知って安心!赤ちゃんの運動能力を引き出すおうち環境のヒント/おうちで簡単!親子で楽しい! 0歳からの体幹トレーニング vol.4

お役立ちコラム

赤ちゃんの成長って本当に早いですよね。昨日できなかったことが、今日にはできるようになっている。そんな小さな発見の毎日が、きっと子育ての喜びのひとつだと思います。

前回のコラム、「ママ必見!赤ちゃんの体幹が育つ運動発達13のステップ」では、赤ちゃんの体幹がどうやって育っていくのか、その発達過程をお話ししました。

このコラムでは、赤ちゃんの運動能力を引き出すおうちの環境について考えてみましょう。

 

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赤ちゃんがのびのび動ける環境って?

ハイハイをする赤ちゃんとママ

赤ちゃんの運動能力を引き出すために最も大切なことは、「自由に動ける環境」です。「そんなの当たり前じゃない?」と思うかもしれません。でも、実は現代の便利な子育て環境は、赤ちゃんが本来持っている力を発揮しにくい場合があるんです 。それには以下のような原因が考えられます。

  • 便利な育児グッズの充実
  • バリアフリー化した住環境
  • オートマチックな生活スタイル
  • 指先1本で遊べるおもちゃ

便利で整った暮らしの裏側で、赤ちゃんが自分で動き、考えるチャンスが少しずつ減っている場合もあるんです。大人がこのことを知っているか知らないかで、赤ちゃんが育つ環境は大きく変わってきます。

赤ちゃんの「できた」が増える!おうち環境のチェックリスト

そこで今回は、赤ちゃんが自由に体を動かし、体幹をしっかり育めるようなおうち環境をチェックしてみましょう!チェック項目は5つです。

チェック1:固めの床で遊ベていますか?

床で遊ぶ赤ちゃん

赤ちゃんが動きやすい場所は、畳や薄手のジョイントマットなど、ちょっと『固めの床』がポイントです。体が沈んでしまうようなフカフカの布団の上では、赤ちゃんは動きにくいかもしれません。寝返りやハイハイが遅れてしまう要因のひとつには、こうした床環境が関係することもあるんです。赤ちゃんの首がすわったら、ぜひ固めの床で過ごす時間を増やしていきましょう。
もし「なんでも口に入れちゃうし心配…」という方はこんな工夫からはじめてみませんか?

  • 飲み込んでしまいそうな小さいものを、片付ける。
  • 角があって危ない家具には、コーナーガードを付ける。
  • 触ってほしくないものは、赤ちゃんの手が届かない高い場所へ。

すべての危険を完璧に取り除くのは難しいですが、大きなケガにつながるものがないか、安全対策をしてあげてくださいね。

チェック2:自分の体を触って遊んでる?

足と手を噛む赤ちゃん

赤ちゃんは興味のあるものをなんでも口に入れてしまいますよね。実は、赤ちゃんの口は「3Dスキャナー」のようなものなんです。体の大きさ、手足の位置、動かし方がまだ分かっていない赤ちゃんは、手足を舐めて自分の体を立体的に認識していると言われています。自分の体のことが分かれば、どんどん動きたくなるんです。

じーっと手を見つめたり、両手を絡ませたり、足の指を舐めたり、そんな仕草が見られたら運動能力アップの大チャンス!ママは安心してどんどん研究させてあげましょう。

チェック3:動きやすい服装を選んでる?

赤ちゃんの動きやすい服装
可愛い洋服選びは楽しいものですね。でも、指先まで覆われたロンパースやデニムのような硬い生地は動きにくいので、赤ちゃんの動きを制限してしまっていることもあるんです。
そこで、お洋服を選ぶ時は、ぜひこんなポイントを意識してみてくださいね。

  • 裸の時と変わらないくらい、手足が自由に動かせるかな?
  • 体をひねりやすい生地や形かな?
  • サイズは合っているかな?
  • 重ね着しすぎていないかな?

動きやすい生地、形、サイズの服を選んで、赤ちゃんの自由な動きを妨げないようにしてあげたいですね。特にハイハイが始まる頃は、上半身と下半身が分かれたセパレートタイプがおすすめです。

チェック4:段差、斜面、凸凹でハイハイしてる?

ママと遊ぶ赤ちゃん

おうちの中に広いスペースがなくても大丈夫 。少し不安定な場所で遊ばせてあげるのも良い方法です。例えば、こんな遊びも試してみてくださいね。

  • おうちに階段があれば、ママと一緒に上ってみる。
  • 布団を重ねて、山登りごっこ。
  • ママやパパの背中を乗り越えてみる。
  • 椅子やテーブルをトンネルみたいにくぐってみる。
  • 滑り台のような斜面をハイハイで上がる。

こうした遊びは、ハイハイをより力強くし、体幹力やバランス力をぐんぐん伸ばしてくれます。ハイハイが上手になってきたらぜひ挑戦してみてくださいね。

チェック5:育児グッズでの「同じ姿勢」は30分を目安に

育児グッズで遊ぶ赤ちゃん抱っこ紐やバウンサーは、ママの助けになる便利なアイテムですが、使いすぎると赤ちゃんの自由な動きを制限してしまうこともあります 同じ姿勢でいる時間は30分以内を目安に、必要最小限にできると理想的です 長時間使用した後は、体を優しくマッサージしてあげるのもおすすめです 

先の内容をまとめたチェックリストはこちらでので、改めてチェックしてみてくださいね!

おうちの環境チェックリスト

いかがでしたか?

すべて完璧でなくても大丈夫。日々の暮らしの中で、「これならできそう」というヒントがひとつでも見つかれば嬉しいです。特別なことをしなくても、いつものおうちが、赤ちゃんにとって最高の遊び場になりますよ。

次回は、いよいよママと楽しい!おうち体幹トレーニングの方法をご紹介していきますね。

どうぞお楽しみに!

一般社団法人WARAリズム普及委員会 代表理事落田順子
落田 順子/Junko Ochida
一般社団法人WARAリズム普及委員会 代表理事
保育の現場経験を経て、2008年にベビーマッサージ教室を開業。17年にわたり親子教室を運営。活動を続ける中で「ハイハイしない」「よく転ぶ」といった子どもの成長に関する相談を受け、乳児期の運動発達の重要性を強く感じるようになる。2014年、0歳児の体幹育てに着目した独自プログラム「WARAリズム」を共同開発。WARAリズム普及委員会を設立し、子育て支援者を中心に指導者育成に力を注ぐ。現在400名を超えるアドバイザーが全国で活動中。子育て支援センター等の公共施設においても講座が開催され、地域の子育て支援に貢献している。
近年は、保育現場への普及にも尽力し、保育園や保育士会での研修のほか、保育士養成大学での学生向けワークショップを通じて保育の質の向上に寄与する。
2022年からは、阪神梅田本店「ママそら」講師として「0歳からの体幹育て講座」を担当。2025年、共著「子どもたちの未来は、関わる大人で変わる~MANA部屋プロたちからのススメvol.1」を共著で出版。
一般社団法人WARAリズム普及委員会 HP / Instagram

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