながらの作業も定番化しました!
日中は育児でまとまった時間の確保ができず、子ども達が寝てから夜な夜な作業することも。
忙しくても時間を捻出して作る、心がこもったハンドメイドクラフトは素敵で温かいなぁと改めて感じます。
一番の応援者である娘からの一言
そんな風に、毎日「どんな作品が良いかな?」「どんなレッスンが楽しいかな?」と思案して、企画して、娘と一緒に試作して…。最終的にお客様が喜んでくださるのを目にしたときにやりがいを感じています。
私のお教室では親子キッズレッスンに力を入れています。
レッスンを重ねる度に参加してくれる子ども達の成長を垣間見れるのが嬉しいです。みんな夢中になって作業しています!発想力豊かなので、私も勉強になります。子ども達もポーセラーツが大好きで、自分で作った食器を毎日愛用しています。
そんな緊急事態宣言でお休みしていたレッスンを再開し、生徒様がまたレッスンに来てくれたのを見て、長女が「ね〜ママ!みなさんがポーセラーツを楽しんでくれて嬉しいね!」と一言。
サロンを開業したときから一番近くで私の頑張りを見ていてくれた娘からの言葉がぐっと胸に響き「あぁ、それがやっぱり全てだな」と再確認しました。
無理をせず、今の自分ができることを積み重ねる
このように少しずつ、夢を形にしてきた私ですが、常に「自分はこうなりたい」という理想のイメージを持つようにしています。
今の私が思い描いていること具体的に実現できるのは、きっと子どもが小学校へ入学して、もう少し自分の時間が増えてから。無理をせず、今の自分ができることを積み重ねる、それに尽きます。
ハンドメイド講師業は華やかに見られがちですが、表には出さない陰で努力しなければならない部分が大きいんです。家事育児しながら仕事を続けるのは大変なときもありますが、やっぱり好きなことだから頑張れます。
人生いつ何が起こるかわからない。だから今こうして好きなことをできる環境に感謝し、努力し続けたいです。もちろん、今しかないできない育児も楽しみたいです!
行動してみよう! どう努力したかの過程が大事
あなたは育児があるからと諦めてしまっていませんか?やりたいことや目標があるなら、何か少しでも行動してみてください!必ずそれを見ていてくれる人がいて、何か成果につながることもありますよ。結果が理想通りでなくても、何をどう努力したかという過程が大切です。
目の前に起こることは自分に与えられた試練であり、何かを学ぶためにその出来事が起きていると私は受け取るようにしています。
無理はせずに、コツコツと。一緒に頑張りましょう!
一日のスケジュール
6:30 | 起床 |
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7:00 | 夫送り出し |
9:00 | 長女送り出し、家事、掃除 |
10:00 | ポーセラーツレッスン |
12:30 | レッスン終了、片付け、長男と昼食 |
13:00 | 長男と遊ぶ |
14:00 | 事務作業、夕食下準備 |
15:00 | 長女帰宅、おやつ、宿題を見る |
16:00 | 長女の習い事 |
18:30 | 帰宅、お風呂、夕食準備 |
19:00 | 夕食 |
20:00 | 長女と長男と3人で遊ぶ |
21:00 | 子どもたち就寝、家事 |
22:00 | レッスン準備、作品の制作時間 |
23:00 | 夫帰宅(早い日は19:00頃) |
24:00 | 就寝 |