あなたは、仕事と育児の両立に不安を感じて働くことを躊躇していたり、また、実際に共働きをしているけれど、落ち込むような気持ちになったりしていませんか?
このコラムでは、幼い子どものいる母親が仕事を両立するヒントをキャリアメンターである勝目麻希さんにお伝えいただきます。
第1回目のコラムでは働くママの「マインドの保ち方」についてご紹介しました。目の前のことだけではなく、ワクワクする将来を思い描くことで、より仕事と家庭を楽しく両立できます。
しかし、共働きであるならば、自分自身のマインドだけではなく、パートナーの協力も大切です。
パートナーの協力なしで仕事・家事・育児を一人で抱えることになれば、いつかは「ポキッ」と心が折れてしまうかもしれません。
それでは、どのように協力してもらえばよいのでしょうか?
今回のコラムではパートナーと協力しながら家事・育児に取り組むヒントについて紹介します。
目次
夫婦で『理想の将来』をシェアし、協力してもらうためのポイントを押さえよう!
家事や育児の負担はどうしても母親に集中しやすいもの。
ですが、あなたがもし「これから働きたい」もしくは「もっとスムーズに仕事と家庭を両立したい」と考えているならば、家事・育児の分担について夫婦で話し合う場を設けてみましょう。
例えば「私はこのために仕事がしたい」「収入が増えたら旅行へ行って家族の思い出を作りたい」「そのために協力してほしい」
女性に比べて男性は「はっきり言われなければ分からない」傾向にあります。まずはパートナーに対して、しっかり自分のビジョンと応援してほしいことについて伝えましょう。
その上で、相手にお願いする時のポイントを3つ、ご紹介します!
【ポイント1】パートナーが得意なことを伸ばす
とはいっても、なんでも完璧にできる人はいません。
例えば料理が得意なパートナーだったら、家事は料理を中心にお願いしてみましょう。
食事をしながら子どもが「パパ、とっても美味しいよ!」と言ってくれたら、率先して自分から家事に取り組んでくれるはず。
選択肢を出して依頼するのもおすすめ。
「洗濯と食器洗いのどちらかをお願いしたいけど、どちらが良い?」というような頼み方をしてみてください。
このようにお願いの仕方一つで、パートナーの家事・育児参加率を増やすことができます。
また、平日の帰宅が遅いパートナーであれば、土日に家事や育児をしてもらえるように、相手にどうしたら協力してもらえるかを考えてみましょう。
【ポイント2】思い切ってすべてを任せてしまう
どうしてもママは「あれもこれも自分がやらなきゃ」と思いがちですが、思い切ってパートナーに任せてみるのも大事です。
不安なのは最初だけ。自分の時間もでき、ストレス解消にもなりますよ。
子どもとのお出かけ
オムツや着替えの補充、ミルクやお茶の入った水筒など、出掛ける直前の準備はたくさんありますよね。
ママなら絶対に忘れなくても、慣れないパパには分からないことも。
「あれもこれも準備してないじゃん!」とイライラしてしまっては、相手も気持ちよく出かけられません。
忘れ物をしても出先で購入すれば解決するケースもあるでしょう。
「何かあったら電話してね!」というくらいで送り出してしまった方が、お互い気持ちが良いのではないでしょうか。
パパも自分で何とかしなければいけない状況になれば、誰かに言われるよりも学習できます。
寝かしつけ
「自分にしかできない」とママは思っていても、意外と子どもは寝てくれる場合もあります。
もし育児に行き詰っているのであれば思い切って「今日はお願い!」と任せてみてはいかがでしょうか。
最初こそ子どもたちはなかなか寝ないかも知れませんが、繰り返すうちに少しずつ「今日はパパと寝る日か」と子どもなりに理解してくれることでしょう。
一度であきらめず繰り返しチャレンジして、上手く習慣化できると良いですね。
【ポイント3】パートナーの協力に感謝する
親である以上、パパもママも家事や育児をするのが当たり前と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、心のある人間なので、誰しも感謝されれば嬉しいもの。家事や育児をしてくれたらきちんと「ありがとう」と伝えましょう。
特に男性の場合は、他人の前で褒められるのを好みます。夫の両親や友人の前であえて褒めると効果的です。このような繰り返しをすることにより、パートナーからも感謝の言葉を頻繁に聞けるようなることも。
お互いに感謝の気持ちを伝え合うことで、良い関係を維持できます。
まとめ
自分で抱え込みすぎてストレスが溜まり、子どもに怒鳴ってしまっては本末転倒。
共働きのママが仕事も育児も楽しむためには、パートナーの理解と協力は不可欠です。
自分だけで抱え込まず、上手く頼りながら信頼関係を築いていきましょうね。
勝目 麻希/Maki Katsume
岐阜県出身。キャリアメンター。FP2級所有のライター。
新卒でメガバンクに総合職として入行し、法人営業や法人決済部門で3年半働く。
その後結婚のタイミングで商社に転職し、出産後には一旦専業主婦になるが、家事・子育てだけではない「人生のやりがい」が欲しいと思い、自分のペースで働くことができるフリーランスのライターの道へ。
現在は2人の子どもを育てながらライター業を満喫中。2020年10月からはライター講座で初心者ライターを育てる活動も開始。