幼児食って何? 注意点と知られざる役割/幼児食インストラクターに聞く幼児食 Vol. 1

幼児食 育児

離乳食の後はどうすればいいかご存知ですか? 離乳食の情報はたくさんあるけれど、その後を教えてくれる本や記事は少ないですね。

離乳食が完了しても、すぐに大人と同じものを食べられるわけではありません。離乳食の後は、幼児食が始まります。

幼児食って?から、幼児食のお悩み解決、幼児食と歯とお口に気になること、幼児食と自己肯定感&算数の関係まで、幼児食インストラクターである私・大沢有貴子が4回にわたり紹介します。

第1回目のテーマは、「幼児食って? 注意点と知られざる役割」です。

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幼児食って? 注意点と知られざる役割

幼児食は大人の食事となにが違うの?

幼児食とは、子どもが形のある食べ物をかみつぶすことができるようになって、エネルギーや栄養素の大部分を母乳やミルクではなく、食べ物からとれるようになった時から始まります。
ある日突然幼児食に切り替わるのではなく、離乳食完了期と重なりながら徐々にスタートしていると考えてください。

この頃は、乳歯がすべて生えていません。個人差が大きいですが、全ての乳歯が生えそろう頃は3歳半前後といわれています。

20本の乳歯全てが生えても大人の歯より本数が少ない上に、子どものあごは成長の途中のため、子どもは大人と同じようには噛むことはできません。

 

大人と同じように噛めるのは高校生になってから!?

実は大人と同じように噛めるようになるのは16歳頃、高校生になってからです。
大人の噛む力を100%とすると、10歳・小学4年生頃にようやく75%の力となります。小学校入学前の6歳の頃は、まだ40%しかありませんから、幼児食には食材の硬さへの配慮が必要です。

恥ずかしながら、私の失敗談を紹介します。これはまだ幼児食アドバイザーの勉強を始める前のことです。

わが子がいつまでたっても食べ物を口の中に入れたままなので、「早く噛んで、もぐもぐごっくんしなさい」と何度も何度も叱ってしまいました。硬くて噛み疲れてしまっていたんだなと、ようやく今になり気づき、わが子に申し訳なく思っています。子ども 幼児食

 

幼児食では『味付け』に要注意!

大人と違うのは、噛む力だけではありません。子どもは消化機能も発達の途中なので、味つけにも注意が必要です。3歳までは大人の1/3程度、6歳までは大人の1/2程度の味つけにしましょう。

だしや牛乳で薄めれば、子どもの食事の味付けを簡単に薄めることができます。子どもの食事をつくった後に、大人用の味付けにするには、辛さ、香り、酸味を足すのがお勧めです。

そもそも、日本人は塩分の摂り過ぎが問題視されていますから、大人が子どもに合わせると考えて、大人の味付けを薄くしてみてはいかがでしょうか。
だしをしっかりきかせると、大人も薄味で十分に満足できますよ。

6歳を過ぎて幼児食が完了しても、親子で薄味を楽しみましょう。調味料

 

幼児食は、子どもの学習と自立を後押し

幼児食を食べることは、それまでの栄養をとる方法とは大きく変化しています。

まず、ママのお腹のなかにいた頃を振り返ってみましょう。胎児は栄養も酸素も一緒にママのへその緒を通して、何もせずに得ることができました。

出産を経て誕生したら、母乳・ミルクを哺乳して栄養を得ます。哺乳は誰かに教えてもらうわけではなく、本能で行います。授乳

それに対して、食べること・補食は、技術を学ぶことが必要です。
私たち大人はスマホやテレビを見ながらでも何気なく食べることができますが、食べるって実はとても難しいことなんですよ。食べる子ども

食べることを始めたばかりの離乳食初期は、大人がスプーンで赤ちゃんの口元に運びます。子どもはくちびるで食べものを取り込んで、舌でまとめて飲み込むことを学ばなくてはなりません。準備するママも大変ですが、食べる赤ちゃんも大変だったんですね。

手づかみ食べが始まると、適度な位置に手を運んで、適度な力でつかんで、口の近くの適度な場所に食べ物を運ぶという新しい技術の習得が必要です。スプーンや箸をつかうようになると、道具を操る技術が加わります。

お腹のなかにいたときから考えると、幼児食を一人で食べられるようになることはたくさんのことを学んで大きく成長した結果といえます。

 

幼児食で変わる ママと子どもの位置関係

また幼児食になることで、ママと子どもの位置関係も大きく変わります。

ママのお腹の中にいた頃は、文字通り母子一体でした。誕生した後は、母乳でも哺乳瓶をつかっても、まるで母子一体のように子どもをしっかり抱きしめます。

離乳食が始まると、一さじずつ与えるときので、ママが子ども目の前に座ります。

やがて手づかみ食べが始まり、ママと子どもの間にテーブルが置かれます。たったテーブル一つ分の距離ですが、胎内から始まって、授乳、離乳食と徐々にママから離れて、一人で食べることは自立の大きな一歩といえるのです。

幼児食

 

『幼児食』について、どのようなものか大まかなイメージをいただけましたか?

このように幼児食は硬さや味付けに注意が必要なもので、大人の食事とは違います。更には幼児食は子どもの成長のために必要なだけではなくて、学習と自立を後押しする役割もあります。

そんな大切な幼児食、毎日のことですから楽しい時間にしたいですよね!

そこで次回は、幼児食のお悩みの解決法(ただいま執筆中)を紹介します。お楽しみに!

大沢 有貴子さん
大沢 有貴子/Yukiko Ohsawa

幼児食インストラクター・食育アドバイザー・食生活アドバイザー・くつえらびアドバイザー

ママが赤ちゃん、子どもと一緒に参加できる講座で、幼児食について2017年からお伝えしています。また、家庭学習サポート専門家として教育・受験情報を発信中。幼児食講座でも、家庭学習の視点を取り入れながら、食事の時間が楽しくラクになるヒントを紹介しています。幼児食も、家庭学習も、ママの不安に寄り添うアドバイスを目指しています。
大沢 有貴子 公式HP / twitter

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