忙しいワーキングマザーだからこそ知ってほしい『絵本の時間』/絵本専門士の「えほんの扉」Vol.4

本を読む親子 育児

親子時間をもっと豊かにする絵本についてのコラムを4回に分けてお届けしています。

第1回目『絵本ってなぁに?』では、そもそも絵本とは何か、その役割と魅力を、そして第2回目は0・1・2歳のおすすめ『赤ちゃん絵本』の特徴について、第3回目は『3・4・5歳~就学児の絵本について』お伝えしました。

最終回は『働くお母さんと絵本について』またおすすめの絵本についてお伝えします!

 

子育てママでも仕事ができる

絵本の時間はコミュニケーションの時間

これは、以前からお世話になっている50代の女性アナウンサーからうかがった話です。

彼女は子育て真っ最中のときは多忙を極めていましたが、夜8時半から「絵本を読む」時間をしっかり確保し、どんなに疲れていても一緒に絵本を読む習慣をつけたそうです。

すると学童期に入り絵本を卒業してからは、その時間が学校での出来事やちょっとした悩み事などを話してくれる時間へと変わっていったのだそう。

「どんなに忙しくても『この時間はママは僕の話を聞いてくれる!』と思ったのではないでしょうか」と話されていました。

まさに信頼関係を育み、コミュニケーションを取れる時間への種まき。絵本を読む時間が親子にとってそういう特別なひとときになるといいなあと感じたエピソードでした。ハートが描かれた紙とクレヨン

 

「仕事」をキーワードにした、おすすめの絵本

そこで今回は「仕事」をキーワードにした絵本をご紹介します。

いろいろなお仕事が登場する絵本

いろいろな職業が登場する絵本は「働く」ということを自然とおはなしの中で伝えてくれます。

『くまさん』シリーズではいろいろな職業で汗を流すくまさんの奮闘ぶりを低年齢から楽しむことができます。

せきたんやのくまさん フィービ・ウォージントン(作・絵) セルビ・ウォージントン(作・絵) 石井 桃子(訳) 福音館書店

 

子どもが自分に引き寄せて感じられる絵本

保育園のお迎えをテーマに扱っている『あのね あのね』はワーママからの人気が高い一冊。

我が家でも「きょう、保育園でね」と園生活のことを話してくれるようになりました。

あのねあのね  えがしらみちこ(作) あかね書房

 

ママが子どもの頃に好きだった絵本

ロングセラーの絵本の中には、ママが子どもの頃に読んでもらったなつかしい作品もあるかもしれません。

時を経て絵本に出逢い直すと新たな発見もあるでしょう。

ぜひ「この本、お母さんも小さい頃に読んだんたよ」という一言を添えて、子どもたちと思い出を共有してみてください。絵本を読む親子

 

それぞれのペースで大丈夫!

とはいえ現役ワーママの皆さんからは「本を読むのは苦手」「園で先生が読んでくださるのにおまかせ」などの声もよく聞きます。

筆者もフルタイムで働いていて、帰宅後は毎日が時間との闘いです。もし体力的にも精神的にも余裕がないのであれば、無理に読む必要はありません

「読まなくちゃ!」とピリピリイライラしながらページをめくることが、本当に親子にとって楽しい絵本の時間になるか考えてみましょう。

休みの前日など週に1度でもママが読みたいと思えるとき、リラックスした気持ちで子どもと絵本に向き合うほうが、毎日義務的に読んで聞かされるより、子どもにとっても親にとっても楽しいひとときになると思います。

ご家庭ごとに違って大丈夫。それぞれのペースで絵本を読む時間を楽しんでみてください

絵本を読む親子

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柴田香さん

柴田 香/Kaori Shibata

子育て中の親子にとって、もっと気楽に楽しみながら絵本とつきあっていけるヒントになればと思います。
【プロフィール】
会社員/絵本専門士/NPOふくおか子どものこころサポート研究所
1978 年、熊本県生まれ。大学卒業後、地方放送局にてテレビ・ラジオの制作に携わったのち、結婚を機に退職。図書館司書としてキャリアを重ね、独立行政法人国立青少年教育振興機構認定 絵本専門士として福岡市初の認定を受ける。現在は会社員として勤務しながら主に九州エリアを中心に、未就学児とその保護者向けの絵本講座やイベント、選書、記事執筆などの活動を続ける。8歳男児・6歳女児の 2 児の現役ママ。

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