獨古 絵美(どっこ えみ)さん
東京都在住。夫、長女1歳の3人家族。
助産師。出産を機に、4か月前に転職。役所での助産師業務、妊婦面接、妊婦相談等を担当している。
目次
助産師として、母親として 自分がしたいこと・できることを模索
私は妊娠して出産するまで、ずっと助産師として病院へ勤務していました。たくさんのお母さんや子どもたちと触れ合える仕事に、誇りとやりがいを感じていました。
身近だったはずの出産や育児。しかし自分のものとして経験すると、初めてのことに不安や戸惑いがありました。
そこで「お母さんたちが育児をしていくうえで、もっと私が力になれることはないだろうか?」と考え、産後はそのまま職場復帰せずに地域の助産師になるという選択をしました。
一歩踏み出したら、意外とスムーズに
新しい仕事への期待半分、育児休暇中の転職は、娘を保育園に通わせることや、家族の環境が変わることへの漠然とした不安がありました。同じように子どもを育てながら働いているママ友達に相談し、仕事を始めたらどんな毎日になるのかイメージを膨らませました。
新しい職場は、私と同じように小さな子どもがいながら仕事をしているお母さんも多く、周囲の理解があるためとても働きやすいです。娘は特に嫌がることなく楽しそうに保育園へ通っているので、想像よりスムーズに仕事を始めることができました。
とはいえ、体力的な大変さは感じています。帰宅してから子どもの寝かしつけまでは毎日怒涛の数時間を過ごしているため、娘と一緒に寝落ちしてしまうことはしょっちゅうです。
働く私、母親の私 どちらも尊重してくれる夫の存在が後押し
今は転職先で仕事と育児を両立していますが、そこにいきつくまでも自問自答がありました。
私は自分の仕事がとても好きだったので、出産するまでは当たり前のようにまた働こうと思っていました。しかし、いざ娘が生まれると「この小さな娘と過ごせる貴重な時間を手放しても良いのか」、「今は家族としての時間を大切にすべきなのではないか」と、職場復帰する直前まで葛藤していました。
そんな最中、
「いつも、とても楽しそうに仕事の話をするね。自分の仕事に誇りを持てることは素晴らしいことだと思う。母親としても、たくさん頑張ってくれているよ。保育園に預けて仕事をするからといって、育児しないわけではない。今もこれからも、娘と一緒に過ごす時間は目一杯の愛情を注いであげよう」という夫の言葉。
仕事をしたい私と母親としての私、どちらも尊重してもらえた気持ちになりました。夫のこの言葉でまた働き出す決心がつきました。
家族間の協力と理解
育児と仕事を両立するにあたり、夫とは以前より一層、お互いの仕事のスケジュールや忙しいタイミングなどをしっかり共有するようになりました。
保育園の普段の送り迎えは、お互い声を掛け合って協力しています。急な病気の際は、主人よりも職場が近い私がお迎えに行くようにしています。
娘の1歳の誕生日、夫が私にも手紙と花束のプレゼントをくれました。母親として毎日当たり前のことをして過ごしてきましたが、それを一番身近な家族に認めてもらえたということが、何より嬉しかったです。
娘に、胸を張って伝えられる働き方を!
今の転職先での仕事はまだ始めたばかりですが、より地域に根差した活動をしていきたいです。妊婦さんや子育てするお母さんのためにどんなことが必要がなのか?私に何ができるのか?と考えると、とてもわくわくします!
娘に、私の仕事について誇りをもって伝えられるような働き方がしたいです。
仕事を始める時は、誰しもが色々な葛藤と向き合うと思います。働く女性としての自分も、母親としての自分も、両方とも大切な『自分』。あなたも、せっかくなら、どちらの自分も輝かせたくありませんか?
一日のスケジュール
6:00 | 起床 |
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7:00 | 朝食、お弁当作り、保育園準備 |
8:00 | 保育園へ送る |
8:30 | 出社 |
17:15 | 退社 |
17:45 | 保育園へお迎え |
18:30 | 夕食(準備・片付け) |
19:30 | お風呂 |
20:30 | 寝かしつけ |
21:00 | 読書、自分のための勉強 |
23:00 | 就寝 |