子どもが成長し、手が離れる時間が増えてくると、「そろそろ仕事を始めたい」「自分のスキルを活かしたい」と考えますよね。
そこで、今回は、そんな母親であり主婦のあなたに向けて、個人事業主として、あるいは正社員として、新しいキャリアをスタートさせるためのヒントをご紹介します。
目次
キャリアの再構築とは?
キャリアの再構築とは、これまでの経験やスキルを活かしながら、新しい働き方やキャリアを築き上げていくことです。30代、40代、50代と、年代によってキャリアの目標は異なりますが、自分の強みや弱みを正確に把握し、情熱や「やりがい」を持って進められる道を探ることが重要です。
なぜ今、キャリアの再構築が重要なのか?
キャリアの再構築は、単に経済的な理由だけでなく、自分自身の人生を豊かにするためにも重要です。母親としての役割に加えて、一人の人間として自己実現を図ることは、より充実した人生につながります。自分らしい生き方を見つけ、それを追求することで、家族との関係性もより健全で豊かなものになるでしょう。
- 子どもの自立を促す:母親が仕事で家を離れることで、子どもは自分のことを自分でする機会が増えます。近くにいるとつい手を差し伸べたくなるところを、物理的に離れることで子どもの自立心が育まれます。
- 将来の経済的安定:収入を増やすことで、将来の教育資金や老後資金への不安を軽減できます。
- 自己実現の機会:新しいスキルを習得したり、社会と繋がることで、自己肯定感が高まります。
個人事業主という選択肢
個人事業主として働くことは、自分のペースで仕事ができる自由度の高さが魅力です。特に子育て中で時間に制約があるママにとっては、自分らしい働き方を実現できる選択肢となります。ここでは、そのメリットやデメリットについて詳しく見ていきましょう。
個人事業主のメリット
- 自由な働き方:時間や場所にとらわれず、自分のペースで仕事ができます。
- スキルアップ:様々な業務に挑戦することで、スキルアップにつながります。
- 収入アップ:努力次第で収入を増やせる可能性があります。
個人事業主のデメリット
- 収入が不安定:仕事の量や成果によって収入が変動します。
- 自己管理が必要:スケジュール管理や税務処理などを自分で行う必要があります。
- 社会保障面での課題:正社員と比べて社会保険や年金制度などでカバーされない部分があります。
業務委託での働き方

個人事業主として働く方法の一つに「業務委託」という形態があります。これは、企業と雇用契約ではなく委託契約を結び、独立した立場で業務を請け負う働き方です。企業から業務内容やサポート体制が提供されるため、「個人事業主として働いてみたいけれど、完全な独立はハードルが高い」と感じる方にも始めやすい選択肢です。
業務委託で働くメリット
1.自由度と安定感の両立
個人事業主として自由に働ける一方で、企業との契約によって一定の安定感も得られます。特に未経験でも始められるサポート体制が整っている場合、自信を持って業務に取り組むことができます。
2. 初期投資が少ない
個人事業主として独立開業する場合、大きな費用がかかることもあります。しかし、業務委託の場合は企業から必要なツールやノウハウが提供されるため、初期費用を抑えながらスタートできます。
3. スキル習得の機会
企業から提供される研修プログラムやサポート体制によって、新しいスキルや知識を効率的に習得できる環境があります。
正社員という選択肢
正社員として就職することもまた、一つの安定した働き方です。特に家庭との両立を考えた場合には、自分に合った勤務条件や職場環境を見つけることが重要です。

正社員のメリット
- 安定した収入:毎月決まった給料が支給されます。
- 福利厚生:社会保険、有給休暇など充実した福利厚生制度があります。
- キャリア形成:企業によっては研修制度や昇進制度などが整備されており、長期的なキャリア形成につながります。
正社員のデメリット
- 勤務時間の拘束:フレキシブルな時間管理は難しくなる場合があります。
- 勤務地の制約:通勤時間や勤務地によって家庭との両立が難しくなることもあります。
正社員として就職を成功させるポイント
正社員としての就職は、安定した収入や充実した福利厚生といったメリットがある一方で、自分に合った職場を見つけることが重要です。子育て経験を活かし、家庭と仕事の両立が可能な職場を探すために、以下のポイントを押さえて就職活動を進めましょう。
1. 就職理由を明確にする
「なぜ正社員として働きたいか」を明確にすることで、自分に合った職場選びにつながります。単に安定を求めるだけでなく、どのような仕事を通して自己実現をしたいのか、具体的な理由を掘り下げて考えましょう。
2. 企業研究
応募先企業の事業内容や価値観をよく調べましょう。企業のウェブサイトやニュース記事などを参考に、企業理念や社風、働く環境などを把握することが大切です。
3. 自己PR準備
前職での経験だけでなく、これまで培った家事・子育ての経験もスキルとしてアピールポイントになります。社会人経験がない場合でも、自己分析を通じて自分の強みや適性を理解し、企業が求める人物像に合致することを具体的に伝えましょう。
4. サポートサービス活用
ハローワークや転職エージェントなど、就職活動支援サービスを利用することで効率的に進められます。プロの視点からアドバイスをもらったり、自分に合った求人を紹介してもらったりすることで、就職活動を有利に進めることができます。
セカンドキャリアへの一歩:あなたらしい働き方とは?
子育て中または専業主婦だった期間は決してブランクではありません。その間に培った家事・育児能力は、多くの場合で社会人として役立つスキルとなります。例えば、「段取り力」「コミュニケーション能力」「問題解決力」などは、多くの職場で高く評価されます。このような強みを活かして、新しいキャリアへの一歩を踏み出しましょう。
特に、個人事業主として働く場合には、自分自身で仕事量やスケジュールを調整できるため、家庭とのバランスも取りやすい点が魅力です。また、企業との業務委託という形態なら、企業から提供されるノウハウやサポート体制のおかげで未経験でも安心してスタートできます。
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サポート体制が厚く、「個人事業主として完全独立は不安」という方でも挑戦しやすい環境です。また個人事業主から正社員へのステップアップのキャリアを描くのも可能です。
今こそ、自分自身と向き合い、「どんな働き方なら自分らしく輝けるか」を考える時期です。あなたも、新しいキャリアへの一歩を踏み出してみませんか?

三好夏枝/Natsue Miyoshi
大阪経営クリニック株式会社 代表取締役
メーカー勤務の傍ら、結婚・出産後の働き方と資産形成に不安を感じ、個人事業主として不動産の大家業を開始して、資産形成に着手。
その後、大阪経営クリニック株式会社を設立し、個人事業主や小規模事業者の売上アップ支援、ライティング業を軸に活動。「自分らしく輝く大人」を増やすことで、子どもたちが「大人になって働くことは楽しい」と将来に希望が持てる地域・社会づくりを目指している。