シングルマザーの皆さん、子育ての喜びと同時に、お金の管理や将来の経済的不安に直面していませんか?
本コラムでは、シングルマザーのお金事情について5回に分けてお伝えします。第1回目の今回は、個人事業主という働き方に焦点を当て、その可能性と魅力についてご紹介します。
目次
シングルマザー家庭特有の経済的課題がデメリットになりうる
シングルマザー家庭が直面する経済的課題は、決して軽視できません。共働き家庭と比較すると、収入が約半分になることも珍しくありません。
しかし、子育てにかかる費用は共働き家庭と変わらず、むしろ一人で担う分、様々な面でのサポートが必要になることもあります。
仕事と子育ての両立の難しさ
シングルマザーの方々は、「十分な収入を得たい」という願いと「子どもと質の高い時間を過ごしたい」という思いの間で葛藤することが多いのではないでしょうか。
限られた時間の中で、仕事と子育ての両立を図りながら、安定した収入を確保することは大きな課題です。
将来への経済的不安
子どもの教育費や自身の老後の備えなど、長期的な視点での経済計画も重要です。
しかし、日々の生活に精一杯で、将来への投資まで手が回らないという現実も多くの方が直面している問題です。
柔軟な働き方の必要性
子どもの急な病気や学校行事など、予期せぬ事態に対応できる柔軟な働き方が求められます。しかし、従来の雇用形態ではこうしたニーズに応えることが難しい場合も多いのが現状です。
こうした課題に直面しながら、「どうすれば安定した収入を得ながら、子どもとの時間も大切にできるのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。
シングルマザー個人事業主という働き方のメリット
ここで注目したいのが、個人事業主という働き方です。この選択肢は、シングルマザーの皆さんが直面する多くの課題に対する解決策となる可能性を秘めています。
収入アップの可能性
個人事業主の最大の魅力は、努力が直接的に収入に反映されることです。
会社員の場合、残業や休日出勤で収入を増やすこともできますが、子育てをしているとその時間を捻出することも難しいのではないでしょうか。個人事業主の場合は、限られた業務時間の中でも自分の裁量で収入を増やすことが可能です。
また、家でできる仕事であれば、隙間時間を活用することもできます。例えば、子どもが就寝した後の2時間を有効活用することで、追加の収入を得ることができます。「子どものためにもっと稼ぎたい」という思いを、即座に行動に移せるのです。
柔軟な働き方の実現
個人事業主として働くことで、子どもの成長段階に合わせて働き方を調整することが可能になります。
乳児期は短時間勤務、幼稚園入園後は徐々に仕事時間を増やす、小学校入学後はさらにフルタイムに近づけるなど、ライフステージに応じた柔軟な働き方を自ら設計できるのです。
時間の有効活用
子育てと仕事の両立において、時間管理は非常に重要です。個人事業主として働くことで、自分のペースで仕事をすることが可能になります。
子どもの学校時間中に集中して仕事をこなしたり、夜間に少し作業を行ったりと、自分に最適なリズムで働くことができます。
スキルアップの機会
個人事業主として働くことは、新たなスキルを習得する絶好の機会にもなります。
例えば、ウェブデザイン、ライティング、コンサルティングなど、自身の得意分野を活かした仕事を選択することで、さらなるスキルアップにつながります。これは将来のキャリア形成にも大きく寄与するでしょう。
ネットワークの拡大
個人事業主として活動することで、多様な人々とのつながりが生まれます。クライアントや同業者との出会いは、新たな仕事の機会や有益な情報交換の場となります。
また、子育て以外の話題で大人と交流することは、精神的な充足感をもたらす重要な要素となるのです。
個人事業主としてのスタート
個人事業主という選択肢に興味を持たれた方も多いのではないかと思います。それでは、具体的にどのようにスタートすればよいのでしょうか。
自身の強みの発見
まずは、自分の得意分野や興味のある領域を明確にすることから始めましょう。
料理のスキル、子育ての経験、前職での経験など、どんな小さなことでも、それが仕事につながるヒントとなる可能性があります。
段階的なアプローチ
いきなり大規模な事業を始める必要はありません。子どもの昼寝時間を利用して、小規模な仕事から始めてみるのも一つの方法です。
例えば、業務委託でのデータ入力や営業代行など、限られた時間でも対応可能な仕事から挑戦してみましょう。
サポート体制の活用
一人で抱え込まず、同じ立場の方々とのコミュニティに参加したり、行政のサポート制度を利用したりすることも検討しましょう。
周囲のサポートを得ることで、精神的な負担も軽減されます。
新たな可能性への第一歩
個人事業主という選択肢は、単なる収入源としてだけでなく、自己実現と子育ての両立を叶えるための道筋となる可能性を秘めています。確かに、新しいことを始めるには勇気が必要です。しかし、シングルマザーとしての経験は、すでに大きな勇気と強さの証なのです。
個人事業主として働くことは、経済的な安定を目指すだけでなく、自身の可能性を広げ、子どもと共に成長していく素晴らしい機会となるでしょう。
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三好夏枝/Natsue Miyoshi
大阪経営クリニック株式会社 代表取締役
メーカー勤務の傍ら、結婚・出産後の働き方と資産形成に不安を感じ、個人事業主として不動産の大家業を開始して、資産形成に着手。
その後、大阪経営クリニック株式会社を設立し、個人事業主や小規模事業者の売上アップ支援、ライティング業を軸に活動。「自分らしく輝く大人」を増やすことで、子どもたちが「大人になって働くことは楽しい」と将来に希望が持てる地域・社会づくりを目指している。