「一人でできるように手伝う」大切さ モンテッソーリ情報まとめ/おうち時間にモンテッソーリ教育を取り入れよう! Vol.4

ジャンプする子ども 育児

『モンテッソーリ教育』をご存知ですか?

将棋の藤井聡太二冠や世界の著名人が受けた教育として、モンテッソーリ教育は様々なメディアで取り上げられていて、より一層注目を浴びている教育です。

藤井聡太さんは3歳の頃、幼稚園で画用紙を編んでつくる『ハートバッグ』を毎日何個もつくって家に持ち帰っていたいたことが話題になりました。モンテッソーリ教育と画用紙を編むことに一体どんな関係があるのでしょうか。

この連載では、モンテッソーリ教育をおうち時間に取り入れるためのアイデアと方法を紹介します。

第4回目となるこの記事では、おうち時間にモンテッソーリ教育を取り入れるために、子どもが家でどんな活動をすればいいのか、大人はどんなことに注意すればいいのかをお伝えします。

 

子育てママでも仕事ができる

モンテッソーリ教育の土台「日常生活の練習」

モンテッソーリ教育は大きく5つの分野・領域に分かれています。

  1. 日常生活の練習
  2. 感覚教育
  3. 数教育
  4. 言語教育
  5. 文化教育

この中で土台になるのが「日常生活の練習」です。

第1回目で「子どもの内なる自己教育力」をご説明しましたが、子どもは大人に強制されなくても、自ら成長するために「自分のことを自分でしたい」「大人のように動きたい」と願って行動しています。

しかし、手先がまだ器用でないから細かい作業が難しいなど、発達途中のために上手にできないことが多くあります。服を着る子ども

例えば

  • 外出する時に、子どもが自分で靴を履こうとするのだけど、うまく履けなくてぐずり出した。ママはやらないでと泣き叫ぶからママが履かせることはできないけど、やっぱり履けなくて大騒ぎになった。
  • ママが掃除をしていたら、子どももやりたがってママの使っていたほうきを渡したら、子どもには大きすぎてごみを集めるどころか余計にちらかってしまった。

など、子どもが身支度など自分のことや、家事など大人と同じことをやりがるのものの、余計に手間や時間がかかって困った経験はありませんか?はさみを使う子ども

日常生活の練習とは、自分の身体を自分の思い通りに動かせるようになることと、自立の第一歩として自分のことを自分でできるようになることを目指して行なうものです。

その内容は下記の通り、実にさまざまです。

  • 着替えや手洗い、髪をとかしたり鼻をかんだりするなどの身支度
  • 掃除や植物の世話
  • お茶を入れるなどの家事
  • あいさつや電車内での振る舞い方などの社会生活に関すること
  • 歩いたり走ったり立ったり座ったりする大きな動き
  • 切る・貼る・編む・注ぐなど細かい作業

 

ちなみに、将棋の藤井聡太二冠がつくった『ハートバッグ』は、日常生活の練習の中の「編む」のお仕事です。どれも運動の敏感期と密接に関わっています。
※モンテッソーリ教育では子どもの活動のことを『お仕事』と呼びます。

 

日常生活の練習を、おうちで行う際の注意点

日常生活の練習は、子どもの生活に密接なことばかり。おうちでの子どもの活動や子どもがやりたがることは、どれも日常生活の練習につながっていると考えられます。

では、おうちで子どもと一緒に過ごすとき、どんなことに注意すればいいのでしょうか。

子どもを援助する・援ける

やり方を知らない子どもに対してやり方を教えることはありますが、モンテッソーリ教育では教師は教えるのではなく、子どもが自ら行う活動を援助する・援ける人と位置づけられています。

おうちでも手取り足取り教えようとせずに、サポートする意識で子どもに接しましょう。

一人ででできるように手伝って

幼児期の子どもは「一人でできるように手伝って」と望んでいます。その後、小学生となる児童期には「一人で考えられるように手伝って」と変化します。

子どもが一人でする、やり遂げるためにどうすればいいのかの観点から、子どもを援助する方法を考えましょう

 

やり方を教えるときは、「見せる」ことから始めよう

親が行うことを見ながら同時に親の説明を聞いて理解することは、子どもにはとても難しいことです。

最初は口で説明せずに、子どもが見て理解できるようにゆっくりていねいにやり方を見せることから始めましょう。靴を履かせてもらう子ども

 

教えながら教えなさい

誤りを指摘されることは、誰でも楽しいことではありません。恥ずかしながら、大人の私でも間違っていると他人に言われると、ムッとしてしまいます。誤りを指摘されて嫌に感じるのは、子どもも同じです。

この言葉には、もう一つの意味が込められています。大人は繰り返していねいに、忍耐強く、決して子どもを叱らずに教えましょう手を洗う子ども

 

モンテッソーリ教育 おすすめ情報まとめ

「おうち時間にモンテッソーリ教育を取り入れよう!」の連載は今回が最終回となりますが、モンテッソーリ教育は奥深く、まだまだ紹介しきれていないことがたくさんあります。

もっとモンテッソーリ教育について知りたいママのために、ウェブサイトや書籍、ステキなお話し会や間もなく公開の映画など、モンテッソーリ教育を理解することを助けてくれるおすすめ情報をまとめました。

ウェブサイト等

モンテッソーリ 子どもの家

https://montessori-movie.jp/
来年2021年2月19日から全国のイオンや松竹系で公開されるドキュメンタリー映画です。フランス人の映画監督がフランスの子どもの家で自由に『お仕事』する子どもたちに2年3か月密着した作品です。

モンテッソーリポータル バンビーノ

https://bambi-no.net/
まだまだ情報が少ないモンテッソーリ教育のポータルサイトです。セミナーや講座の開催情報もあります。

あべようこ@モンテッソーリ

https://www.instagram.com/heri_montessori/
0ー12歳モンテッソーリ教育資格者であるあべようこさんがモンテッソーリ教育による子育てのヒントを漫画で伝えてくれるインスタグラムです。

montessori@home

https://namiko876.wixsite.com/montessoriathome/blank-2
親子で参加できる、国際モンテッソーリ協会公認教師の皆さんによるお話し会です。
毎月第一土曜日に国分寺「カフェスロー」で開催されています。お子さんがいない方、モンテッソーリ教育に興味のある方、これから保護者になる方など、どなたでも参加できます。

 

書籍

おかあさんのモンテッソーリ 野村 緑(著) サンパウロ(出版)

「おうちに教具をそろえる必要はありません。おうちと子どもの家は違います」と今まで解説してきましたが、子どもの家で子どもの家でどのようにお仕事をしているのか、やっぱり気になりますよね。
この本ではモンテッソーリ教育の基本的な考え方と、子どもの家でのお仕事の様子が分かりやすく説明されています。

 

自分で考えて生きる力が育つ 12歳までのモンテッソーリ教育 野村 緑(著) PHP研究所(出版)

日本ではモンテッソーリ教育は幼児教育ばかり注目されていますが、この本では小学校に通う児童期の子どもたちへの働きかけの方法やお勧めのお仕事・活動も紹介されています。

 

◆0歳~6歳の「伸びる!」環境づくり おうちでできるモンテッソーリの子育て 月刊クーヨン編集部 クレヨンハウス(出版)

おうちでどのように子どもに接して援助・援ければいいのか、場面ごとに具体的に分かりやすく紹介されています。

 

大人も子どもも、より快適に暮らすために

モンテッソーリ教育を大人が理解すれば、子どもとの時間がもっと楽しくなり、お互いがより一層安心して過ごすことができるでしょう

多くの人がモンテッソーリ教育を知ることで、今よりもっと子どもも大人も快適に暮らせるようになることを願っています。

 

大沢 有貴子さん
大沢 有貴子/Yukiko Ohsawa

幼児食インストラクター・食育アドバイザー・食生活アドバイザー・くつえらびアドバイザー

ママが赤ちゃん、子どもと一緒に参加できる講座で、幼児食について2017年からお伝えしています。
家庭学習サポート専門家として教育・受験情報を発信中。
モンテッソーリ教育を知ることで子どもとの時間が楽しく充実したものになった経験から、多くのママに知ってほしいとモンテッソーリ教育の講座や講演会の開催をお手伝いしています。
ママの不安に寄り添うアドバイスを幼児食、家庭学習、モンテッソーリ教育の視点から、All About Newsなどで執筆しています。

大沢 有貴子 公式HP / twitter

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