育児や人間関係のお助けスキル!『ペーシング』/私らしいキャリアと育児の両立を実現するコーチングスキル Vol.1

見つめ合う親子 お役立ちコラム

1人の社会人として、1人の母親として、1人の女性として、自分らしく人生を楽しみたい!
そんなあなたの日々の生活を支えてくれているものの1つとして『コーチングスキル』があります。

自分らしくキャリアと子育てを両立するための力強いサポーターとしてとても役立つこのスキルをコラムを通してお届けしています。

第一回目となる今回は大人にも子どもにも友好的で、コミュニケーションを円滑にする、まさに育児や人間関係のお助けスキルとなる『ペーシング』についてお伝えいたします。

 

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大人にも子どもにも! コミュニケーションを円滑にする『ペーシング』とは?

コーチングスキル『ペーシング』とは?

様々なコーチングスキルがある中、育児で最も活用機会が多い!と私自身感じているコーチングスキルが『ペーシング』です。

ペーシングとは

  • 相手のペースに合わせて話を聴くこと
  • 相手が感じている気持ちを『相手が感じている同じ気持ちの重さ』で受け止めること

です。

 

育児で活かす『ペーシング』スキル

このスキルを育児で活かすならば、まずは子どものペースに合わせて話を聴くことがとても大切!
ママの言い分や正論は一旦脇に置いといて、まずは子どもが言いたいことを最後までしっかり言えるように『子どもにペースを合わせて』耳を傾けます。

そして、子どもがその時に感じている『同じ気持ちの重さ』で受け止めるように心がけましょう。

泣く子どもとなだめる母親

例:片付け拒否で大暴れの時

例えば夕食前におもちゃを片付けてほしい。その事を伝えた時にお子さんが全身で拒否し、大暴れしたことはありませんか?

夕飯の時間がずれてしまうと次の日にも影響しかねないですし、大暴れする我が子を目の前に、あなたも一日の疲れがどっと襲ってくる瞬間ではないでしょうか。

とはいえ、母親の言い分や正論は一旦横に置いといて、まずは子どものペースに合わせて話を聴くことに集中することが大切なのです。

私が実際に息子と交わした、この時の会話を例に挙げてみましょう。

息子「電車のおもちゃ絶対片付けない!!」
私「そっか。片付けたくないお気持ちかぁ」

息子「ずっとそのままにしておく!!」
私「そっか。ずっとそのままにしておきたいのかぁ。」

※息子の発する言葉にペースを合わせながら相槌を打ち、『息子が感じている同じ気持ちの重さ』で私も受け止めるように心がけながら、息子の言葉に耳を傾ける。

5分ほど会話を繰り返し、息子が徐々に落ち着いてきたのを感じてきたところで、

私「なんで片付けたくなかったの?」
息子「だって自分の子どもの子どもにも今日作った電車のおもちゃ、見せたいんだもん!」

私「そっか、そんなお気持ちだったんだ。じゃ、自分の子どもの子どもにもこれを見せるためにはどうしたらいいと思う?自分の子どもの子どもに見せるにはまだお時間かかるよね…」
息子「写真に撮っておいて見せたらいいんじゃない?」

私「それいい考えだね!じゃ、今日の電車のおもちゃも写真撮ろうか!写真を撮ったらお片づけできそう?」
息子「いいよ!」

と言い、先ほどとは打って変わってご機嫌になり、電車のおもちゃを私のスマートフォンで撮影すると、すぐに自ら片付け始めたのです。

 

『ペーシング』は自分で考える力をも導く

このように子どもには子どもなりに、時には大人も考えつかないような想いがあります。

先ほどの例では、ペーシングを心掛けて、息子と接した結果、
息子は私の質問を通して、自分の頭で考え、自分なりの答えを自分自身で導き出し、自分の意志で行動に移していったのでした。

このようにペーシングを日々の子供との関わりの中で活用することで、

  • 子どもが短時間で落ち着くきっかけになる
  • 子どもの自己肯定感が高まる
  • 子どもとの信頼関係が深まる

などの効果が期待できます。

自分のペースで話を聴いてもらった子どもは、言いたいことが最後まで伝えることができます。
そして、自分の気持ちを受け止めてもらえたと感じた時、悲しかった気持ちや悔しかった気持ち自体が軽くなり、自ら正しい判断に戻っていけるきっかけになるのです。見つめ合う親子

 

大人にも有効な『ペーシングスキル』

これは大人同士の関わりでも同様でパートナーや職場でも活用することができます。

例えば「疲れた」「仕事で失敗した」「上司に叱られた」など『仕事の愚痴』をパートナーにこぼした時、
聞き手であるパートナーが「それは大変だったね」「忙しい1日だったね」「本当にお疲れ様」と
話し手である自分のペースで話を聴いてくれて、自分が感じている同じ気持ちの重さで受け止めてくれたら、どんなに心が軽くなるでしょうか。

  • 相手のペースに合わせて話を聴くこと
  • 相手が感じている気持ちを同じ気持ちの重さ”で受け止めること

これらを意識して相手の言葉に耳を傾けることで話し手は、「自分の存在を認められている」「自分は大切にされている」と感じることができます。

このように「ペーシング」を活用することで、職場やパートナーとより良い関係の形成、コミュニケーションのサポートにもなるのです。パソコンを見る女性

 

まとめ:『ペーシング』を活用してキャリアと子育ての両立のサポートに

仕事に、家事に、子育てに、忙しい日々の中でも、まずは相手が言いたいことが最後までしっかりと言えるように相手のペースに合わせて耳を傾け、相手が感じている同じ気持ちの重さで受け止めてみるように心がけてみましょう。

日々の生活の中で『ペーシング』を意識して活用することで、あなたにも心の余裕が生まれ、子どもや相手との時間がより楽しく、より濃密な時間になっていくことでしょう。

キャリアと子育ての両立に悩みはつきないものですが、日々のお助けアイテムならぬ『お助けスキル』として活用しながら、自分らしく、自分で選んだ道を、自分の足で楽しみながら歩んでいきましょう!

 

兼平麻季さん

兼平麻季 / Kanehira Maki

国際線客室乗務員 × 国家資格キャリアコンサルタント × シングルマザー

国際線客室乗務員として15年間勤務。
女性の自分らしい魅力的なキャリアを応援するAAC Life Coachingのライフキャリアコーチ/キャリアコンサルタントとして活動中。
2019年:一般社団法人日本コーチング教育振興協会認定コーチ資格取得
2021年:国家資格キャリアコンサルタント資格取得

シングルマザーとして息子と共に自分らしい人生を歩む決断をした自身の経験から、女性が自分らしい道を、自分で決めて、自分の足で歩むための応援/サポートがしたいという想いで、AAC Life Coachingの代表ライフキャリアコーチとして起業。(A:Active A:Attractive C:Challenging)
現在は国家資格キャリアコンサルタントの資格も活かし、女性のその人らしいキャリアを応援/サポートするサービス提供や、厚生労働省「働き方改革関連法説明会」運営スタッフ、また客室乗務員の経験を活かし就労希望者向けの「ビジネスマナー講座」や「Web面接対策講座」などのサービスも提供中。

兼平麻季Instagram

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