離乳食前から始める『お口育て』/噛んで食べる子を育てる食育 Vol.2

離乳食を食べる赤ちゃん 教育

子どもの食事のお悩みで、「お肉を食べてくれない」「偏食で困っている」「葉物野菜を食べない」などはありませんか?

子どもの好き嫌いや偏食が「噛むこと」と関係している場合があります。
※噛むことについては、別のコラムで「噛むこと」が子どもの成長においてどんなメリットがあるのかお伝えしています。

このコラムでは『噛むためのお口育てはいつから?どんなふうに?』についてお伝えします!

 

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噛むための『お口育て』は0歳から!

「ご飯を丸のみしてしまいます」「あまり噛んでくれません」「お肉を食べてくれません」など…。少しずつ固形のものが食べられるようになってくる時期に離乳食の悩みをよく聞きます。

「離乳食が始まったら、噛んで食べるための練習を…」と思っている方もいるかもしれませんが、実は離乳食を始める前から大切なことがあります。

 

食事だけではない! お口が育つポイント

1)授乳の仕方

赤ちゃんがおっぱいを飲む時期からお口育ては始まっています

赤ちゃんが乳首に吸い付こうとするタイミングに合わせて、唇をアヒルの口のような形でおっぱいの乳輪部までしっかり密着した状態で吸い付かせることです。浅くくわえてしまうと、お母さんは乳首トラブルの原因になることも…。授乳イラスト

上手に吸い付くことができると、赤ちゃんは舌と上あごをしっかり使って母乳を飲むことができます。そうすると舌とお口周りの筋肉や顎が発達し、よく噛んで食べるお口育ての土台ができますよ。

 

2)体の発達と抱っこの仕方

人の背骨は、しなやかなS字カーブになっています。そのおかげで重い頭を支えたり、バランスをとってまっすぐ立ったりすることができます。

生まれたばかりの赤ちゃんの背骨はお腹の中にいた状態のようにまるくCカーブを描いており、その後うつ伏せ、ズリバイ、ハイハイ、お座りと発達していく中で、だんだんとS字カーブに近づいてきて背骨のしなりが出てきます。
この体の成長や使い方が、お口の発達とも関係しているのです。

抱っこのとき赤ちゃんの頭が後ろにのけぞった状態になってしまうと、お口がぽかんと開いて口呼吸になりやすい姿勢になってしまいます。

抱っこ紐を使う際は

  1. 赤ちゃんのおでこにキスができる高さにベルトで調整する
  2. 足はM字、背中はCカーブになるように姿勢を整える

ように気を付けてみましょう。抱っこイラスト

うつ伏せやズリバイ、ハイハイなどを積極的に遊びに取り入れ、よく運動することも「噛んで食べる」ことに繋がります。

 

3)離乳食の食べさせ方

離乳食を開始してから、お母さんに意識してほしいのが食べさせ方。ポイントは『量』と『スプーンの運び方』です。

離乳食をスプーンの先1/3ほどの量をのせて、赤ちゃんの下唇に軽くトントンと触れます。口を開けたらスプーンを下唇に置き、口を閉じたら、スプーンを水平に引き抜きます。注意したいのは、スプーン山盛りにのせた離乳食を、口の中の奥まで入れることや、上唇にこすりつけるように食べさせることです。離乳食を食べる子ども

食事中にお茶やお汁で流し込むのも避けましょう。水分補給の仕方としては、ストローよりも先にコップ飲みから練習すると、唇を閉じてすするように促すことができます。コップ飲みの練習としてまずは、大人用の大きめスプーンを唇に横にあててすするという練習から始めてみましょう。

良くない食べ方の習慣が、丸飲みや、口呼吸、歯並びの悪さなどに影響しますので、お口の発達を促して、お子さんの食べる力を引き出すサポートをしてあげたいですね。

 

4)食事環境を整える

しっかり噛んで食べるためには、『食べる姿勢』が大切です。

  1. 足裏が床や台にしっかり着くこと
  2. 背中は後ろにもたれず、やや前傾姿勢になること
  3. テーブルとイスが子どもに合った高さになるよう調整すること

を気を付けてみましょう。子ども椅子に座る子ども

姿勢が安定すると、食事に集中でき噛むためのあごの力や舌の動きが身に付きます。

まだ一人座りが上手にできない時期に、ベビーソファーなどに座らせて食べさせることはおすすめできません。お子さんが無理な姿勢になり、負担が大きくなったり、うまく飲み込むことが難しくなったりしてしまいます。
離乳食を食べる子ども

腰が安定しないうちは、大人が抱っこで体を支えて食べさせてあげましょう。または、体を安定できる座面に、タオルなどで腰や背中を支えて調整するなどの工夫が必要です。
成長に合わせて、見直していきましょう。

 

5)体の発達に合わせた食事

同じ月齢の子の食事について離乳食の本やSNSなどを参考にする方も多いのではないでしょうか?でも同じようにしても、わが子がその通りに進まないと、焦ったり、悩んでしまうこともありますよね。大切なのは、月齢ではなく、目の前のお子さんの発達を見てあげることです。

お口から出す、食べないなどは、もしかしたら、発達に合っていない、まだ食べられないというサインかもしれません。お子さんのペースに合わせて、食事形態を見直していきましょう。離乳食を食べる子ども

離乳食は栄養補給だけが目的ではありませんので、お子さんの五感を大切に、食べたい・食べる力を楽しく育んでいきたいですね。

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上西智佳氏
上西 智佳/Chika Uenishi

管理栄養士/離乳食アドバイザー/幼児食アドバイザー

病院勤務と特定保健指導業務に携わり、延べ2000人以上の栄養サポートを実施。これまでの経験と自身の2人の育児を通して、「生活習慣病予防と、子どもやママ自身の健康をサポートしたい」という思いのもと現在はフリーランスとして活動。行政の離乳食教室、オンライン離乳食・幼児食講座や子どものアレルギー対応・米粉のおやつレッスンなどを開催。

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