地域のつながりのきっかけを!/ヤクルトレディの仕事

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子育てママでも仕事ができる

地域のコミュニティ

近年問題視されている、希薄化した地域の人と人とのつながり。特に都市部にお住まいの方はご近所さんとの関わりの少なさを感じることが多いのではないでしょうか。

「地域活性化」という言葉をここ数年よく聞くようになりましたが、なぜ活性化させる必要があるのか、皆さんは考えたことがありますか?その理由は、実は私たちや子どもたちの今後の生活に密接に関わっているのです。

今回は、地域の人を「ひとりにしない」コミュニティづくりに貢献するヤクルトレディをご紹介します。

地域コミュニティの必要性

そもそも「地域コミュニティって何だろう」と思うことはありませんか?

行政などの資料では町内会や自治会、自治連合会のことを指すことが多いですが、これを大きく言うと「近所同士のつながり」と表現することができます。そして近年では、地域で活動する住民の幅が広がり、昔ながらの自治体などの団体だけでなく、高齢者支援や子育てを支援するグループや、個人の地域活動への参加が進んできました。つまり、地域の人と人とのつながりである「地域コミュニティ」の在り方も柔軟になってきたと言うことができます。

では、なぜ近年地域のつながりが重要視されているのでしょうか。

①人と共存できる

「人はひとりでは生きられない」というのはよく聞く言葉ですが、私たちは友達や周りの人とのつながりの中で、お互いを認め合うことで安心を得て生きています。子どもから大人まで私たちは日頃周りの人たちの小さな気遣いに支えられながら暮らしています。
1人では解決が難しいことでも、コミュニティがあれば人に助けを求めることができます。お互いが支え合って人生をより豊かにしていくためにも、コミュニティは必要です。

②安心感が得られる

しかし近代化が進むにつれ、周囲の人とうまく関係をつくることができずに孤立化する人や、お互いが無関心な中で発生する都市型犯罪の問題など「ひとりで生きる」ことから生まれる問題点が浮き彫りになってきました

私たちの身の回りで起きている、子どもを狙う犯罪や事故、高齢者の孤独死などの中には、日頃の地域の見守りや支え合いがあれば防げるものが多くあります。もちろんすべてのことが防げるとは言えません。でも、高齢者や小さな子どもを連れて頑張るパパやママ、周りに認めてもらえずに自分を失いかけている若者にとって、地域の「ひとこえ」が人とのつながりのきっかけとなり、少しでも安心して生活ができるとしたら、大切な機会だと思いませんか?

このように、私たちが日々安心して生活していくうえで地域のコミュニティは欠かせないものであり、子どもたちにもつながっていくものです。今この記事を読みながらも、どこか「自分には関係のない話だ」と思っている皆さん、ぜひこれを機に「人とのつながり」を意識してみてはいかがでしょうか。

「人とのつながり」のきっかけをつくるために

今回は、地域のつながりを大切にして仕事をするヤクルトレディの早乙女さん(仮名)をご紹介します。ヤクルトレディは担当エリアにあるお客さまのご自宅やオフィスを訪問し、地域の皆さまにヤクルトなどの飲料や健康情報を届ける仕事です。

今回ご紹介する早乙女さんは、担当エリアで生活する方々を「ひとりにしない」ことを地域のヤクルトレディとして意識しているそうです。早乙女さんがどのように目配り、心配りをして地域を元気にしたいと思っているのかインタビューしたので、ぜひ最後までお読みください!

早乙女さんにインタビュー


早乙女さん(仮名)
3人のお子さまを持つママ。休日はお子さまの野球応援に出かける。

――ヤクルトレディ歴はどれくらいですか?
もうすぐ5年になります。ヤクルトレディを始めたころ、1番下の子が1歳半、真ん中の子は3歳、上の子は中学生でした。

—―ヤクルトレディになったきっかけを教えてください。
夫のお母さんがもともとヤクルトレディをやっていて「子どもが小さいうちはヤクルトしかないでしょ!」とおすすめされたことがきっかけです。夫がヤクルト保育園で保育されていたこともあり、家族は私がヤクルトで働くことに賛成でした。

でも私は最初ヤクルトレディとして働くことに不安を感じていて…。インターネットでヤクルトレディの仕事を調べると「歩合制」という言葉が出てくるので、私にできるのかどうか不安でした。半年くらい悩んだのですが、やはり子どもを預けて働ける仕事は他にあまりないし、夫のお母さんから後押しされたこともあり、応募しました。

子どもはいずれ幼稚園に預けようと思っていたので、通う幼稚園を決めていました。当時プレ保育に通っていたこともあり、送り迎えがしやすいように幼稚園から近いセンター(営業所)を選びました。

—―ヤクルトレディになってみてどうですか?
体を動かすことは好きですし、総じてヤクルトレディになって良かったなと思っています。
センターのみんなの仲が良く、先輩方も優しくて親切な方ばかりです。ヤクルトレディになった当初は不安もありましたが、先輩方が「最初の半年頑張ればやっていけるよ!」と声をかけてくださって、そこから気づけば5年間やってこれました(笑)どんな仕事もそうですが、慣れるまでは新しい環境で覚えることもたくさんあって大変です。でも慣れてしまえばできるようになるんだな、と感じました。

—―ヤクルトで働いて良かったと思うことは何ですか?
子どもたちの成長を感じることができることです。
子どもたちにとってヤクルト保育園に通っていたころの記憶は強く残っているようで「ママはこういう仕事しているんだ」っていうのをわかってくれているんですよね。なので、家に帰って少し疲れていたりすると「ママ元気ないよ、大丈夫?」と声をかけてくれるんです。特に一番下の娘が幼稚園生ながら気にかけてくれるのが嬉しいです。

あと、子どもたちにもヤクルトを1日1本飲む習慣がついていて、朝ごはんのときに自分たちで1人1本ずつ用意してくれるんです。保育園の時に「1日1本ヤクルト♪」という歌を歌っていたので、もう染みついているんですかね(笑)子どもたちがこれからも健やかに成長していく習慣がついたという面でも、ヤクルトで働いていて良かったと思います。

——仕事のモチベーションを教えてください。
お客さまに喜んでいただくことがモチベーションにつながっています。

日頃からお客さまとのコミュニケーションを大切にしています。特に、一人暮らしをしている高齢のお客さまとは少しでもお話しできる時間が取れるように、お届けの順番を調節して、ひとりにしないように心がけています。

一人暮らしの方の中には日中誰にも会わずに過ごす方も多く、体調の変化に誰も気づけないということがあると思うんです。でも、10分でも15分でも、お届けの際にお顔を見てお話しすることで、ちょっとした体調の変化に気づけたり、悩み事の相談に乗れたりと「地域のヤクルトレディ」としての役割が果たせていると思っています。

早乙女さんの「気づき」が地域の人助けに

先日、高齢者専用住宅に一人暮らしをしているお客さまにお届けに行った際、いつもは椅子に座って待っていてくださるのに、その日はベッドから起き上がれなかったんです。約5年間お届けしてきて初めての出来事で心配でした。訪問看護の方がたまたま近くにいらしていて「今すぐ様子を見に来てください」とお願いして来てもらったら、そのまま救急車で運ばれてしまったんです。2日間ご飯を食べられておらず熱中症になっていたようで、気づくことができて良かったと思いました。

他にも「腰が痛いわぁ」と言っている方がいたら、近所の方からの情報を共有します。私のお客さまは皆さん優しいので「いい病院知りませんか?」と聞いてみると「ここの病院は送り迎えがあるから通院が楽なのよ~」なんていろいろな情報をくれるんです。

一人暮らしをしている高齢の方の中には「いい病院ないかしら?」と思っている方も多いんですが「この先生が良い」とか「送迎をしてもらえる」という細かい情報までは、なかなか手に入らないんですよね。なので、そういった地域の情報共有も大切にしながら、お届けをしています。

地域のヤクルトレディという点では、ヤクルトを普段購入されていないお客さまからも、「ヤクルトさーん!今日も元気だねぇ」と言っていただけるんです。自転車に乗っているだけでも声をかけてもらえるんだと思うとすごくうれしくて「これからも元気に頑張ろう」と思います!

—―大変なことはありますか?
お会いできないお客さまとのコミュニケーションが大変です。私が担当している地区は駅周辺ということもあり、共働きの世帯が増えてきていて、まだ一度もお会いしたことのないお客さまもいらっしゃいます。集金や注文の際などは特にコミュニケーションが難しいなと思いますが、お手紙を書いてやり取りを工夫するようにしています。

—―ヤクルトレディの魅力を教えてください。
ヤクルトレディとして働く魅力はたくさんあります。自分自身健康でいようという意識づくりもできますし、人に会う仕事なので見られている意識も持つことができて、きれいでいようと思えます!

あとはヤクルトレディ同士の仲が良いので、ママ友が増えたり、子どもたちにとってもお友達が増えるきっかけになります。私のセンターでは、2か月に1回くらい、休みの日に近くの公園に集まってBBQをするんです。ヤクルトレディの子どもたちも集まると10人くらい集まって大所帯になるんですけど(笑)学区域が違うので、本当だったら出会うことのなかった子どもたちが、定期的に集まって一緒に遊ぶお友達になるというのはすごくいい機会だと思っています。寒くなってくると焚火で焼きマシュマロをするんですけど、今年も楽しみです!

——素敵なお話、ありがとうございました。

東京ヤクルト販売では、ヤクルトレディが活動するセンターやヤクルト保育園の見学ができます。
ヤクルトレディに直接話を聞くこともできるので、興味のある方は、ぜひ実際の職場や保育園をご覧ください!

出典
内閣府, 令和2年版高齢社会白書(全体版),第1章 高齢化の状況(第1節 1)
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2020/html/zenbun/s1_1_1.html (参照:2023.10.12)

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