このコラムでは豊かなアロマを持つ『植物』にスポットを当て、植物を感じることによって、あなたの『今』と『新しい』自分の発見のヒントをお伝えします。
アロマは決してアロマオイルの事だけを指すのではありません。
日常に溢れている自然の香りもアロマです。
このコラムシリーズでは、日々の暮らしを彩るアロマ(香り)を感じるきっかけになるようなヒントをお渡ししています。過去コラムもぜひ参考にしていただけますと幸いです。
『今』と『新しい』自分を知る
時に新しいことに出会い、それと向き合ってみると、新しい自分に出逢えます。
そんな時、こんな感覚や気持ちを味わったことはないですか?
- ギューッと頭が締め付けられるような感覚
- 心がざわざわするような落ち着かない感覚
- もしかしたら「場違いかも」と感じ心がソワソワする
- 自然に背筋がピンと伸びるような心地良い緊張感を感じる
あなただけでなく、もしかするとお子さんにそういった様子が見えることもあるかも知れませんね。
不安に感じてしまうこともあるかも知れませんが、こういった感覚を味わうことは、『今の自分』を知る上でとても大切なことだと思うのです。
植物を感じ、対話する
そんな感情がやってきた時、ぜひしてみて欲しいことがあります。
お花や植物の香りを嗅いだり、木に触れてみてください。
その時あなたの気持ちや身体の感覚、感情はどんな感じでしょうか?
さらに頭ではなく心の中で、植物と『対話』をしてみましょう。感覚を研ぎ澄ませて、「君はどうなりたい」って植物に心の中で話しかけてみてください。
お子さんと一緒にやってみてもいいですね。
いかがでしたか?
そうすることで、あなたの心と『対話』するきっかけとなることかと思います。きっと本当のあなたと出逢うことができ、出逢う人や人生が変わってくることでしょう。
植物と向き合うことで自分を知る
以前、ご縁をいただき伺った生け花教室で、次のようにいただいた先生のお言葉が本当に素敵で、心に響いたのでここに記させていただきますね。
植物と向き合うことで、自分の心の在り方を知り整える。
心が整うと、どう表現されたいのか、植物たちが語り掛けてくる。
お花を生ける時の余白の部分は、観る方へ心の余白を与えることになる。
なんて素敵なお言葉であり、植物たちや人の心と丁寧に向き合ってらっしゃる方なのだろうと感激しました。
そして背筋の伸びる思いの中、自分がその植物たちをどうしたいかよりも、植物たちがどう表現されたいのかそのイメージが伝わってくるという、とても不思議な感覚を私もその際に体験しました。
小さなチャレンジが『新しい』自分への扉
いつもの落ち着く空間で、気の置けない人たちとのひと時は、穏やかな気持ちにさせてくれますね。
心地よい気持ちで生きていくのに欠かせない時間です。
ただ時には、
- いつもと違う道を通ってみる
- ずっと気になっていたハーブティーを飲んでみる
- 気後れするような場所でアフタヌーンティーセットを頼んでみる
- 自分のために花束を買ってみる
- 窓辺に置く観葉植物を観に出掛ける
そんないつもと違う経験を選択することで発見があり、新しい自分に出逢うことができます。
その時に感じる感情や感覚を味わってみて下さい。
今回のコラムの中では、『アロマ』という文字は書いていません。
ですが、気づいていただけたでしょうか?
同じく自然を全身で感じることには変わりないのです。
いつもと違う空間に敢えて身を置き、植物たちと『対話』することで心が整い、自分の心の在り方を知り、さらには今まで出逢うことがなかったことが始まるきっかけとなるのです。
だから人生は面白いと思うのです。
高木 理々/Riri Takaki
フランス式アロマ「biossentiel」 技術講師 ・ReBorn(再生)サロン事業&スクール事業 代表 ・認知症予防サポート協会
2度の重度の鬱病を克服した経験から 「人はいつでも生まれ変わることが出来る」をコンセプトに ReBorn(再生)という名で、サロンを開業して10年。フランス式アロマの先駆的ブランドbiossentielを研究し独自のトリートメントを開発。 全国に技術を広める活動を行っている。
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