赤ちゃんは、日々の中で少しずつからだの使い方を覚えていきます。実は、遊びやふれあいの中にこそ、成長を支えるヒントがたくさんあるんです。
前回のコラムでは、赤ちゃんの成長をぐんぐん伸ばす「3つの感覚遊び(触る・揺らす・動かす」をご紹介しました。いよいよ今回から、5回に渡って実践編「おうちで簡単にできる、赤ちゃんの発達運動あそび」をご紹介していきます。
目次
お母さんも赤ちゃんも笑顔に!WARAリズムで遊ぼう


シリーズでご紹介するWARAリズム®は、理学療法士が監修した、赤ちゃんの運動機能が遊びながら発達する0歳からの体幹エクササイズ。わらべうたのリズムに合わせてお母さんと楽しくふれあう運動あそびとして考案されています。
赤ちゃんの成長を応援する、特別なスキンシップの時間をぜひお楽しみください。


いつでもどこでも簡単!足の力を強くする ふれあい遊び『いちわのからす』


赤ちゃんが日常的に触れ、動かし、情報をキャッチする大事な感覚器官といえば『手』を思い浮かべますが、実は『足』も同じくらい重要な感覚器官です。足の裏や指は、地面の情報をキャッチするセンサーのような役割を果たしています。
足の裏や足の指がうまく使えないと、自分の体重を支えることが難しくなり、その結果、姿勢が悪くなったり、歩くことが不安定になって転びやすくなったり、長距離を歩くことが苦手となり、疲れやすくなる傾向があるんです。
だからこそ、まだ歩き出す前の0歳の赤ちゃんから、足の裏や指のマッサージを丁寧に行って緊張をほぐし、動きやすい状態をつくってあげることが大切です。これが、後の歩行の安定につながっていきます。
わらべうたに合わせてやってみよう!

遊び方の手順
- 優しく足の裏全体をなでたり、揉んだりしてマッサージする。
- 次に、赤ちゃんのくるぶしを片手で支えて、足の指を1本ずつくるくる回す。
- 足の指を1本ずつ曲げる・反らす動きをした後、上方向に優しく引っ張る。
ポイント
- 指を『曲げる』『反らす』の動きが、足首の底屈・背屈を引き出すきっかけになります。
- 赤ちゃんに足の指を見せてあげながら行うとより効果的!
『いちわのからす』はこんな時におすすめ
- 寝返り・ハイハイ運動・歩行の準備
- お散歩前の足の準備運動
- 足指が丸まっているのが気になる時
- つま先立ちをしていることが多い時
- 歩き始めや歩いたときに転びやすい時
【動画】『いちわのからす』
動画を参考に、わらべうたのリズムに合わせて、毎日のふれあい遊びに取り入れてみてください。
笑顔でつながる、親子のしあわせ時間
赤ちゃんとふれあいながら笑い合う時間は、何よりもかけがえのない宝もの。今日ご紹介した「いちわのからす」を、ぜひ取り入れてみてくださいね。
次回も、おうちでできる楽しい体幹あそびをご紹介します。どうぞお楽しみに!


落田 順子/Junko Ochida
近年は、保育現場への普及にも尽力し、保育園や保育士会での研修のほか、保育士養成大学での学生向けワークショップを通じて保育の質の向上に寄与する。
2022年からは、阪神梅田本店「ママそら」講師として「0歳からの体幹育て講座」を担当。2025年、共著「子どもたちの未来は、関わる大人で変わる~MANA部屋プロたちからのススメvol.1」を共著で出版。


















