「疲労感がとれない」「なんとなく胃が痛い…」と感じることはありませんか?
忙しくて疲労が溜まっていたり、ストレスが影響していたり、育児に仕事に家事に多忙なママたちは様々な要因で消化力が落ちてしまいがちです。
季節の変わり目は特に疲れが蓄積しやすい時期です。胃腸の調子が悪いと感じたら早めにケアをしていきましょう。
この記事では、胃腸の調子を改善する簡単セルフケア方法をご紹介します。
目次
「胃が痛い」と感じたら? 考えられる5つの原因と対処法
胃痛や胃腸の不快感はどうして起こるのでしょうか?またどうしたら対処できるのでしょうか?ここでは5つの原因ごとに対処法をお伝えします。
【胃痛の原因 その1】ストレス
ストレスを感じると自律神経が乱れ胃腸の働きが悪くなり、消化不良による胃の痛みにつながることがあります。
胃腸は副交感神経が優位のときによく働くため、自律神経を整えて副交感神経を優位にする必要があります。
【胃痛の原因 その2】不規則な生活
不規則な生活は自律神経のバランスを崩し、胃腸の働きを悪くしてしまいます。
まずは生活習慣を見直し、十分な睡眠・バランスの取れた食事を心がけましょう。規則正しい生活は自律神経を整え、胃腸の働きを活発にしてくれます。
【胃痛の原因 その3】暴飲暴食
食べ過ぎ飲み過ぎによって胃の働きが追いつかないと消化不良になります。また、飲酒も胃腸が荒れる原因となることも。お酒は量を決めて飲むようにしましょう。
そのほか、摂取する量だけではなく、刺激の強い食べ物や脂肪が多い食べ物も消化不良になりやすく胃痛の原因につながることがあります。
【胃痛の原因 その4】冷え
冷えは胃腸の働きを低下させます。適度な運動を取り入れ、血流を促すと良いでしょう。
白湯を飲むのもおすすめです。胃腸全体が温まり活性化することで消化力が高まります。消化力が高まることで、食べたものがきちんとエネルギーに変換され、胃痛の緩和に繋がります。
【胃痛の原因 その5】背骨の硬さ
なんとなく胃が痛い、便秘が続く、胃腸が疲れやすいけれど原因は見当たらない…。そんなときは背骨を動かし柔軟にしてあげると改善することがあります。
背骨と自律神経は深くかかわっています。胃の交感神経は胸椎6番〜胸椎9番、腸の交感神経は胸椎5番〜腰椎2番にあるからです。
背骨が硬いと交感神経が優位になり、胃腸の不調を感じやすくなります。慢性的な胃腸の不調を感じる方は背骨の柔軟性を意識してみてください。
胃痛や胃腸の不快感にヨガは効果的?
ヨガは
- 身体を動かし胃腸を直接刺激する
- 血流を促す
- 呼吸を整える
- リラックス時に働く副交感神経を優位にする
- 続けることで背骨を柔軟に保つ
など、さまざまな角度から胃腸に働きかけることができます。
ここから胃痛にアプローチできるツボとヨガポーズをお伝えしますね。
胃腸の調子を整えるツボマッサージ
忙しい時に1分からできるツボマッサージです。ちょっとした空き時間にぜひ取り組んでみてください。
『足三里』を押す
『足三里』は胃のツボの中でも代表的なツボです。胃をはじめとする消化器系が弱い方に良いとされています。胃腸の不調だけでなく、足の疲れや膝の痛みがあるときにもおすすめです。
《ツボの押し方》
- 膝の皿の下部分から外側へスライドするとくぼみがあります。くぼみから指4本分下を押しましょう。
- 吐きながら押し出し、吸いながら緩めます。親指で押しながら小さく円を描くように指先を動かしてもいいでしょう。
- 5回程度行います。
『内関』を押す
『内関』は胸から胃腸にかけての不快感におすすめのツボです。胃のむかつきが気になるときに押してみましょう。ストレスや動悸への対応にも。
《ツボの押し方》
- 手首の皺から指3本分下にあります。手を握ると手首に縦に2本の筋が見えたらその間を押さえましょう。
- 手首方向に向かって押し出すようにして、息を吐きながら押し、吸って緩めます。
- 5回程度行います。
『中脘』を押す
「中脘」はみぞおちとヘソの間にあるツボです。夏の疲れが残っていて食欲が出ない場合にも、ストレスで食べ過ぎてしまう場合にもおすすめです。そのほかにも、胃痛や吐き気などの胃の不快症状のほか、頭痛、むくみ、めまいが気になる際に押してみましょう。
《ツボの押し方》
- みぞおちとヘソの間を中指で軽く押し、息を吐きながら前かがみになります。
- 吐ききったら、吸いながら起き上がってきましょう。
- 5回程度行います。
胃腸の調子を整えるヨガポーズ
さらに、時間がとれるときにはヨガポーズを行っていきましょう。
コブラのポーズ
- うつ伏せの状態で両手を胸の横につき、脇をしめます。
- 息を吸いながら背筋の力で上半身を引き上げ、3〜5呼吸キープ。このとき手にはできるだけ体重をのせないようにします。
- 吐きながら上半身を下ろし、脱力します。
バッタのポーズ
- うつ伏せになり、両手を体側に下ろします。
- 息を吸いながら両手両足を床から引き上げ、3〜5呼吸キープ。
- 息を吐きながら両手両足を下ろし、脱力します。
魚のポーズ
- 仰向けになり、両腕を背中の下にしまい込みます。手の甲の上にお尻が乗り、上から見たら腕が上半身に隠れて見えないくらいにしましょう。
- 息を吸いながら肘でマットを押しつつ胸を天井へと突き出し、頭頂部をマットに下ろします。胸が開かれ、首の前側が伸びているのを味わいながら5〜10呼吸キープ。
- 息を吐きながら後頭部をマットに戻し、両腕を体側へ戻します。
胃腸の調子を整えるヨガ動画はこちら
時間ができたらヨガ動画で動いて胃腸の調子を改善しましょう!自分の時間が15分できたらチャレンジ!通して行うとより変化を感じやすいですよ。
ママのための簡単ヨガレッスンシリーズ
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磯 沙緒里/Saori ISO
ヨガインストラクター
幼少期よりバレエやマラソンに親しみ、体を使うことに関心を寄せる。
2002年よりヨガを始め、国内外でさまざまなヨガを学び、スタイルやシチュエーションに捉われないレッスンを行う。 ヨガ経験を問わずに受けられるレッスンは幅広い年齢層から支持されている。 ヨガコラム執筆、大規模イベントプロデュースのほか、多くの広告出演やヨガ専門誌への掲載など活動は多岐に渡る。
発酵食品マイスターとして体が喜ぶ食の提案も行い、暮らしに寄り添うヨガを提唱。オンラインレッスンを開催のほか、自宅で簡単にできるヨガ動画もYouTubeにて配信中。
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