あなたはどんなとき薬局へ行きますか?
薬がほしいとき。お医者さんから処方せんがでたとき。薬局は「処方せんと引き換えに薬をもらう場所」と思っている方がほとんどかもしれません。
でも、実は処方せんがなくても薬局に相談できることがあります!
例えば「夜、子どもが発熱したけど病院が開いていない…どうしよう…」「去年もらった解熱剤、これって飲んで大丈夫?」「病院でタバコをやめるように言われたけど、なんでだろう?」など。
このコラムではあまり知られていない薬局や薬剤師との関わり方をお伝えしていきます!
処方せんがなくても薬が買えたり、時間外でも相談できたりする薬局があります
夜中に子どもが急に発熱したとき、あなたはどうしますか?
「とても辛そうだし、熱も高い。もう病院はやってない..。どうしよう」と、焦ってしまいますね。パートナーや両親、ママ友に相談したり、近くのドラッグストアで薬を探したりする方がほとんどなのではないでしょうか。
最近はスマホで病気について検索する方も多いと思います。ウェブ検索では様々な情報がすぐに出てきますが、正しい情報かどうかの判断は難しいです。緊急時の子どもを目の前にした状況ではなおさらです。
自分の風邪なら「寝たら治るか」で済ませることができても、子どものことになると「早く治してあげたい」とか「大きな病気だったらどうしよう」と不安になってしまいますね。
そういったときは町の薬局を頼ってみてください。あまり知られていないのですが、営業時間外でも相談に乗ってくれる薬局は結構あります。
時間外の相談はメールや公式LINEなどで受け付けています。薬局のホームページから確認してみましょう。
健康相談にもぜひ薬局を活用してください!
例えば、パートナーや両親から「検診の結果、血糖値が高いと言われてしまった」「病院で減量するように言われたけど、どうしたいいんだろう」なんて相談されたことないですか?食事制限をするにしても、わざわざ別で料理をするなんて大変だし…と悩んでしまいますよね。
そんなときも、薬局に相談してみましょう。なぜなら薬局は『情報の集積地』だからです。
薬局には毎日、様々な患者が訪れます。その中でも糖尿病・高血圧・肥満といった、いわゆる生活習慣病に関する相談事は特に多く、薬剤師は薬の説明だけではなくアドバイスもします。
患者は定期的に同じ薬局へ通うので、薬剤師は生活習慣改善の経過や結果をリアルタイムで見ていて多くの成功体・失敗体験のデータを持っています。
あなたと同じ悩みを持った人も、きっと薬局に行っているはず。薬剤師はどうしたらいいのか?の答えを出す手助けをしてくれます。
前述したように、メールや公式LINEから問い合わせてもいいですし、ふらっと薬局に立ち寄ってみるのもいいかもしれませんね。
頼りになる『かかりつけ薬剤師』
あなたは『かかりつけ薬剤師』という制度を知っていますか?
かかりつけ薬剤師とは、薬による治療、健康や介護に関することについて豊富な知識と経験を持ち、患者のニーズに沿った提案をする薬剤師のことです。患者が自分で選ぶことができます。
かかりつけ薬剤師は、休日や夜間など薬局の開局時間外でも電話などで薬の使い方や副作用等、お薬に関する相談に応じてくれます。
専門的な知識があるので、患者の症状や状況から、しばらく様子を見たほうがいいのか、すぐに病院に行ったほうがいいのかなどのアドバイスを受けることができます。
あなたの健康を守るチームにかかりつけ薬剤師をぜひ加えてください!
薬局や薬剤師の活用方法のまとめ
薬局は処方せんと引き換えに薬をもらうだけの場所ではなく、日ごろの健康相談や、夜間・緊急時の相談ができる場所です。
筆者は薬剤師ですが、薬局が皆様の生活においてもっと必要とされ『頼られる場所』になればよいと思っています。
(文)
中谷 公紀/Nakatani Masanori
新卒にて大手ドラッグストア勤務の後「一人一人に向き合ってお薬を届けたい」という思いから調剤薬局「つばくろ薬局(小児科・内科・整形外科 門前)」に入職。
来局された患者の生活習慣や併用薬などの情報から最適な医薬品を提案するほか、健康相談や急変時の相談対応などの薬学的専門性を生かした業務にも携わる。
子どもの薬剤師体験などの交流会や地域の勉強会にも参加し、地域の健康増進に積極的に貢献している。「患者様を第一に考える」を念頭に、一人ひとり違うライフスタイル・疾患・背景を考慮し、地域社会に健康と安心を届けることが目標。
・ホームページ:つばくろ薬局