「子どもがまだ小さいのに、外に働きに出ていいのだろうか…」
子どもを預けて働くという選択肢への悩みや葛藤をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
現代の子育て世帯は共働きの家庭も多いですが、親世代は専業主婦が大多数でした。つまり、現役のママ・パパは専業主婦である母親に育てられた人が多いです。
母親が働く背景には、経済的な理由やキャリア形成のためなど、様々な事情があります。昔と今では、時代背景も環境も全く違いますが「私は自分のお母さんみたいに子育てできない…」と罪悪感を感じる方もいます。
この記事では小さい子どものママが仕事をするときに感じる罪悪感との向き合い方についてご紹介します。
また、スキルや経験がなくて不安…未経験でもママが輝ける仕事についてもご紹介していますので、以下のバナーからご覧ください。
目次
育児とキャリアの葛藤! 働くママの心の内側
はじめにお伝えしたいことはママが働くことに罪悪感を持つ必要は全くないということです。
これは子どもが何歳であっても変わりません。子育てには唯一の正解はなく、家庭の数・子どもの数だけ正解があるのと同じで、ママのあり方にも正解はありません。
- 子どもが幼稚園に入るまでは家庭で育てたい人
- 生後数ヶ月から保育園に子どもを預けてバリバリ働きたい人
- ギリギリまで育児休業を取ってから職場復帰したい人
- 1人目は3歳まで専業主婦だったけど、2人目は0歳から保育園に預けて働いている人
それぞれの家庭には様々な事情があります。ママが働きたいという気持ちを抑える必要はないし、働くことに罪悪感を感じる必要もありません。
母親の育児とキャリア
「子どもが大きくなってから働けばいいのに」という声もあるかもしれませんが、子どもが大きくなればママもその分年齢を重ねます。子どもとの時間も大切ですが、ママ自身の時間も大切。
2人~3人出産した場合は、全員が大きくなるまでに10年ほどかかります。この10年という年月はキャリアとしても重要な10年です。
例えば30歳と40歳ではキャリアの可能性が大きく異なりますし、若年層の方が就職しやすい傾向にあるのは長期間働いてもらうことでキャリア形成してほしいという意図があります。
30・40代というのは子育てに忙しい時期ではありますが、キャリアアップにとっても大切な期間。
専業主婦で子どもと過ごしたい!という方はもちろんそれでOK。ですが少しでも働きたいと思う気持ちがあるなら、抑圧せずに仕事のことも前向きに捉えていきましょう。
フルタイム勤務じゃなくても保育園に入れるの?
働くことに罪悪感がなかったとしても、ママの悩みは尽きません。
「バリバリと働く余裕はない」「働きたいけれど正社員になる自信がない」「パートタイム勤務にしようか、フルタイム勤務にしようか…」と、様々な悩みを抱える方は多いかもしれません。
「家庭のこともあるし、短時間なら働けるけど、それでは保育園に入れない」「一時保育料を払ってまで仕事へ行くのはちょっと…」などジレンマもあるでしょう。
フルタイム勤務じゃないと保育園には預けられないと考えている方も多いです。しかし、実はそんなことはありません。
母親の多様な働き方
保育園ママはフルタイム会社員が多いですが、経営者・パート(アルバイト)・フリーランス(個人事業主)などで働く方もいます。
- 会社員
勤務時間は週40時間が基本 - 経営者、パート(アルバイト)、フリーランス(個人事業主)など
労働時間の規定なし
様々な働き方があり、本来は働き方や労働時間は自由なはずなのに、働くママを悩ませるのが保育園問題。日本の現状、問題となっているのは誰でもすぐに保育園に入園できるわけではないということです。
待機児童が多い地域での保育園の籍は争奪戦。両親ともフルタイム勤務の家庭が優先されて、パートやフリーランス(個人事業主)では保育園に入りにくいのは事実です。
そんな場合の強い味方が企業内保育所です。
『企業内保育所』とは?
企業内保育所とは、従業員が就業中に子どもを預けられるように企業が社内や近隣に設ける託児施設のことです。
子育てを理由に仕事を退職してしまう人やキャリアを諦めてしまう人を減らし、人材不足に対処するために企業内保育所を設置する企業が増えています。
企業内保育所であれば両親がフルタイム勤務でなくても子どもを預けやすいでしょう。
子どもが保育園に通う2つのメリット
保育園に預けることは、子育てを保育園に丸投げすることではありません。保育園は子育てのパートナーです。
メリット① 保育園でしかできない体験ができる
1つ目は安心できる環境で、友達と一緒にたくさんのことを学びながら子ども自身が楽しんで過ごすことができることです。
- 友達と触れ合える、遊べる
- 保育のプロである先生に見守られている環境
- 体操教室・英語教室・リトミック・ダンスなど、自宅ではできない体験ができる
メリット② 早期に免疫力を高められる
2つ目のメリットは低年齢で免疫をつくれることです。
保育園の通い始めは何回も風邪を引いたり、その他にも感染症にかかったりするかもしれません。風邪や感染症はできれば罹患したくないですが、集団生活を送る上では避けられません。
子どもが集団生活をスタートする年齢はそれぞれですが、遅かれ早かれ病原菌に触れながら免疫を習得します。
まとめ
子どもが目まぐるしく成長する貴重な乳幼児期は、同時にママのキャリアにとっても大切な時期です。
もしあなたに働きたいという気持ちがあるのなら、保育園に預けることへの罪悪感は感じずキャリアについて前向きに考えていきましょう。
母親になっても、あなたはあなた。全てを捧げて自分のことを諦めることは、あなたのためにも子どものためにもなりません。
ママが笑顔でいることが一番。そのために仕事や保育園が不可欠ならば、それに罪悪感を持つ必要は全くありません。
子どもが見たいのは、自分のために歯を食いしばって我慢している姿ではなく、いつもイキイキとした笑顔のあなたですよ。
次回は2024年3月12日(火)公開予定です!お楽しみに。
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(文)川口 香織/Kaori Kawaguchi
1987年生まれ、東京都の下町出身。高校~大学院 6 年間の英国留学により、イギリスかぶれの江戸っ子となる。大学卒業後は 8 年間、外資系 IT 企業でカスタマーサポート・ユーザーサポート・法人営業などを担当。現在は独立し、キャリアコンサルタント・理系ファッションアドバイザー・講師・ライターとして幅広く活動中。三姉妹(8 歳・6 歳・0 歳)の母親でもある。趣味は着物、古代ローマ史、パズルゲーム。
著書:「類は友を呼ぶが異類はチャンスを呼ぶ: 目の前のチャンスを手に入れた私たち」「中学受験の闇(https://amzn.asia/d/7IWq2ud)」など