初めはできなくて当たり前。『完璧』を求めず、仕事も自分も全部楽しんで(見谷 麗さん)/私らしい生き方・働き方

見谷麗さん インタビュー
見谷 麗(みたに れい)さん
音楽活動家・契約社員・在宅ワーカー

大阪府在住。夫、長男6歳、長女5歳、次女1歳の5人家族。
家族ユニットdaydreamerとして家族で音楽活動をしながら、平日はフルタイムで契約社員として勤務し、コラム記事編集など委託での在宅業務を行っている。

子育てママでも仕事ができる

「子どもがいては働けない」から3つの形で仕事を兼務

私は現在、3人の子どもたちを育てながら、3つの形で仕事をしています。

元々は企画営業職でしたが、「子どもが生まれると早朝・深夜対応ができないから」と言われ、仕事を出産前に辞めました。

まだ周りには結婚や出産をしている友人もおらず、また出産を機に新しい土地に引っ越したということもあり、まるで社会から置いて行かれたような不安に苛まれ、涙が止まらない日もありました。
反面、その時夫は、結婚・子どもが生まれたことを機にぐんぐん昇進したこともあり、「どうして男女差がここまであるのだろう?」と悔しく感じたことを覚えています。

その後、年子で長女を出産。育児の悩みは増えるばかりなのに、相談相手も見つからず、このままではいけない!と、様々な母親セミナーに参加し始めました。
そうして外との交流を持つにつれて、元々働くことが好きだった私は、やっぱり仕事がしたいと思いはじめました。

初めはフリーランスで工作講師として仕事をはじめ、その後派遣登録をし、派遣として勤務。
そのまま同職場で契約社員となり、仕事を続けています。その頃に紙工作は活動休止し、家族で音楽活動を始めました。

またフリーランスの時のご縁から、現在在宅でネットサイトの記事編集業務なども行っています。
見谷麗さんライブ

 

雇用形態や働き方による、それぞれの悩み

そうして子どもがいながら様々な働き方を経験する中、それぞれの利点や悩みを感じました。

フリーランスや音楽活動では働く時間を自分で調整し、家庭や育児とのバランスがとりやすいのは利点でしたが、子どもや自分が病気になった時、代わりとなる人が基本的にはいませんので、そうなった際を想定して、事前にお客様や取引先との確認やお願いが必要となります。

会社での勤務は、デメリットは会社の雰囲気や制度に大きく左右されますが、他の職員もいるため、会社は大きな問題なく回りることがメリットです。

在宅での勤務は、例え子どもが病気であっても寝ている隙に仕事ができ、場所や時間を選びません。その分、他の仕事以上にタイムマネジメントが必要となってきます。

 

イレギュラーも想定内に、「仕事を終える」に重点を

どの働き方を選んだにしても、幼い子どもがいながら仕事を始めるのに、子どもの病気について不安に思う方も多いのではないでしょうか?
我が家も例外ではありませんでした。3人が次々にかかるインフルエンザや2ヶ月に及ぶ入院、もちろん園から急な呼び出しもありましたし、今後もまだまだあることと考えています。

そのため、在宅では余裕を持った時間配分と早めな納期を自分で設定し、また音楽活動では誰かが抜けても大丈夫な構成を組んでいます。

会社勤務ではTODOのリストの明確化、そしてなるべく「明日やろう」をつくらないようにしています。また、デスク周りや資料・データを日々整理し、すぐに引き継げる体制にして仕事をしています。

文房具

母になり、子どもの体調によるイレギュラーが増えたからこそ、どの仕事に対しても「誰がやったか」より「仕事を終えれたか」の方が重要だと考えるようになりました。
だからこそ、私自身もお互い様である、と『人の仕事』ではなく『みんなの仕事』として、普段は率先して手伝うように意識しています。

また、全てのバランスを取るためには、自分の中で譲れないことを決め、それを軸にタイムマネジメントをしています。私であれば『家族でのイベント』と『音楽活動の時間』です。

 

仕事のやりがいは自分で作り出す

同じく共通してどの仕事にも感じているのは、『楽しさ』です。

新たなチャレンジにはワクワクしますし、人が喜んでくれた時はもちろん、たとえば単純作業であっても自分でどれだけ早くどれだけキレイに出来るだろう?とタイムや仕上がりを測ってみたり、コピー一つでも誰が何のために何を話すための書類なんだろう?と想像したり、楽しみを一つ一つに見出して日々仕事をしています。

 

身近な人ほど感謝の気持ちはこまめに具体的に

そうやって私が様々な仕事を続けられるのも家族の理解があってこそです。

基本は主人も帰りが遅いのですが、帰ってきてから私がこなしきれなかった家事を「分業やな」とささっとやってくれます。子どもたちもお互い助け合い、日々手伝ってくれ、彼らの笑顔が私の動力の源になっています。
また、保育園や学校の先生方にも、日常生活はもちろん、心も支えられています。

だからこそ「ありがとう」は日々こまめに伝えています。
感謝の際に心掛けていることは「お洗濯してくれてありがとう!お陰で早く寝かしつけができたよ!」「今日も元気に登園してくれてありがとう。そのお陰でママもお仕事頑張れたよ!」など、具体的な内容を添えること。
気持ちを一つ一つ大切に伝えています。

見谷麗さん

育児と仕事、正直疲れない?

このように過ごしているとよく聞かれるのが、「忙しすぎてストレスたまらない?」ということ。

でも私の場合は、家庭でのストレスは仕事をこなすことで、仕事のストレスは家族団らんで、それでもたまるストレスは音楽活動で発散し、とても良い心のバランスを保てています。

だからこそ子どもたちに心の余裕を持って接することができ、夫婦での会話も楽しめ、結果家族円満、という好循環が生まれ、私は「家族が仲良くいるためにも働いている!」と言っても過言ではないのかも知れませんね。

波打ち際の見谷麗さん

自分を楽しみ、夢を描き続けることの大切さを示し続けていきたい

仕事もある中、音楽活動を家族で始めたのは主人が仕事の忙しさから軽度の鬱症状が出たことでした。
このままではいけない、と元々趣味だった音楽を再開しては?と話すと、ただでさえ忙しいのにそうしたら「家族との時間がなくなる」と返され、思わず私自身もドキリとしました。
私も含め、ママだから、パパだから、○○だからって自分の欲求に無意識に制限をかけてしまっていたことに改めて気づかされたのです。

しかし、幼少期の経験から私たちにとって家族との時間も絶対に譲れないものの一つ。それなら「子どもを連れて夫婦で音楽を!」と安直な考えから2015年にスタートを切りました。

見谷麗さんライブ

結果、前より忙しいはずなのに、主人がイキイキし始め、当時少し軋轢が生まれていた夫婦関係も良好となり、改めて「自分を楽しむ」ことの大切さを実感しました。

そうしている内に、子どもたちも自主的に音楽に参加してくれるようになり、現在、家族ユニットとして活動をしています。大人も子どもも、パパママ、職種や立場なんて関係なく「心から自分を楽しむ」ことを伝えたいものの一つとして、今、音楽活動に力を入れています。

いつか全国をライブしながら周ることが私の目標の一つです。そして夢をいつまでも描き続ける姿を子どもたちに示し続けていきたいです。

舞台で歌う見谷麗さん家族

『完璧』でなくていい!

私がこうした生活を送る中で強く感じたことは、「一人では何もできない」し「完璧なんて不可能」ということ。それは家庭も育児も仕事も、全部です。

だからこそ「助けて」「できない」と声を上げる大切さを感じています。
完璧主義だった私は、実はその声がなかなか上げれずに、家族やまわりの方々に迷惑をかけたことが何度もありました。

その経験から、もうどうにもならない!となる前、少し危ないかも?の早めの時点で周りに相談する大切さを学びました。
それは弱音でもなんでもなくて、大切な声なんです。

もし「私にできるか不安」と思っているのであれば、大丈夫です。
初めから何でもできる人なんていなくて、できなくて当たり前。
だからこそ「できない」とちょっとでも感じた時点で助けを求めることで、「できる方法」をみんなで考えればいいんです。

そうして助けられ、助け合い、日本を一緒に動かしていきましょう。
あなたは一人では、絶対にありません。

 

一日のタイムスケジュール

06:30 起床 朝食・自身のお弁当準備
07:00 家族起床・朝食
07:40 長女、次女を園に送る・長男登校・出勤、通勤時間を利用してメールチェック・編集業務
08:45 会社勤務時間スタート
11:00 昼食・メールチェック
17:00 退勤・帰路の時間を利用してメールチェック・編集業務
18:00 カフェに入ってリラックスタイム
18:15 子どもたちお迎え
18:45 帰宅・夕食準備(作り置きを温める)・家事
19:15 夕食
20:00 お風呂・子どもたちと団らん時間
20:45 寝かしつけ
21:00 編集業務
22:00 夫帰宅・食事準備・引き続き編集業務 or ひそひそ声での音楽練習等
23:00 ニュースチェック・夫婦団らん時間 or 編集業務
24:00 就寝
ヤクルトレディになりたい