【0歳~】もっと喜ぶ!乳幼児期のおもちゃ選び/あそびで もっとハッピーライフ Vol.3

おもちゃで遊ぶ子供 お役立ちコラム

お座りができるようになってくると、赤ちゃんの見える世界、興味の先、「できること」が一気に増えていきます。物を渡すと、いろいろと動かして嬉しそうに反応するので、おもちゃ選びが楽しくなりますね。

お子さんを育てているお母さんお父さんからは「おもちゃが増えてばかり…たくさん与えてもいいの?」「あそびが続かない、どんなおもちゃを選んだらいい?」
そんな質問をよくいただきます。

そこで今回は「乳児期の発達にあったおもちゃ選びについて」お伝えさせていただきます。

 

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赤ちゃんがもっと喜ぶ!乳児期のおもちゃ選び

乳児期の発達の特徴に合わせたおもちゃ

オランダの幼児教育法ピラミーデ(ピラミッドメソッド)では、生後3、4か月~2歳ごろまでの時期を『行動の時期』と呼んでいます。言葉の通り、できる行動(動作)を繰り返しする時期です。

※発達には個人差があるので、年齢や月齢はひとつの目安として参考にしてください。おもちゃで遊ぶ子ども

お子さんはどんな行動が好きですか?
「掴む」「放す」「出す」「入れる」「並べる」「積む」「転がす」「並べる」…など。
いろんな行動がありますが、「今」お子さんが好きな行動はどれですか?

 

掴む

「掴む」が好きなお子さんには、掴んで動かすと音のなるガラガラや、掴みやすい柔らかいのぬいぐるみがおすすめです。
掴む箇所によって、なる音や感触の違う素材でできた乳児用のおもちゃもあるので探してみてください。

 

出す 入れる

もう少し複雑な動作もできるようになると「出す」「入れる」が好きなお子さんが多くなります。

掴みやすい少し小さなサイズの積み木と箱やトレーを用意し、入れたり出したりができるおもちゃを探してみてください。
おもちゃ遊び用のかばんや袋を用意し、そこにおもちゃを出し入れして遊べるようにしてあげるのもおすすめです。おもちゃで遊ぶ子供

 

積む 並べる 投げる

「積む」が好きな子には安定した重さのある平らで積みやすいものを。
「並べる」が好きな子には、同じ種類のものを。
「投げる」が好きな子には、あたっても痛くない素材のボールや布製のおもちゃを。

お子さん一人で扱う場合は7個くらい、お母さんやお父さんと一緒に遊ぶのであれば20個くらいを目安に用意してあげてください。
数が多すぎると、扱えきれずに手を広げ、バラバラとする感覚あそびになってしまいます。(それはそれで、親子で楽しめる余裕があるときはもちろんいいのですが…)おもちゃで遊ぶ母子

 

ねじる

もう少し年齢があがってきたら、ひも通しやコマなど、手首や指先を「ねじる」ことができるおもちゃを意識して買ってみてもよいでしょう。

私たちの生活はどんどん便利になり、まわすタイプの蛇口や回して開けるドアノブを最近はあまり見かけなくなりました。
私たちの子ども時代は生活の中で体験できていた動作を子どもが大好きな遊びを通して補っていくという視点は重要です。おもちゃで遊ぶ子供

 

繰り返す

子どもは繰り返しが大好きです。おもちゃは何度でも文句を言わずに同じ動作の繰り返しに付き合ってくれます。絵本でも、特に乳児向けのものは、繰り返しが多いです。

「また同じ」「また同じ」という確認は、子どもにとって心の安定となります。積み木など自由な遊び方ができるものだけではなく、小さな汽車やボールが坂を転がって落ちていくおもちゃや、ハンマートイなど、何度も同じ結果になるおもちゃもぜひ用意してあげてましょう。

 

遊びが続かないのは、そういう時期だから

2歳を過ぎると、「行動の時期」から「表現の時期」になります。

おうちをつくって積み木遊びをしたり、お母さんやお父さんなど身近な人の顔を描いたり、、それまで点と点だった行動をつなげて遊ぶようになります。

それまでの時期は、大人のイメージするような遊び方はしてくれません。発達の段階として行動を繋げることはまだできないので、積むだけ!並べるだけ!で「遊びが続かない」のは当然なこと

「うちの子は集中力がないのかも?」と不安になったり、「正しいおもちゃの遊び方を教えなくては!」と気負ったりしなくても大丈夫ですよ。おもちゃで遊ぶ子供

 

どんなおもちゃがいいの?

「おもちゃをたくさん買い与えてはいけないのでは?」と考える人も多いと思いますが、自分自身の手や指を使ってものを操作する経験は子どもの発達を促します。

スプーンなどの道具を使って食事をとること、水道の水を出したり止めたりすること、クレヨンを握って絵を描くこと、はさみで何かを切ること…。
「もの」を扱えるようになるということは、身の周りのことができるようになるということです。

ボタンを押すと動いたり、音が出たり、光ったりする楽しいおもちゃがたくさんありますが、子どもたちの発達を促すためには、お子さん自身が自ら手にとり、動かし、操作をしないと動かないもの、変化しないものを選んでほしいです。

また、遊び方をひとつに決めず、組み合わせてあそびを展開できるものを選ぶとよいですね。

こだわりの強いおもちゃ屋さんの店員さんは、そういったお子さんの発達にあったおもちゃ選びにも詳しいので相談すると快く答えてくれるはずですよ。おもちゃで遊ぶ子供

 

まとめ

幼児期・学童期になっても、小さな頃に何度も遊んだおもちゃは、安心した気持ちを思い出させてくれます。成長してからこそのアレンジで、遊びを展開することもできて面白いですよ!

「今しか使わないから」と思わず、長く使える良質なおもちゃを少しでいいのでご家庭においてみてはいかがですか?

「気に入るのはどれだろう?」と迷ったり悩んだりした時は、最終的には、お母さんやお父さんご自身が「これならわが子と遊んでみたい!」とか「かわいい!」と思えるものを選んでください。
いつも楽しむ心を忘れずに!

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宝田 ひか里さん

宝田 ひか里/Hikari Takarada
一般社団法人あそびの先生協会 代表理事

元幼稚園教諭。おもちゃコーディネーター®。息子3才・娘0才の時にオランダの幼児教育法ピラミーデと出会い、ティーチャー資格取得。そのわかり易さと理論の奥深さに魅了され、講座の構築と自身の子育てに取り入れ9年目。子どもと育ち総合研究監修の元、「あそびの先生」の講座・プログラムを構築し、2016年に一般社団法人を設立。

一般社団法人あそびの先生協会 公式HP
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