このコラムでは、「化学物質の香りがもたらす私たちの心と身体への影響」についてお話しております。
ちなみに、コラム記事「あなたのなかの『想い出の香り』は何ですか?」で香りと記憶が深くつながっていることをにて、お伝えさせていただいていますが、あなたの宝物の香りは見つかりましたか?
気になる方は是非読んでみてくださいね!
決してあなたは一人じゃないと感じていただけるかと思います。
化学物質の香りがもたらす私たちの心と身体への影響
あなたは『香害(こうがい)』という言葉をご存じでしょうか?
スメルハラスメントという言葉も生まれるほど、不快な臭いによる広範囲での香りの害のことを言います。
私たちの暮らしの周りには、柔軟剤、消臭スプレー、芳香剤、制汗剤など、一見いい香りと感じられる、強い合成香料で出来た香りに溢れている結果、『化学物質過敏症』という深刻な病気にかかる人もいらっしゃいます。
強い化学物質の香りにより、頭痛、めまい、眼や鼻へのツンとくる刺激、吐き気、だるさなどの不快感を訴える方が増えています。
化学物質の香りがもたらす症状例
- 飲食店で、強烈な香水をつけた女性がスッと横を通っただけで、食事が途端に不味く感じられた経験はありませんか?
- エレベーターで一緒なった、出来る営業マン的な男性のコロンや整髪料の匂いがきつ過ぎて、むせたことはありませんか?
- 道端ですれ違ったご婦人の服から香る柔軟剤や香水の香りが50メートルくらい離れても、頭がくらくらするほど残っていることはありませんか?
- 化粧室に置いてある芳香剤の香りに頭がくらくらしたことはありませんか?
実は、柔軟剤などに入っている香り成分は、『アロマ』ではありません。どこにでも売っているような、トイレや玄関に置く芳香剤も、アロマではありません。
『におい=アロマ』ではないのです。
大切なあなたとお子さんだからこそ、良質なアロマを
子ども達、特に赤ちゃんはとても嗅覚が敏感です。
また、産後のお母様の身体も敏感になっています。
また前回のコラムでお話した通り、嗅覚は脳に直結している大切な器官でもあります。
だからこそ、香りのするものであればなんでも良い、ではなく、ぜひ自然のアロマ(香り)を日常に取り入れてみてくださいね。
そして今度はあなたが、お子さんにとって宝物のような想い出の記憶を創ってあげてください。
自然のアロマの例
- 旬のフルーツや草花の香り
- お味噌汁の香り
- 炊き立てご飯の香り
- 朝の淹れたてのコーヒーの香り
- 朝窓を開けた時に入ってくる新鮮な朝の始まりの香り
- 雨上がりの浄化されたような清々しい香り
私たちの日常のなかに、自然の香りが溢れています。
ぜひ自然のアロマを感じてみてくださいね。
次回コラムでは、それぞれのシーンでおすすめのアロマオイルについてお伝えしますので、お楽しみに。
高木 理々/Riri Takaki
フランス式アロマ「biossentiel」 技術講師 ・ReBorn(再生)サロン事業&スクール事業 代表 ・認知症予防サポート協会
2度の重度の鬱病を克服した経験から 「人はいつでも生まれ変わることが出来る」をコンセプトに ReBorn(再生)という名で、サロンを開業して10年。フランス式アロマの先駆的ブランドbiossentielを研究し独自のトリートメントを開発。 全国に技術を広める活動を行っている。
●Reborn Blog
●高木理々Instagram