「絵本ってなあに?」親子の時間に彩りを!/絵本専門士の「えほんの扉」Vol.1

絵本を読む親子 育児

そもそも「絵本」ってなんでしょう?

みなさんは「絵本」というワードからどんな本を思い浮かべますか?

「絵の多い読みもの」、「幼い子が読むもの」「おはなし会で読んでもらう本」…。いま思いついた言葉は、きっと十人十色だと思います。

「絵本」に厳密な定義はありませんが、

  • 絵+文章で構成された読みもの
  • 大人が子どもに読んできかせるもの
  • たくさんの言葉と出会うためのテキスト

などはよく挙げられる特徴です。

加えて、「コミュニケーションツール」「子どもがはじめて触れるアート」という側面もあります。

昨今は大人向けやシニアの方にターゲットを絞った絵本も増えてきましたが、基本的には「子どもが楽しめる作品」とは「かつて子どもだった大人たち」にも何かを訴える普遍的な力を兼ね備えていると思っています。絵本を読む子ども

 

子育てママでも仕事ができる

絵本には「めくる」というたのしみがある

あと、特筆すべきはこの「めくる」という行為です。

デジタルで絵本を楽しむ方もおられるとは思いますが、自らの手で頁を送り、物語をすすめる楽しみは、紙の本だとより手触りをもって実感できるところではないでしょうか。

これを踏まえて、すぐれた絵本には「絵と文章がしっかりと対応している」というポイントも加わります。テキストが先行しすぎていたり、絵が先にオチを伝えていたりするものではなく、場面場面に沿った絵と文であるかどうかはぜひチェックしてほしいところです。

 

絵本は「おやつのようなもの」

いま、Mama Yell読者のみなさんのまわりにはいろいろな情報があふれていると思います。

わたしも2児の母として、子育てとは取捨選択の連続だなぁと感じることばかりです。食べるものにしても、住むところにしても、子どもの園や学校、習い事にしても。そのなかで、どれを選び、どれを手放すか。ひいては子ども自身が選びとるためのちからをつけさせてあげられるかが問われています。

絵本にしてもそうです。先日絵本作家のこがようこ先生をゲストにお招きしたオンライン講座のなかで、絵本とは「おやつのようなもの」との喩えが出たのですが、まさに!と深く共感しました。

和菓子、洋菓子、あるいはどのジャンルにも分けられない創作もの。日々の三食の食事とはまだ違う、わくわくした気持ち。食べても食べなくてもいいかもしれないけれど、あれば豊かな気持ちになるもの。おなじく、読んでも読まなくてもいいけれど、「読みたいな」と思ったときに、手を伸ばせる距離に気軽に絵本があることって存外だいじだな、とわが身を振り返っても思うのです。ケーキ

 

このコラムでは、普段の生活のエッセンスとして絵本を取り入れてみようかな、と思ってもらえるような切り口で絵本紹介しています。

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柴田香さん

柴田 香/Kaori Shibata

子育て中の親子にとって、もっと気楽に楽しみながら絵本とつきあっていけるヒントになればと思います。
【プロフィール】
会社員/絵本専門士/NPOふくおか子どものこころサポート研究所
1978 年、熊本県生まれ。大学卒業後、地方放送局にてテレビ・ラジオの制作に携わったのち、結婚を機に退職。図書館司書としてキャリアを重ね、独立行政法人国立青少年教育振興機構認定 絵本専門士として福岡市初の認定を受ける。現在は会社員として勤務しながら主に九州エリアを中心に、未就学児とその保護者向けの絵本講座やイベント、選書、記事執筆などの活動を続ける。8歳男児・6歳女児の 2 児の現役ママ。

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