突然ですが、あなたは『教育費』の準備はばっちりですか?
最近は、学資保険を一切使わず、自力で教育費を貯めようとするご家庭も珍しくありません。ですが「お金が余ったら貯めよう」では、満足に教育費は貯まりません。
そこで大切なのが先取り貯蓄。先取り貯蓄を成功させるための秘訣は、自分の意思に左右されないようにする『自動積立』の仕組みを使うことです!
家計やりくり術の第3回目は『金融機関のサービスを利用して自動積立』がテーマ。コツコツ確実にお金を貯めるのにうってつけのサービスをご紹介します。
夏のボーナスを霧散する前に、教育資金の自動積立をスタートさせましょう!
目次
お子さまの教育費は大丈夫? 金融機関のサービスを利用して先取り貯蓄を
子ども名義の口座へ自動で資金移動! 『自動振込サービス』
『自動振込サービス』とは、所定の日に登録した口座へ決まった金額を自動で振り込む機能のこと。
多くの金融機関でこのサービスが提供されています。
自動振込サービスの最大のメリットは、一度設定すれば毎月自動で一定額(または残高の一定額を超過した額)の資金移動ができること。
毎月教育費として貯蓄したい金額を、こども名義の口座へ振り込まれるよう設定するだけで簡単に積立貯蓄ができますよ。
一方、デメリットは振込の都度、手数料が発生することです。
「手数料を払うなんて馬鹿らしい!」と思う方は、ご自身で毎月ATMから資金移動しましょう。そうすれば、もちろん手数料はかかりません。
このサービスは、レンタルDVDの返却や光熱費の振り込みなどを忘れがちな人が、コストをかけてでも確実に貯蓄をしたいときにおすすめです。
給与支払いの口座を分けてもらう
会社から給与の振込口座を複数指定できる方は、たとえば振込先を『生活口座』『住宅ローン引落口座』『積立口座』と分けているかもしれませんね。
その場合は、ぜひそのシステムを利用しましょう!
振込先のひとつに『教育費積立用口座』を指定してみてはいかがでしょうか?
手数料不要! 目的別口座と定額自動振替のススメ
「あちこちに預金口座を持つと、家計管理が大変なのでは?」と、そんな声も聞こえてきそうですね。
取引する金融機関を最小限に絞りたい人には、同じ銀行内で『目的別口座』を作るのがおすすめです。
一部の金融機関のみが提供するサービスではありますが、メインとなる代表口座に加え、目的別に口座を複数分けて作れます。
目的別口座には、自分で好きな口座名をつけることができます。
たとえば『○○ちゃん口座』、『家を建てるぞ口座』、『自動車買い替え口座』など。
貯める目的を口座名にすることでモチベーションが持続できるメリットもあります。
代表口座から毎月、給料日の翌日に「○○ちゃん口座」へ2万円、「家を建てるぞ口座」に3万円…といった具合に、各目的別口座へ自動振替設定をしておけば、手間なしで貯められます!
いろんな銀行のATM行脚をせずに済みますね。
まとめ
ズボラ流家計管理の極意は「ラクに続く仕組みを作る」こと。
今回ご紹介したサービスは、どちらも一度設定したら、後は毎月勝手に資金移動してくれる、まさに『究極のズボラ流先取り貯蓄法』です!
自由に貯蓄プランが立てられ、途中で簡単に変更できるのもおすすめする理由です。昇給分を増額したり、お子さんが大学進学中は一時中止したり、金額調整が手軽にできます。
あれこれ手を出して挫折した人こそ、ぜひ一度トライしてみてくださいね。
海老原 政子/Masako Ebihara
ファイナンシャルプランナー・住宅ローンアドバイザー
国内生保にて生命保険募集人業務に携わるなかで、ライフプランの重要性に目覚め、生活者視点を活かしたFP業務を開始。千葉市在住。個人・企業向けマネープランセミナーや家計相談業務を行う。マネーコラム執筆多数。子育て中の主婦の目線を活かした、わかりやすい保険見直しや住宅購入、家計改善アドバイスを提供する。
(保有資格:AFP、住宅ローンアドバイザー)。