睡眠不足のママを救う、寝ない赤ちゃん3つのパターン/気質でわかる我が子のトリセツ Vol.3

猫と赤ちゃん 育児

世間が寝静まった夜中に、赤ちゃんとママだけがひっそりと起きている。

そんな状況でもSNSをのぞけば、意外にたくさんのママが一緒に“夜勤”をしていて、お互い励まし合っているようです。

寝ない悩みは共通でも、寝ない理由は子どものタイプによってさまざまです。

 

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子育てママでも仕事ができる

睡眠不足のママを救う、寝ない赤ちゃん3つのパターン

寝ない理由が異なれば、寝かせる方法も違ってくる

産後のママは、体力を消耗し、十分に回復する間もなく24時間体制の育児が始まるので体が悲鳴をあげています。

中でも睡眠不足は体力だけでなく思考能力も奪ってしまいます。細切れでもいいから睡眠時間だけはなんとしてでも確保したいところですね。

よく寝るタイプの赤ちゃんであっても、寝ている間に家事をしたり、哺乳瓶の消毒をしたりとやることは山積み。さらに寝つきが悪かったり、寝てもすぐに起きてしまったりするとその疲労はどんどん積み重なります。

これまで子どもの個性を5つの『気質』に分けてお伝えしてきました。

子どもの気質キャラクターイラスト

うちの子どのタイプ? 子育ての道しるべにもなる気質診断/気質でわかる我が子のトリセツ Vol.1

「なぜ寝ないのか」も一歩踏み込んで観察することで、解決の糸口がきっと見つかります。
今回は『寝ない赤ちゃん3つのパターン』とその解決策をご紹介します。電車の中で寝る子ども

 

小さな刺激にも敏感に反応して寝られないデリケートタイプ

繊細なデリケートタイプの赤ちゃんは、五感がとても敏感です。

五感とは、味覚・触覚・嗅覚・聴覚・視覚のこと。小さな物音や微かな明かりにも反応しています。例えば空気清浄機の運転ランプや、締め切った窓の外で鳴いている犬の声などに反応して起きてしまう子もいます。

親が敏感でない場合は「え?そんなこと?」と驚くような小さな刺激に反応しています。

時計のオルゴールのように、大人にとっては心地よい音色であっても赤ちゃんの睡眠の邪魔をしていることがあります。お母さんのお気に入りの時計であっても睡眠時間の確保のため、今だけはちょっと我慢した方がよいかもしれません。

抱っこで寝かしつけてもベッドに下ろすと起きてしまうという場合は、お布団との温度差に驚いている可能性があります。冬場だけでなく、夏場でも抱っこの暖かさに比べると布団が冷たく感じることも。抱っこの暖かさをそのままキープするのがポイントです。寝かしつけるときにはおくるみで包んでから抱っこして、おくるみごとベッドに寝かせると温度差を少なくできます。おくるみで寝る赤ちゃん

あれもこれも気になって寝られないアクティブタイプ

いろんなことに興味津々のアクティブタイプの赤ちゃんは、いつもキョロキョロと楽しそうなことを探しています。寝かしつけのときは、テレビやおもちゃなどが視界に入らないように工夫しましょう。お散歩しながらの寝かしつけは、刺激が多すぎて楽しくなってしまうのでアクティブタイプには逆効果です。

また、このタイプは『身体感覚優位』といって体の感覚がとても敏感です。眠気は体の中心の温度が下がるときに起こると言われています。体を動かしたり、お風呂で温まったりした後、涼しい風に当ててあげるとスッと眠りにつくことができます。

赤ちゃんの手や足先を温めてあげるのも効果的です。お母さんの両手でそっと包んであげましょう。末端が温まることで体の中心の温度が下がり、眠気を誘う効果があります。

毎回繰り返していると、足を持つだけで寝るという習慣が身につくことも。そうなれば寝かしつけを誰かに代わってもらうこともできそうですね。

 

のけぞってギャン泣き。不安で眠れないネガティブタイプ

怒りながらおっぱいを飲んだり、寝る直前までぐずっていることもあるネガティブタイプの赤ちゃんは、一度泣き出すと体力が尽きるまで泣き続けることもあります。お母さんとしては「泣き止まない」「寝ない」とダブルパンチに感じることも。

ネガティブタイプの赤ちゃんは、元々不安を感じやすいという特徴がありますから『安心感』が寝かしつけのポイントになります。

お腹の中にいたときは、背中を丸めて、狭い子宮の中で眠っていた赤ちゃん。外の世界に出てきて平らなベッドに寝かされることに戸惑っています。お腹の中にいた頃の姿勢を再現してあげましょう。足をあぐらの状態にして、手は胸の前。その状態でおくるみでぎゅっと包んであげることで落ち着きます。さらに背中が丸まるように抱っこしてあげると安心して眠ることができます。

父親に抱っこされる赤ちゃん

ベッドに下ろした途端起きてしまう『背中スイッチ』現象ですが、本当のスイッチは『お腹』にあります。ベッドに下ろした後、お腹から離れないようにすることが大切です。お母さんの胸と赤ちゃんのお腹をくっつけたまま寝かせてみましょう。その状態を少しキープしてからゆっくり離れると目を覚ますことが減ります。その体勢が無理な場合は、寝かせたらすぐにお腹のあたりにお母さんの手を置くとよいでしょう。一瞬でも赤ちゃんのお腹がお母さんの体から離れることなくベッドに下ろすのがポイントです。

 

赤ちゃんが寝ないのも生まれ持った個性です。お母さんが悪いわけではありません。
「なぜ寝ないんだろう」と悩むのはやめて、ぜひ紹介した方法を試してみてくださいね!

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竹内エリカ氏
(監修)
竹内 エリカ/Erika Takeuchi
幼児教育者 一般財団法人日本キッズコーチング協会理事長
2児の母。お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修士課程修了。20年にわたり大学機関にて子どもの認知発達・行動科学について研究し、延べ2万人の親子と関わる。育児関連商品・知育玩具などの監修をはじめ、発達支援では多動症・不登校の克服からギフテッドと呼ばれる子ども達のケアなど育児・教育の専門家として活動。著書「男の子の一生を決める0〜6歳までの育て方」他、出版・監修は60冊以上。
・日本キッズコーチング協会公式HP
・竹内エリカInstagram
わたなべゆみ氏

 

(文)
わたなべ ゆみ/Yumi Watanabe
海外子育てサポーター キッズコーチングレプツェ代表

海外在住9年目のバツイチ駐在妻。異文化の中での子育て経験から、駐在ママへの支援の必要性を実感。オンラインで世界中の駐在ママと交流を始める。これまでに13ヶ国延べ80組の親子と関わる。波瀾万丈な人生経験と専門知識に基づくアドバイスが人生観を変えると評判。6歳と3歳の子どもを在宅教育中。様々な子育て応援サイトにてコラム執筆している。

・わたなべゆみInstagram

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