夫を仕事に送り出し、子どもを幼稚園や学校に送り出す。それから料理して、洗濯して、掃除して、また料理して…同じ事を繰り返す毎日。それ以外のことといえば月に一度、ママ友とのランチくらい…。
独身時代はあんなに楽しく仕事をしていたのに、今では引きこもりの専業主婦。SNSを開けば、華々しく活躍している同級生や同期が見える。
自分自身が惨めに感じたり「この生活から抜け出したい…」と思ったりしたことはありませんか?
誰しもが悩む、育児と仕事との両立や出産・育児中の働き方。現役ママのキャリアコンサルタントから選択肢や可能性を広げるコラムをお届けします!
単調な日常から抜け出したい…!
代り映えのない生活に新しい刺激が欲しい。社会復帰したい。
でも「子どもが小さいのに仕事を始められるかな」「ブランクができてしまったから働く自信がない」と不安を抱える方は多いですね。
「育児も100%できている状態ではないのに大丈夫かな?」と思うこともあるかもしれません。でも大丈夫です!
子どもは成長するとともに、親の手から離れて行きます。家族や子どもだけではなく「自分が」どうしたいのかに目を向けてみましょう。
会社員以外も視野に! 『個人事業主』という働き方
正社員への就職は難易度が高い。レジ打ちのパートだと物足りない。何か特別な資格やスキルがあるわけじゃない。
それでも何かの仕事をしたい!そんな方へご提案したいのが個人事業主(フリーランス)です。
会社員でもなく、パート・アルバイトでもなく「個人で働く」とはどんな働き方でしょうか。
個人で働く= 起業だと考えてる方も少なくありません。起業とは、自らが作った新しいサービス・商品を売ること。新しいアイディアを思いつくのは容易な事ではありません。また、その営業も平坦な道ではありません。
今回ご紹介するのは起業よりハードルが低いのでご安心を。
個人事業主として『業務委託』契約を結ぶ
起業しなくても、会社員じゃなくても、パート・アルバイトでなくても、挑戦できる仕事。それは個人事業主として、業務委託のお仕事を請け負うことです。
業務委託とは、企業から依頼された仕事を一個人として行うことです。正社員のように「週40時間働く」などの拘束時間の規定はありません。
業務委託の仕事では、企業が持っている既存の商品・サービスを扱います。そのため、起業のように新しい商品・サービスを生み出す必要もありません。場合によっては仕事を依頼する企業がノウハウを教えてくれます。
個人事業主として働くために最も大切なこと
個人事業主として一番大切なのは「約束・締切を守ること」です。
「そんな単純なこと…?」という声が聞こえてきそうです。ですが「約束を守る」という本当に単純なことがとても大切なのです。
筆者は以前、会社員として働いていましたが、第2子が1歳の頃に退職し4年ほど個人事業主として働いています。
その中で、約束や締切を守らない人は信用されない=「安心して仕事を任せられる相手ではない」と感じています。
ビジネスは信用で成り立っています。「約束・締め切りを守る」という小さな信用を積み重ねる。目の前のお客様や事柄に対して真摯に対応する。これができる方であれば、個人事業の仕事を始めることができます。
起業家のようなアイディアがなくても、会社員のように長時間勤務できなくても大丈夫。
同じことを繰り返す日常から抜け出したい。空いてる時間に少しでも仕事をしたい。仕事を通して自分の時間を取り戻したい。
こんなママこそ、個人事業主になることを検討してもらいたいです。
まとめ
いかがでしたか?起業家のような経営的センスは不要、会社員のような時間拘束がない個人事業主という働き方。
このコラムでは計5回にわたって、育児と仕事の両立に悩んだ現役ママ兼キャリアコンサルタントの筆者が、ブランクをどう乗り越えていくか、これまでの自分の経験やスキルをどう活かしていくかなどをお伝えしていきます!
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(文)川口 香織/Kaori Kawaguchi
1987年生まれ、東京都の下町出身。高校~大学院 6 年間の英国留学により、イギリスかぶれの江戸っ子となる。大学卒業後は 8 年間、外資系 IT 企業でカスタマーサポート・ユーザーサポート・法人営業などを担当。現在は独立し、キャリアコンサルタント・理系ファッションアドバイザー・講師・ライターとして幅広く活動中。三姉妹(8 歳・6 歳・0 歳)の母親でもある。趣味は着物、古代ローマ史、パズルゲーム。
著書:「類は友を呼ぶが異類はチャンスを呼ぶ: 目の前のチャンスを手に入れた私たち」「中学受験の闇(https://amzn.asia/d/7IWq2ud)」など