あなたも育児に奮闘するあまり自分のことはないがしろになっていませんか?
私自身、産後は自分の時間がとりにくく、気づいたら長時間同じ姿勢で過ごしていることがしょっちゅうありました。育児中はなかなか自分の時間が取れず運動不足に陥りやすいですよね。
便秘や下痢など、腸の悩みを抱えている方は、もしかしたら慢性的な運動不足が影響しているかもしれません。改善するためには、腸が活動するきっかけを作ってあげることが大切です。
ヨガでお腹まわりを動かしたり、マッサージすることで、腸のぜん動運動を促してあげましょう。
とても簡単な動きばかりなので、ぜひ今日から取り入れてみてくださいね!
運動不足による腸の悩みを解決 腸活マッサージ&ヨガ
腸の働きを整えるための簡単マッサージ
じっくり時間が取れない方や運動不足すぎていきなり運動するのに抵抗がある方は、まずは簡単なセルフマッサージから始めてみましょう。どれかひとつだけでも大丈夫ですので、日常的に気づいたら行ってみてください。
『天枢』と『大巨』を押す
『天枢』はおへその指3本分外側に左右にあるツボ。『大巨』はそこからそれぞれ指3本分下にあるツボです。
〈ツボの押さえ方〉
- 『天枢』に手を当てたら、小さな円を描くように手を動かしながら押します。
- 指3本分下に下りて、『大巨』も同様に行います。
- さらに、おへそに手のひらを当ててから、『天枢』と『大巨』の4点を触るように円を描いてマッサージしましょう。
『大腸兪』を押す
『大腸兪』は左右の骨盤の上端のラインから背骨に向かってスライドし、腰椎を挟んで左右にあるツボです。腰痛や坐骨神経痛、生理不順などにもおすすめのツボです。
〈ツボの押さえ方〉
- 骨盤の上端を触ってから、腰骨に向かって指をスライドしていき、腰骨の左右を親指で押しましょう。
- なかなか力を入れにくい場合は、仰向けになり、左右の『大腸兪』にマッサージボールやテニスボールなどを当てて自重でマッサージしましょう。
『合谷』を押す
『合谷』は親指と人差し指の付け根のやや人差し指側にあるツボ。万能ツボのひとつとされていて、便秘のほか、肩こりや頭痛、ストレスを和らげる効果も期待できます。
〈ツボの押さえ方〉
- 親指と人差し指の骨を辿りながら付け根を探し、そこから人差し指側へとやや動かして押さえます。
- 小さな円を描くように動かしながら3〜5秒を5回ほど押しましょう。
腸の働きを促すためのヨガ
時間ができたらヨガポーズをとってみましょう。1ポーズだけでもいいので、動いてみると腸の活動が促されます。
バッタのポーズ
- うつ伏せになり、腕を後ろに伸ばします。
- 息を吸いながら、両手両足を引き上げて、3〜5呼吸キープ。
- 吐きながら解放します。
仰向けのねじりのポーズ
- 仰向けになり、両膝を立て、両腕は肩の高さに伸ばします。
- 足を右側に倒し、顔は左側へ向け、上半身がねじれていくのを感じながら5〜10呼吸。
- 反対側も同様に行いましょう。
魚のポーズ
- 仰向けになり、手の甲の上にお尻が乗るようにして両腕を体の下に入れ込みます。
- 息を吸いながら、胸を持ち上げ、首の前側を伸ばし、頭頂部をマットに下ろし、5〜10呼吸キープします。
- 吐きながら、後頭部をマットに下ろし、両腕を体側に戻し解放します。
骨盤調整ができるヨガの動画はこちら
さらに時間が取れそうなときには、動画を見ながら動いてみましょう。
終わる頃には腸の動き活発になり、お腹が動くのを感じたり、お腹が鳴ったりするかもしれませんが、良いサインですので心配いりません。
週に1回でもよいので定期的に動いてみることをおすすめします。なかなか時間が取れない方も、お腹の調子が気になったタイミングで動いてみましょう!
ママのための簡単ヨガレッスンシリーズ
他の記事を読みたい!!
磯 沙緒里/Saori ISO
ヨガインストラクター
幼少期よりバレエやマラソンに親しみ、体を使うことに関心を寄せる。
2002年よりヨガを始め、国内外でさまざまなヨガを学び、スタイルやシチュエーションに捉われないレッスンを行う。 ヨガ経験を問わずに受けられるレッスンは幅広い年齢層から支持されている。 ヨガコラム執筆、大規模イベントプロデュースのほか、多くの広告出演やヨガ専門誌への掲載など活動は多岐に渡る。
発酵食品マイスターとして体が喜ぶ食の提案も行い、暮らしに寄り添うヨガを提唱。オンラインレッスンを開催のほか、自宅で簡単にできるヨガ動画もYouTubeにて配信中。
●磯沙緒里HP
●磯沙緒里Instagram