現代では、小さな子どもがいるママにも会社員、派遣社員、フルタイム、パートタイム、内職など、様々な働き方があります。
「仕事に復帰したい…でもどうゆう働き方がいいのか分からない」「家庭と仕事を両立できるかな」こういった悩みは多いですよね。
このコラムでは『フルタイム勤務』と『パートタイム勤務』について、それぞれのメリット・デメリットをお伝えします。
また別のコラムにて、ママが働く選択肢として自由度の高い『個人事業主』という働き方についてもご紹介していますので、併せてご覧ください。
では、自分にはどんな働き方が適しているかを考えてみましょう!
目次
働くママの選択肢! フルタイム勤務とパートタイム勤務
ママが仕事を始める際、ワークライフバランスに悩む方が多いのではないでしょうか。仕事と家庭にかける時間のバランスについて、あなたの理想はありますか?
それぞれメリット・デメリットがあり、求めるものは人それぞれ。どんな人にフルタイムまたはパートタイムが向いているのか、それぞれ見ていきましょう。
フルタイム勤務のメリット
フルタイム勤務とは多くの場合、週5日×8時間程度働くことを示します。
フルタイム勤務の一番のメリットは、なんと言っても収入です。特にフルタイム勤務の正社員であれば、安定した収入が得られます。
また、フルタイム勤務の場合は「職の選択肢」が広がるというメリットがあります。
求人検索すると、雇用形態は関係なく週5日働ける人を募集している会社は多いです。人手不足の職場では、出勤日数が不安定な人よりも、フルタイムで働いてくれる仲間を採用したいと強く願う傾向にあります。
フルタイム勤務は、新しいスキルを身につけたりキャリアアップしたい人に向いています。
フルタイム勤務のデメリット
フルタイム勤務のデメリットは、プライベートの時間が減るということです。
家事や育児に追われ、慌ただしくあっという間に一日が終わる日々。自分の趣味や夫婦で会話する時間、睡眠時間が減ると、夫婦間で喧嘩が増えたり健康を害したりします。
フルタイム勤務の場合
- 子どもとの時間を確保する
- 良好な夫婦関係を保つためにパートナーとの時間を確保する
- 健康を維持するために睡眠や運動する時間をとる
などの繊細なタイムマネジメントが必要です。
家事は家事代行サービスに、保育園や学校後の時間はベビーシッターや学童に、また時には両親のサポートを受けるなど、他者に頼るという割り切りも必要です。サービスやサポートを利用しているママは意外と多いです。
パートタイム勤務のメリット
パートタイム勤務とは、フルタイム(1週間40時間程度)勤務よりも短い時間で働くことで、正規雇用ではなく、派遣社員やアルバイトなどの非正規雇用が多いです。ちなみに、週4日勤務などのパートタイム正社員も実在はするものの、日本ではごく稀なケースです。
パートタイムのメリットは、拘束時間が短いことです。両親がフルタイム勤務の場合は、子どもは保育園や学童に行かざるを得ないケースがほとんどです。しかし、パートタイムの場合は幼稚園に通わせたり、小学生なら放課後は家で「おかえり」と迎えてあげられたりします。
パートタイム勤務は、子どもと一緒にゆっくり過ごす時間がほしい人におすすめです。労働時間を調整して、理想のワークライフバランスに柔軟に対応できます。
パートタイム勤務のデメリット
パートタイム勤務のデメリットは自分が希望している勤務時間帯に仕事が入るとは限らないことです。「平日日中の勤務を希望していても土日にシフトが入ってしまう」「土日に出勤しないと職場の人間関係が悪くなりそう」などのケースがあります。
そして、会社が人員削減をする際、真っ先に対象となるのがパートやアルバイトなどの非正規雇用です。
正規雇用と非正規雇用の一番大きな違いは契約期間です。
一部例外を除き、正規雇用の契約は無期限で自ら退職を希望しない限り定年まで働き続けることができます。しかし非正規雇用の場合は景気や会社の都合に左右されやすいです。最近では、新型コロナウイルスの流行によって飲食店アルバイトの人員が減らされたり、給与がが激減したりしました。
パートタイムだと「正社員を補助する仕事のみでキャリアアップにならない」と思っていませんか?そうとは限りません。働き方や仕事ぶり次第では大事な仕事を任せている職場もありますよ。
しかしながらフルタイム勤務より一月あたりの労働時間が短いため、スキルの習得には長期間かかる場合が多いのが実情です。
あなたに合ってる働き方は? 心にとどめてほしいポイント2つ
どんな仕事や働き方にも、メリットとデメリットがあります。
家庭でもやることがたくさんあるママにとって「自分はどの働き方が向いてるんだろう?」という悩みを持つのは自然なことです。
働き方について考える時、ぜひ心にとどめておいて欲しいポイントが2つあります。
【ポイント1】自分自身にあった選択をしよう
1つ目は周りに流されず自分自身にあった選択をしてほしいということです。
「周りのみんながフルタイム勤務だから」「フルタイム勤務じゃないと半人前な気がする」など、他人の目線で決めなくていいんです。
働くのはあなたであり、影響を受けるのはあなたの家族。周りの人間ではありません。
家庭はどうなるのかをシミュレーションしたり、一人で抱え込まず家族と相談したりしながら、今の自分にあった選択をしてください。
【ポイント2】長期的な視点でも考えてみよう
2つ目は今だけではなく長期的な視点を持って考えてほしいということです。
例えば「子どもが小さい間は外で働かずに専業主婦として過ごしたい」または「仕事に邁進したいからフルタイム勤務の正社員として頑張りたい」など、人それぞれ望むことは違います。
しかし、5年後も10年後も今と同じ状態は続きません。
2歳の子どもはいつもママと一緒に居たいかもしれませんが、12歳になれば友達と過ごす時間を優先したくなるなど、成長とともに親の役割も変化します。
「あの時、仕事を少しずつでも始めておけば…」とか「もっと子どもと過ごす時間を大事にすればよかった」など、後悔しないようにキャリアプランを立ててください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?その時の環境や状況で、あなたの求める働き方は変化します。だからこそ何度でも自分自身や家庭と向き合いながら、自分の最適解を探してください。
周りに流されず自分や家庭と向き合って決めること、そして一度だけでなく何度でも見直すことを忘れないでくださいね。
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(文)川口 香織/Kaori Kawaguchi
1987年生まれ、東京都の下町出身。高校~大学院 6 年間の英国留学により、イギリスかぶれの江戸っ子となる。大学卒業後は 8 年間、外資系 IT 企業でカスタマーサポート・ユーザーサポート・法人営業などを担当。現在は独立し、キャリアコンサルタント・理系ファッションアドバイザー・講師・ライターとして幅広く活動中。三姉妹(8 歳・6 歳・0 歳)の母親でもある。趣味は着物、古代ローマ史、パズルゲーム。
著書:「類は友を呼ぶが異類はチャンスを呼ぶ: 目の前のチャンスを手に入れた私たち」「中学受験の闇(https://amzn.asia/d/7IWq2ud)」など