最近子どものことを叱ってばかり。子どもの将来のためを思うあまり、最近子どもに怖い顔しか見せていないかもしれない。1日の中で限られた子どもとの時間に、ちゃんと子どもに愛情を伝えられているか不安になる。
そんなママに朗報です。気質を理解することで、子どもの心に「大好き」を届ける方法があります。
ニーズを満たせば心に届く!タイプ別「大好き」の伝え方
働きながら子育てをしているママの1日はまるで嵐のよう。朝は早起きして自分の身支度を整えてから子どもを起こして朝ご飯。忘れ物がないように学校の持ち物を準備して、ゴミ出しの用意まで。せっかく整えた髪を乱しながら職場へ滑り込みの毎日。
帰宅後は買い物に夕食の準備、お風呂に寝かしつけと、こちらも息をつく暇もありません。
働くお母さんが辛くなってしまうときがあるのは、単に忙しいからではないんですね。「子どもとちゃんと向き合えてないんじゃないか」と不安になったときに、悩んだり辛くなったりするのです。
子育ては量より質!『1日10分子育て法』で仕事と子育てを両立しよう
忙しいママにおすすめしたい『1日10分子育て法』という考え方があります。子育ては量より質。たとえ仕事をしていて一緒に過ごせる時間が短くても「1日10分だけはしっかり子どもと向き合って愛情を注げば大丈夫」という考え方です。
でも、向き合うってどうやって…?
大切なのは「お母さんは自分のことが大好きなんだ!」と子ども自身が実感できることです。
子どもの気質によって、お母さんにして欲しいことも認めて欲しい部分も違います。子どもが望んでいることを満たしてあげることで「大好き」がしっかり伝わるのです。
今回は気質タイプ別「大好き」の伝え方をご紹介します。
エンジェルタイプ
人が好きなエンジェルタイプ。キーワードは「ママと一緒に」です。
宿題を見てあげるときは、お皿を洗いながらではなく、隣に座って「一緒に」取り組むことが何よりうれしいのです。一緒にお風呂、一緒に歯磨き、もちろん一緒に寝るのも大好き。子どもが起きている間に時間が取れないときは、お母さんも隣で早寝して、朝型にシフトするのもよいですね。
テキストタイプ
頑張り屋さんなので、保育園ではいつも一生懸命です。その反動で家ではわがままになることがありますが、思い切り甘えさせてあげましょう。
「いつも頑張っているのを知ってるよ」と普段の頑張りを認めてあげる言葉がけが重要です。カレンダーに1日1枚シールを貼るなど、頑張りを“見える化”してあげると心が安定して自信につながります。
アクティブタイプ
5つの気質の中で一番甘えん坊なのがアクティブタイプです。スキンシップが大好き。
「大好きよ」と伝えるときは、体に触れながら伝えましょう。もちろん抱っこも大好きです。必要に迫られてする抱っこだけでなく、遊びのための抱っこもたくさんしましょう。アクロバティックな動きも大好きなので、満面の笑みで喜んでくれるでしょう。
デリケートタイプ
人の気持ちを理解することが得意で、やさしい性格のデリケートタイプ。自己主張が少ない分、内に秘めた想いを抱え込むことがあります。
保育園での様子を聞くときには、できごとだけではなく「そのときどんな気持ちだった?」と気持ちに目を向けた質問をするのがおすすめ。ありのままの気持ちを受け止めてもらえることで安心し、お母さんの愛情を感じることができます。
ネガティブタイプ
うれしいときや楽しいときの感情表現が苦手なため、不安になるお母さんが多くいます。抵抗したり強めに自己主張してきたときは『おうむ返し』が有効です。
子どもが発した言葉をそのまま繰り返すことで「お母さんは自分の言うことをわかってくれている」と安心します。無理な要求を受け入れる必要はありませんが、気持ちを理解していることを示すことが大切です。
一生懸命になりすぎなときほど視野を広げて
ここまで4回に渡って『気質』の違いをテーマに、お母さんのお悩みに寄り添ってきました。気質は必ずどれか一つに当てはまるというものではありません。どの気質かとこだわるよりも「こんなときはこう対応すればいいのか」と選択肢を増やして視野を広げてみてください。
悩みがあるときは、視野が狭くなりがちです。ひとつの悩みに対し5パターンもの解決策があれば、それだけで視野が広がりますね。
子育ては最高の社会貢献である
最後にお母さんにプレゼントしたい言葉があります。
「子育ては最高の社会貢献」
今皆さんが育てている子どもは、将来の社会を担う主人公です。お母さんが毎日迷ったり悩んだりしているのは、将来を担う子どもたちのためですね。その時間やエネルギーは、素敵な社会貢献です。
お母さんが楽しく楽に軽やかに仕事と子育てに向き合えるように、気質タイプ別の接し方を試してみてくださいね。
竹内 エリカ/Erika Takeuchi
わたなべ ゆみ/Yumi Watanabe
海外在住9年目のバツイチ駐在妻。異文化の中での子育て経験から、駐在ママへの支援の必要性を実感。オンラインで世界中の駐在ママと交流を始める。これまでに13ヶ国延べ80組の親子と関わる。波瀾万丈な人生経験と専門知識に基づくアドバイスが人生観を変えると評判。6歳と3歳の子どもを在宅教育中。様々な子育て応援サイトにてコラム執筆している。
・わたなべゆみInstagram