子育て中のママや、幼稚園・保育園の先生方が抱える共通のお悩みの種、それはお子さんの『姿勢』です。
姿勢の悪さの多くは、単に筋力がないだけでなく、体の傾きを察知するバランス感覚の未発達と深く関係しています。
そして、この大切なバランス感覚の土台は、なんと乳児期に発達するものです。
そこで、忙しい日常の中でも取り入れやすい、いつものお着替えやお世話の時間が、そのまま体幹トレーニングになる、手軽で楽しいエクササイズ『いもむし』をご紹介します!
コラム「おむつ替えしながら体幹を鍛える『もちつき』で遊ぼう!」では、おむつ替えしながらできる、股関節を強くするエクササイズも紹介していますので、合わせてご覧くださいね。
姿勢の良さは「寝返り」がカギ
良い姿勢とは、体が自然に『真ん中』を保ち続けられる状態です。この『真ん中を保つ力』こそがバランス感覚であり、体の傾きを察知するセンサーのようなものです。そして、このセンサーは、なんと乳児期にその土台が発達します。
この大切な『真ん中の感覚』は、実は赤ちゃんの『寝返り』の動きで獲得するんです。左右バランスよく転がることで、お子さんは自分の体の中心を認識します。この真ん中の感覚こそが、安定したバランス能力を生み出す『正中軸(せいちゅうじく)』となり、将来の良い姿勢につながります。
運動発達において、体の真ん中を感じる『正中軸』の獲得は、この後の座る・立つ・歩くといった、すべての動きの土台になります。
大切な0歳からの時期に、ぜひ親子で転がる遊びをやってみましょう!
お着替えに『横向き姿勢』をプラスするだけでも◎

「正しい姿勢を手助けしてあげたいけど、色々やるのは難しいな」という方は、毎日のお着替え中にほんの少し工夫をするだけで、姿勢を手助けすることもできます。
寝返り期の赤ちゃんがお着換えする時には、体を真横に倒す『横向き姿勢』で袖を通してみましょう。横向き姿勢は、片側の体幹を使い、正中軸を感じる練習になります。この動作を取り入れるだけで、お着替えの時間がそのまま寝返りトレーニングになり、生活の中でも自然に『真ん中』をインプットできますよ!
わらべうたに合わせてやってみよう!『いもむし』の遊び方
『真ん中の感覚』を育てる、WARAリズムの『いもむし』で楽しく遊んでみましょう。
遊び方の手順
- 赤ちゃんを仰向けに寝かせて両手足を中心に集める。
- 丸くなった姿勢のまま、からだを90度に傾けて体側(脇腹)を床につける。
- ゆっくりとからだを真ん中に戻す。
- 反対側にからだを90度に傾けて、体側(脇腹)を床につける。
- ゆっくりとからだを真ん中に戻す。
ポイント
・お尻を床から持ち上げる姿勢(ボトムアップ)で体幹が鍛えられます。
・横向きになる時は、お母さんと目を合わせて一緒に動いてみましょう。
・横向けになるたびに体幹が鍛えられるので、バランス感覚の発達につながる寝返りの成功率も上がります。
「いもむし」はこんな時におすすめ
・寝返り準備を始めた赤ちゃんに
・向き癖が強い
・背中を反らすことが多い
・片側だけの寝返りになっている
・姿勢が悪いのが気になる
【動画】『いもむし』
動画を参考に、わらべうたのリズムに合わせて、毎日のふれあい遊びに取り入れてみてくださいね。

落田 順子/Junko Ochida
近年は、保育現場への普及にも尽力し、保育園や保育士会での研修のほか、保育士養成大学での学生向けワークショップを通じて保育の質の向上に寄与する。
2022年からは、阪神梅田本店「ママそら」講師として「0歳からの体幹育て講座」を担当。2025年、共著「子どもたちの未来は、関わる大人で変わる~MANA部屋プロたちからのススメvol.1」を共著で出版。


















