かぎ針編み講師・かぎ針編み作家
兵庫県在住。夫・長女6歳・長男7ヶ月の4人家族。
長女を妊娠中に、趣味で編み物を始め「大好きな編み物をもっと知りたい・勉強したい」という気持ちからかぎ針編み講師認定講座を修了。その後講師としての活動をはじめ、1年9ヶ月(長男出産により4ヶ月の休み期間含む)。
目次
趣味で始めた編み物を仕事にするまで
現在、私はかぎ針編み講師・かぎ針編み作家として活動しています。
そんな私ですが現在6歳になる長女を出産後、初めは働く予定ではなく、編み物は長女の妊娠中に趣味で始めたものでした。2年前に日本ヴォーグ社のかぎ針編み講師認定講座を修了したのですが、元々は講師を目指していたというよりも、「大好きな編み物のことをもっと知りたい・勉強したい」という気持ちが大きかったです。
教室を始めたのは、取得した資格を生かし、かぎ針編みの楽しさをたくさんの人達に伝えたい!という思いからでした。
今思い返せば、当初周りの方々や場所との関わりに恵まれ、そのご縁が私の背中を押してくれたのだと感じています。
育児まっ只中の今、仕事量としては少ないものの、大好きな編み物に仕事で関われていることがとても嬉しいです。
完璧を求め過ぎないことで生まれる余裕が『楽しさ』に
かぎ編み講師をするまでは、私には会社員としての経験しかなく、自分で何かを始めるというのは初めてでした。教室を始めるに当たってまず不安だったことは、私がリーダーシップを取れるタイプでもないし、企画力や推進力に優れた人間でもない。そんな自分が自分で何かをやれるのか…という点でした。
ですが、教室運営にしても作品づくりにしても、いざ始めてみると良くも悪くも必ず何かしらの結果が付いてきます。
自分はまだまだ成長中。始めからパーフェクトにやり遂げようと思い過ぎないことも、物事をスタートするハードルを下げる秘訣だと思いました。
どのように両立していくかという課題も
現在7ヶ月になる長男が生まれてからは、仕事と育児をどうやって両立していこう、という点が一番の課題となりました。
これを乗り越えるため、育児の面で家族に助けられる点が大きいです。夫は、職場のフレックスの制度を活用して出勤時間を30分遅らせ、長女をほぼ毎朝幼稚園に送ってくれています。
そして実母が、月に2、3度家に来て、長男のお世話や長女の遊び相手をしてくれています。都合の合う日は私の教室の日に合わせて子守りをしてくれることも。また、同姓として話し相手になってくれたり、ちょっとしたことにも相談相手になってくれることも、精神的に大きな支えになっています。
また、娘が通う幼稚園のお母さん達やお友達も「ちょっと抱っこしといてあげようか?」など、何かと細やかに手助けしてもらったり、長男や私にも優しい言葉をかけてくれたりしています。
子どもが生まれたことにより、周囲の方々の心遣いや温かさに触れる機会も増えました。
現在はこのように多くの方々の力をたくさん借りて成り立っている状態です。
逆に言えば、「育児は一人では出来ない。もし出来たとしても、それはとても大変なことなんだ」と改めて気づかされる毎日です。
仕事の全力投球はもう少し後。今はスローペースで
2人目となる長男を出産後は、どうしても自分の時間が今まで以上に限られ、夜間授乳もあるので体力が追い付かず、子どもたちを寝かしつける前に真っ先に自分が寝落ち、なんてことも多くあります。
そんな中で教室の開講・作品づくりまでは出来ても、まだまだ追い付いていないと感じていることも多くあります。今まで以上に家事や睡眠時間をやりくりして、どうにかこなすこともできるかもしれませんが、今は「育児に重点を置きつつ、仕事は自分のペースをする時期」と割り切り、マイペースでやっています。
もちろん仕事にもっと打ち込みたいという気持ちも沸々と湧き上がってくるのですが、これはもう少し後、育児が落ち着いて、時間的にも今以上のゆとりを持てた時まで取っておこうと思っています。
両立できているのは家族や周りの人たちのおかげ
両立が大変な中で、育児面での家族のサポートには本当に助かっています。仕事への理解や協力というよりは、家族が育児を助けてくれることがとても助かります。子育ての楽しさや苦労を誰かと共有できると、その楽しさは倍になりますし、大変な時には大きな支えになります。
そして、教室に来てくださっている生徒さんの多くは、私と同じように小さい子をもつお母さん達です。そんなお母さん達と教室の合間に育児の話をするのもリフレッシュになりますし、時には気遣う言葉を掛けていただくこともあり、とても有り難いです。
また、教室の開講ペースや作品作りの納期に関しては、子どもの急な病気など突発的な出来事に備えて余裕を持たせています。 日程的なスケジュールをタイトに設定しないことは、育児との両立に不可欠だと感じています。
こうやってたくさんの人達の協力のもと、仕事を通して自分を表現する場を持てたこと。そして娘が、ママが編み物で色んな物を作っている、編み物の先生をしている、ということを嬉しく思ってくれていることが、私のやりがいとなっています。
また、子ども達の成長は今の私の一番の喜びです。7ヶ月の長男は日に日にいろんなことが出来るようになり、毎日が驚きと発見の連続です。幼稚園年長さんの長女は、卒園を間近に控え、もうすぐ小学生という自覚も芽ばえて最近ではすっかり頼もしい存在です。
長い目で物事を考えられる女性に
「好きな仕事ができていることがすごく嬉しい」
教室を始めた当初はこんな風に思っていましたし、もちろん今でもそう思っています。
そして、今後はさらに「編み物を通してどんな風に、どんな人達のお役に立てるのか」 という社会的な役割りについてももっと考えていけたら、と思っています。
私は編み物を一生の仕事にしていきたいです。人生100年時代の今、長いスパンで考えれば子育てで忙しい今はほんの一瞬。育児に忙殺されるだけで終わる一日に焦りや不安を感じることもしょっちゅうですが、目先のことだけに囚われず、長い目で物事を考えられる女性になっていければと思っています。
案ずるよりも生むが易し。「自分のために」を恐れないで
子どもが生まれるとどうしても育児中心の毎日になると思います。 思い通りに物事が運ばないことにもどかしさや苛立ちをも感じることも多いです。そんな中で育児と仕事の両立ができるのだろうか、と悩むこともあるかもしれません。
しかし、何をするにも、「案ずよりも生むが易し」。始めたことには必ず結果が付いてきます。またその姿を見て、言葉を掛けてくれる人がいるだけでも、その人の優しさに触れることが出来ますし、意外なところから助け船を出してくれる人は必ずいます。だからこそ、何でも一人で抱え込まないことは大切だと思います。
一歩踏み出しチャレンジをすること。それはきっとご自身の糧になりますし、ママが物事に楽しく取り組む姿をきっと子どもたちも見ています。
07:00 | 起床・朝食・身支度など |
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08:30 | 夫と長女送り出し・掃除・夕食の下準備 |
10:00 | 作品づくり・教室などの活動(ない日は一気に家事などを片付ける時間) |
12:00 | 昼食・長男と遊ぶ時間 |
14:00 | 長女お迎え→公園または習いごと |
16:00 | 帰宅・夕食準備 |
17:00 | 夕食・後片づけ |
18:00 | お風呂 |
19:00 | 長女と遊ぶ時間 |
20:30 | 子ども就寝・洗濯 |
21:30 | 事務作業・作品づくりなど |
22:30 | 夫帰宅 |
23:30 | 就寝 |