結婚・出産という大きなライフイベントを経て、自分中心の時間も多く取れなくなった乳幼児を持つママへ、自分らしい未来を描くポイント、育児と仕事を笑顔で乗り切れるコツをお伝えしていきます。
第1回目は「ママがこの先のキャリアを考える時のポイント3つ」、第2回目は「思いを一歩一歩着実に行動に移せる、マンダラチャートの活用術」をお伝えいたしました。
今回は「理想の未来につながるタイムマネジメント術」をお伝えしていきます。毎日がなんとなく過ぎてしまう方や、時間に追われてやりたいことができないという方は必見です。
タイムマネジメント方法を知り、未来を描き、笑顔で両立!充実の毎日を目指しましょう!
目次
『タイムマネジメント術』を身に着け、より人生を豊かに
第2回目のコラムではマンダラチャートを使い、自分のするべき行動一つひとつを明確にしました。
その行動をうまく進めていかないと、目標・夢には近づけません。そこで、時間の使い方を見直し、行動を着実に実行していきましょう!
ビジネスでもプライベートでも役立つ! タイムマネジメント術
『タイムマネジメント』はビジネスの場以外にも母親としてのあなたの人生をより豊かにしてくれるスキルでもあります。
「家事や育児、仕事を早く終わらせたい!」とは誰しもが思うことではないでしょうか。効率よく両立することで生まれた時間は家族との時間に充てることもできます。また、自分を磨く時間・自分の未来への投資の時間となり、心に余裕をもたらしてくれるでしょう。
この機会に自分の時間の使い方を見直してみましょう。
『緊急度』より『重要度』を意識して計画を立てましょう!
『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー著)によると「緊急度ではなく、重要度を基軸にした行動計画を立てる」ことが重要だと説かれています。重要度を基軸に1日や1週間の計画を立てると、自分の未来への投資になります。
スティーブン・R ・コヴィーの「時間管理のマトリックス」では、行動や出来事を重要度と緊急度の2つの軸で分類します。みなさんが毎日当たり前にやっている事、ついついやっている事、やらなければいけないこと事、今後やってみたい事を4つの部屋に分けてみましょう。
多くのママは日常がとても忙しく、緊急度が高いものに目が行きがち。毎日それらをこなすのに一生懸命になっています。家事全般(スーパーや薬局への買い出し・食事の支度・掃除洗濯など)、子どものサポート(育児・通院・勉強を見る・お稽古ごとの送迎など)、仕事をしている方は職場で託されたルーティンや締切の迫ったタスクにも追われていることでしょう。
人は『緊急』なものを優先しやすく、1と3の部屋のタスクに時間を取られてしまっています。ですが本来時間を取るべきであるのは2の部屋。
2の部屋のタスクは、言い換えれば「大切なことだけれど緊急性がないこと」。
なので、優先順位は低く、なかなか実行する時間を取らない方が多いのです。また、日々忙しくて、そもそも緊急性のないものに時間を割けない方も多いです。
「緊急ではないが重要なこと」に注力することが大切です!
目標達成のための時間を増やす方法
ここからは4つの部屋の特徴をとらえ、2の部屋の項目に当てられる時間をどのように増やせるか考えてみましょう!
まずはあなたの1週間の行動を4つの部屋に分類します。タイムマネジメントに使う4つの部屋は下記のとおりです。
1の部屋【緊急かつ重要】
「すぐに」もしくは「差し迫った期日までに」必ず実行しないといけません。即行動する!自分でさっさと処理してしまう!イメージです。テキパキ行動し、時間をかけ過ぎないようにしましょう。
2の部屋【重要だけど緊急ではない】
後回しにしがちですが、実は重要な項目です。ここをきちんとこなせるかどうかで将来に大きな影響があります。
例えば、勉強・自己啓発、健康管理、人間関係づくり、復職準備や転職計画など。重要とはわかっていますが、日常の緊急なものの対処に追われてしまい、2の部屋の項目にかける時間は取りにくいのではないでしょうか。
ぜひ自分の未来への投資の時間を意識的にスケジュールに組み込みましょう!
3の部屋【緊急だけど重要ではない】
重要性が感じられないのに、仕方なくやっていることはありませんか。あまり気乗りしないランチのお誘いや電話、チャットでの会話など、無意味だと思えることは参加しない意思を持つことも大切です。
自分でなくても良いものは人に任せることも考えましょう。
4の部屋【緊急でもなく重要でもない】
この項目に時間をかけ過ぎている場合は、無駄が多いということです。単なる暇つぶしに時間を取られすぎていませんか。だらだら電話をしている、SNSを見ている、ドラマを長時間みている…など。
日頃のストレスを発散させるためには必要なこともありますが、時間を決めてリフレッシュしましょう。
まとめ
毎日あっという間にすぎてしまい「自己投資をするにはとても時間が足りない!」と思っている方は、1・3・4の部屋にかける時間を極力減らし、2の部屋へかける時間を増やすように意識しましょう!
もし2の部屋の項目が全然浮かばなかった方は、第2回目のコラムを参考に『マンダラチャート』を作成し目標設定をしてみてください。きっと2の部屋が充実してくると思います。
今回のポイントは、緊急度ではなく重要度を基軸にしたスケジュールを立てること。
2の部屋に入る項目は、自分の強い意志と計画性・実行力がないと成し遂げられません。ですが、2の部屋に充てる時間が増えれば、あなたの将来がずっと豊かになるはずですよ。
鵜飼 千登静/Chitose Ukai
キャリアコンサルタント/マナー接遇講師/キャリアファシリテーター/おもてなしファシリテーター
大学卒業後、日本航空に客室乗務員職として入社。国内線・国際線に乗務。8年在籍後はキャリア転換し、講師としてエアライン業界やホテル業界に夢を描く学生への支援・就職指導を始める。
現在はフリーランスで、国家資格キャリアコンサルタント×マナー接遇講師として、教育機関での講義(大学・専門学校)、企業研修、就職・キャリアアップ支援など人材育成をメインとする。
受講者一人ひとりの個性や現在の状況と課題に着眼し、受講者の向上心と自己効力感を高める指導・育成には定評がある。一人ひとりが自分の能力をうまく活用し、描く未来に近づけるようファシリテーターとしての役割で人を導く。
大阪市女性の活躍促進情報発信事業のサポートや、大阪府・大阪市・京都府の就業支援プロジェクトの講師実績もあり。